必殺仕事人各話紹介
■更新事項(2007.10.09) 次回予告を追加。
第46話 怨技非業竹光刺し
その夜、秀と左門が殺しを終えた。ところが二人は奉行所の役人たちに見つかり追われてしまう。
主水の助けで一時町方から逃れたものの、なおも続く執拗な追跡を避けるため秀は、香月藩側用人大槻主膳の屋敷に逃げ込んだ。
大槻家では、主膳が藩主但馬勘解由に一命を賭けて直訴しようと決意を固めていた。
一家に見つけられた秀だったが、主膳の目こぼしのおかげで屋敷を脱出し、無事帰路につく。

翌日主膳は、藩の財政をひっ迫させるような無駄遣いをやめるよう、勘解由に進言した。
切腹覚悟の主膳に対し、勘解由は切腹すれば主膳の言う通り無駄遣いをやめると宣言。
主膳は即日切腹することになった。だが切腹のために用意されたのは竹光の小刀。おまけに介錯もなし。主膳は何度も腹を竹光で刺し死にきれないと悟るや、首を突きようやく死を迎えた。
主膳の息子和馬は、切腹の立ち会いを許されその場にいたが、主膳に不様に死に方を強いた勘解由を許すことができず、暴言を吐いてしまう。これによって大槻家は香月藩から追放されることになった。

その二日後、主膳の妻菊乃が夫の後を追って自害した。菊乃は和馬と娘沙織に、主君勘解由への仇討ちを禁じる遺言を残していた。
それに反し、和馬は逆襲のチャンスを狙う。そして大槻家に恩義を感じる秀は、香月藩上屋敷潜入に失敗した和馬を助けたが、それを知った主水と左門に仕事人の分際で出過ぎた真似をするなとボコられてしまう。

一方、上屋敷潜入失敗を機に香月藩から狼藉者の烙印を押された和馬は、藩から放たれた刺客に襲われ、打倒勘解由の志半ばに命を落としていた。
ヨレヨレになりながら和馬の元へ駆けつけた秀は、和馬の亡骸に泣き崩れる沙織を見て呆然と立ち尽くす。

大槻家の下男嘉助が、亡き主人に成り代わって恨みを晴らすべく、六蔵に殺しを依頼した。
殺る相手は香月藩藩主但馬勘解由、家老八雲源吾、藩士中津川隼人。三悪を追い求めて仕事人は、和馬が失敗した香月藩上屋敷への潜入を果たす。

【主水の一言】
「三年前ぇに薬研掘の由蔵って男を俺はたたっ殺した。裏の稼業の仲間だ。仕事でドジ踏みやがって、相手にツラ見られちまった。そのケジメつけねぇんで、元締からの命令で俺はケリつけに行ったんだ。由蔵の顔を見た途端に俺は仏心起こしちまって、上方へでも逃がそうかと思ったんだ。ところがだ、野郎の方から俺に突っかかって来やがったんで、仕方なく俺はそいつを叩き斬った。堀の水がみるみるうちに野郎の血で真っ赤に染まっていきやがった。俺はそれ以来、あの堀の周りはあんまりうろつかねぇことにしてるんだ。銭で割り切りのつかねぇ殺しは二度としたかぁねぇ。秀、お前ぇには俺が言っていることがわかるか?」

【次回予告】
火あぶりの刑と決まって、仕組まれた罠を知る。縁談破棄のために女形役者と組んで、火付けの犯人を仕立てる親子の企み。『必殺仕事人』御期待下さい。
【キャスト】
中村主水/藤田まこと 畷左門/伊吹吾郎 秀/三田村邦彦 加代/鮎川いずみ おしま/三島ゆり子 涼/小林かおり 同心早川/早崎文司 美鈴/水本恵子 大槻和馬/本郷直樹 菊乃/雪代敬子 八雲源吾/加賀邦男 沙織/香野なつみ 但馬勘解由/綾川香 中津川隼人/浜伸二 嘉助/日高久 主膳/須賀不二男 せん/菅井きん りつ/白木万理

本放送日:80.04.11  脚本:石森史郎  監督:原田雄一 

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