必殺仕事人各話紹介
■更新事項(2007.10.09) 次回予告を追加。
第53話 惚れ技情炎半鐘割り
放火事件続発。
ところが需要増加で儲かるはずの材木屋たちは、品薄に頭を悩ませていた。
木曽屋源兵ヱが、保有する材木を売り渋った為である。
木曽屋は、材木の値の釣り上げを目論むばかりか、そのために手代平次郎に放火を行わせていた。

その頃、上総屋に木曽の木こり与吉が来店。江戸に来て早々財布をなくしたと言う与吉に同情した加代は、与吉に二分を貸すが、後でそれを知ったおしまと口論となり、上総屋を飛び出してしまう。
左門の屋台でぐでんぐでんに酔っぱらい、秀の家に上がり込んで勝手に寝てしまう加代。
口論の最中、十年前加代が旅の男に入れ揚げた挙げ句捨てられてしまった過去を、おしまに口にされたことが加代にとって相当ショックだったらしい。

その与吉を面倒を見る木曽の地主久蔵は、向こう五年間自分の山の木の伐採を木曽屋に独占させるという契約を木曽屋に急かされ、林奉行松村半十郎からも後押しされていた。

久蔵から給金を貰った与吉は早速上総屋に借金を返済、そして親切にしてくれた加代にあろうことかプロポーズする。加代は裏稼業のこともあるのでせっかくの申し出を断るのだが、それ以来与吉に上総屋の前に居座られてしまう。そして主水や左門も与吉を追い払おうとするがことごとく失敗に終わる。

そんな時に、例の放火事件の被害者から犯人を殺してほしいと依頼を受け、六蔵が江戸へやって来た。
主水たちに仕事を伝えアジトを後にした六蔵の前にまで、与吉は姿を現われた。
結婚してほしいばかりに加代に近付こうとし過ぎる与吉は、仕事人たちの不安材料となった。
六蔵に食い下がる与吉を説得しなければ…加代は一晩与吉と枕をかわすことで、与吉に縁を切ってもらおうとするが、そこまでしても与吉は加代を諦めきれなかった。

そこで助けを借りようと久蔵の元へ向かった与吉だが、木曽屋との契約に応じない久蔵と共に木曽屋一味に殺されてしまう。
殺しの依頼を受け木曽屋を見張っていた秀は、与吉を殺した一味の名を挙げる。
林奉行松村・木曽屋・用心棒阿久根・手代平次郎。
平次郎の名を聞いて耳を疑う加代。平次郎は十年前加代を騙した男だった。

【六蔵の一言】
「仕事とお前の恨みは別。一緒に出来ねえのが掟。加代、仕事を見届けてこい」
【主水の一言】
「松村様、この季節は木曽のお山も緑で大変美しゅうございましょうな。その木曽をあなたは生涯見ることは叶いますまい」

【次回予告】
妻と子のために望んだはずの仕官が、いつしか独り身と偽って、婿養子の道に活路を開いていく。残された二人は、やがて邪魔者になるさだめにあるのか。『必殺仕事人』御期待下さい。
【キャスト】
中村主水/藤田まこと 畷左門/伊吹吾郎 秀/三田村邦彦 加代/鮎川いずみ おしま/三島ゆり子 涼/小林かおり 同心早川/早崎文司 与吉/中村ブン 木曽屋源兵ヱ/西川嘉孝 久蔵/北見唯一 平次郎/高峰圭二 松村半十郎/西山辰夫 阿久根/芝本正 主人甲/海老江寛 主人乙/沖ときお 主人丙/堀北幸夫 町人甲/松尾勝人 酔客/美鷹健児 町屋主人/伊波一夫 女房小春/和田かつら 棟梁/丸尾好広 大工甲/平井靖 せん/菅井きん りつ/白木万理 六蔵/木村功

本放送日:80.05.30  脚本:石川孝人  監督:田中徳三 

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