| |||||
| |||||
第44話 艶技鬼面潰し
江戸の町に般若の面を被った女が現われた。定町廻りに転属されたばかりの南町同心多田源三郎は、江戸を騒がせる般若の女探しに躍起になる。 多田の捜査の甲斐があって、大奥から御霊舎(みたまや)に御籠りがある日に般若の女が出現し、その度に般若の女が御霊屋に逃げ込んでいることが判明した。 しかし御霊舎は大奥はおろか老中とも関係が深く、町方役人風情が捜査の手を伸ばせるはずもなかった。 御霊舎の原田大蔵と大奥女臈真佐木の局は、悪魔祓いとして商家に乗り込み押し込みを働いていた過去があった。原田と真佐木の局は、その商家の生き残りが般若の女ではないかと推測した。 ある晩、役人に追われた般若の女が秀の家に逃げ込んで来た。 秀は手傷を追った般若の女こと笹絵を手当てしようとするが、目を放した隙に逃げられてしまう。 秀が笹絵と再会したのは、秀が真佐木の局の駕篭に遭遇した時だった。 真佐木の局は秀を男遊びの相手に定め秀に御霊舎へ来るように伝言、しかし真佐木の局女中である笹絵は秀に御霊舎へ行くなと忠告する。 結局御霊舎へ足を運んだ秀は、妻木伊勢之介をはじめとする御霊屋の男たちに捕らえられてしまった。 その後牢屋に閉じ込められた秀は、真佐木の局の相手をするために精力をつける料理を与えられることに。 そんな秀の元に、御霊舎へ潜入した加代がやって来た。六蔵の元に御霊舎一味殺しの仕事が舞い込み、加代はその調査に乗り出していた。 真佐木の局が御霊舎に現われた。真佐木の局のお供として笹絵も同行する。 秀は真佐木の局の相方を拒否、真佐木の局を張り倒したために拘束され、笹絵も般若の女であることを原田に知られてしまった。二人は木に吊り上げられ野垂れ死するよう仕向けられる。 縛り上げられた秀と笹絵。笹絵は般若の女となって御霊舎に逃げ込むことで、役人の目を両親の仇である原田と真佐木の局に向けさせようと考えていた。しかし笹絵は志半ばにしてその命を失ってしまう。 御霊舎から駆けつけた加代によって助けられた秀、そして主水と左門は、六蔵から指示された御霊舎一味殺しの依頼を引き受ける。 御霊舎騒動と般若の女事件が決着し、多田は八王子へ転勤することになった。 その転勤がまさか左遷だったなんて、多田様でも気がつくめえ…。
【主水の一言】
「手前ぇに比べりゃ、般若の面の方がよっぽど可愛いぜ」 【次回予告】 目安箱の投書に当惑する主水。奉行所に闇の殺し屋がいる。仕事人の正体をつかんでいるという謎の老同心が、やがて自ら殺し屋だと名乗り出る。『必殺仕事人』御期待下さい。 【キャスト】
中村主水/藤田まこと 畷左門/伊吹吾郎 秀/三田村邦彦 加代/鮎川いずみ おしま/三島ゆり子 涼/小林かおり 原田大蔵/上野山功一 真佐木の局/西尾三枝子 笹絵/野平ゆき 多田源三郎/大石高裕 妻木伊勢之介/千葉敏郎 美鈴/水本恵子 長野甚十郎/伊波一夫 若い男/四方公 若侍/滝山英吾 門番/木沢雅博 同心/平井靖、美鷹健児 火盗改/丸尾好広、東悦次 せん/菅井きん りつ/白木万理
| |||||
| |||||
『必殺シリーズ同人サークル"江戸のクロねこ"ほーむぺーじ @クロねこ』はリンクフリーです。 当サイト内のどのページにリンクしていただいても構いません。左のバナーを御利用頂けると幸いです。 また相互リンクのお誘いや御意見・御感想などはメールでお願いします。 |