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第51話 覗き技天地入れ替つぶし
加西藩御用達の菓子商梅屋へ、銀製の箸を納品した秀。加西藩へ菓子を納める時は、銀の箸を添えるのが決まりになっていた。 梅屋の主人弥右衛門と奉公人由次は、その箸と共に菓子を加西藩上屋敷に届ける。 しかし新品のはずの菓子が中古品にすり替わるトラブルが発生。加西藩藩士尾形主計は、梅屋から即刻御用達の座を取り上げてしまう。 そして責任を感じた由次は、上屋敷門前で秀が作った箸を首に突き刺して自殺した。 度重なる不幸で落ち込んだ気分を紛らすため左門の屋台で酔いつぶれていた弥右衛門に、今度は店が火事で全焼したとまたも不幸な知らせが…。 そんな不幸続きで落ち込む弥右衛門と妻お鶴をよそに、梅屋の番頭長蔵と幼馴染み紋七郎は、それまでの梅屋と同格の菓子屋を立ち上げようと企みをめぐらしていた。 長蔵は、弥右衛門のひとり息子新太郎の養育係おわかとデキていた。おわかも梅屋を裏切り長蔵の後をついて行く決意を固める。 ある日新太郎を連れ出したおわかは、新太郎の目の届かないところで長蔵と密会。その隙に紋七郎が新太郎を誘拐した。 またまた不幸に見舞われた弥右衛門に、またまたまたショッキングな出来事が起きた。 長蔵が梅花庵楽味斉と名乗り菓子屋をオープン、しかも加西藩御用達の看板付き。 梅花庵に押しかけた弥右衛門は、その店におわかがいたことでさらにショックを受け、楽味斉に追い返されてしまった。精神をズタズタにされた弥右衛門は、遂に心神喪失状態に陥ってしまう。 変わり果てた弥右衛門の姿に唖然としたおわかは、長蔵への加担を後悔し、六蔵へ手紙と小判を郵送した。 そして後日、梅花庵開店に暗躍した面々が一同に介した。楽味斉、紋七郎、おわか、そして尾形主計。 その席上おわかは、彼女の後悔を察知していた楽味斉によって、毒入りの茶を飲まされる。 己の罪を悔い、せめて自分で死ぬ勇気さえあればと悔い、おわかは死んでいった。 主水たちは、おわかが手紙に記した長蔵・紋七郎・尾形殺しの依頼を引き受ける。 ちなみに、誘拐されて以来新太郎の行方は結局わからず仕舞い…。
【主水の一言】
「俺たちの仕事は暇な方がいいんだがなあ」 【次回予告】 海底に眠る謎を秘めた金塊。明るい未来を夢見て、竜次とみゆきが潜る。多くの命が奪われた暗く深い海の底に。『必殺仕事人』御期待下さい。 【キャスト】
中村主水/藤田まこと 畷左門/伊吹吾郎 秀/三田村邦彦 加代/鮎川いずみ おしま/三島ゆり子 涼/小林かおり 同心早川/早崎文司 美鈴/水本恵子 梅屋弥右衛門/西本裕行 お鶴/野口ふみえ 尾形主計/鈴木金哉 紋七郎/山本一郎 新太郎/山田克二 由次/山本祐輔 牢番/平井靖 掛茶屋の亭主/丸尾好広 半玉/田中由春、野村しのぶ、葉山リコウ 梅花庵楽味斉(長蔵)/早川保 おわか/白川和子 せん/菅井きん りつ/白木万理
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