必殺仕事人各話紹介
■更新事項(2007.10.09) 次回予告を追加。
第49話 偽技浮かれ囃子攻め
とある料亭で南町与力福田が体を二つ折りにして殺された。
同じ料亭にいた幇間の俎鯉之助(まないたこいのすけ)が、闇の殺し屋の仕業だと見抜いたとおり、この殺しは左門による仕事だった。

福田殺しが闇の殺し屋によるものだとする早川様の捜査を心配する主水と左門の前に、六蔵が姿を現した。
六蔵は、与力を殺したことで奉行所の取り締まりが厳しくなることを懸念し、しばらく裏の仕事を控えると通達する。
そして昨年のクリスマスイブに吉原堤で起きた人体二つ折り殺人事件の被害者の身元を調べるよう、主水に指示を出した。どうやら六蔵の知らないところで、左門と同じ手口を使う殺人者が江戸にいるらしい。

吉原堤殺人事件の被害者は、大蔵屋の世話係定七。
定七は大蔵屋にいた以前に松江藩士宮本陣内の中間だったが、宮本が脱藩し行方をくらましたため身元を確認できずにいた。

そんななか今度は材木商相馬屋が料亭で体を二つ折りにして殺された。相馬屋も元は馬場という名の松江藩士だった。主水は、福田殺しと相馬屋殺しの現場に居合わせた芸者小染のしゃべりに松江訛りがあることを思い出した。すべてのキーワードは松江藩。

加代が小染を追跡し、小染と鯉之助の密談を聞き出した。
鯉之助の正体は松江藩元藩士中西一郎太、小染は中西の妻お国。二人は夫婦だった。
小染に横恋慕した松江藩士宮本は、仲間の馬場・谷沢そして中間定七と共に小染を輪姦、それを止めようとした中西の両親を殺害した。
藩主から仇討ちを禁じられてしまった中西はお国を連れ、先に藩を逃げ出した宮本たちを追って藩を捨てた。江戸に出た二人は鯉之助と小染を名乗り、見つけだした仇敵を人体二つ折りという手段で殺害し始めた。
そして鯉之助は札差天城屋となった谷沢の座敷に呼ばれることに。二人は再び復讐の鬼となろうとしていた。

ところが天城屋は鯉之助が中西であることを察知していた。座敷を訪ねた鯉之助は、天城屋と運海僧正こと宮本の逆襲にあい刺されてしまう。
仇討ちが叶わぬと悟った鯉之助は、小染に闇の殺し屋への依頼方法を告げ息絶えた。
小染はその方法に従って、病身をおして木更津を目指して旅立つ。

【六蔵の一言】
「途中で倒れても手助けはするな。見殺しにしてもいい。執念さえあれば這ってでも木更津に辿り着けるはずだ」

【次回予告】
士官の世話をえさに、搾りとれるだけ搾りとる。金も妻も娘も。武士であろうとする望みもむなしく、道を閉ざされた浪人たちが、死に追い込まれて行く。『必殺仕事人』御期待下さい。
【キャスト】
中村主水/藤田まこと 畷左門/伊吹吾郎 秀/三田村邦彦 加代/鮎川いずみ おしま/三島ゆり子 涼/小林かおり 同心早川/早崎文司 美鈴/水本恵子 俎鯉之助/北村総一郎 運海/北九州男 天城屋/丘路千 相馬屋/日尾幸司 同心島村/西田良 御大尽/沖ときお 道中の男/新郷隆 寅松/鈴木義章 用心棒/渡辺憲悟 鯉之助の父/石原須磨男 鯉之助の母/三星東美 庄内屋/伊波一夫 与力福田/美樹博 小染/田島令子 せん/菅井きん りつ/白木万理 六蔵/木村功

本放送日:80.05.02  脚本:石森史郎  監督:松野宏軌 

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