必殺仕事人各話紹介
■更新事項(2007.10.09) 次回予告を追加。
第55話 離れ技孤立水火攻め
御公儀御用達呉服問屋足利屋勘兵衛に、主水が不吉な知らせを持って来た。
勘兵衛に逆恨みする丈吉が、火付けの罪で島送りになっていたが最近になって島抜けしたらしい。

そんな矢先、勘兵衛の息子勘太を狙った誘拐犯が、間違って勘太の下男太市をさらうという事件が発生。
もちろん犯人は丈吉。しかも丈吉はその事に気付かず、勘兵衛に身代金を要求して来た。

それに対して勘兵衛は、太市の命などどうなってもよいと、丈吉の要求を拒否する姿勢。
太市を足利屋に奉公に出した母親お松の訴えと、人命第一を唱える早川様の助言を受けて、しかたなく勘兵衛は身代金を用意する事にした。ただし身代金引き渡しより早く、奉行所が丈吉を捕らえるという条件付きで。

ようやくさらって来るべき相手を間違えたことに気付いた丈吉は、勘兵衛から身代金をせしめたら無事解放してやると太市に約束した。そしてすぐさま足利屋へ身代金の引き渡し場所を通告する。
通告に従って指定の場所へ来た勘兵衛は、火盗改の主席与力庄司大造の入れ知恵で中身のない千両箱を持参するが、丈吉ははなからお見通しだった。太市を解放した丈吉は、太市を無事母親の元へ返せと告げ、勘兵衛の前から姿を消した。

しかしお松がふたたび太市と再会したのは、太市が水死体として発見された後だった。
それからしばらくしてお松も太市の後を追い入水自殺を遂げた。
現場検証する主水は、お松の遺体から六蔵宛の依頼状を発見する。

誘拐事件以後南町奉行所は、足利屋を厳重に警備する事になった。丈吉が足利屋に来ると予測した庄司の要請によるものだった。庄司は丈吉を火付けの罪人として捕らえたという因縁があった。
案の定、足利屋に姿を現した丈吉は、役人に追われるうちに偶然秀の家に逃げ込んだ。

丈吉は秀に太市を殺したのは自分じゃないと釈明、それを聞き主水と左門も秀の家に入って来る。
そして丈吉は、庄司こそが火付けの真犯人であり足利屋の商売敵を焼き払う為に事件を起こしたと、主水たちの前で告白した。つまり丈吉は、庄司に役目を利用してその罪をなすりつけられたのだ。

自分を放火犯に仕立て上げた奴らに逆襲を果たしたら素直に主水のお縄を頂戴すると誓った丈吉だったが、襲いかかった庄司の返り討ちにあいその命を散らした。

【主水の一言】
「庄司様、お前ェの命はたったの三分だ」

【次回予告】
富くじにまつわる黒い噂。そのからくりを知ってしまった兄と妹に、悪魔の手が伸びる。『必殺仕事人』御期待下さい。
【キャスト】
中村主水/藤田まこと 畷左門/伊吹吾郎 秀/三田村邦彦 加代/鮎川いずみ おしま/三島ゆり子 涼/小林かおり 同心早川/早崎文司 美鈴/水本恵子 丈吉/住吉道博 足利屋勘兵衛/北村英三 庄司大造/山口幸生 番頭儀助/伴勇太郎 同心森山/波多野博 太市/翁長真知 勘太/石井大介 大工/美鷹健児 お松/左時枝 せん/菅井きん りつ/白木万理

本放送日:80.06.13  脚本:石森史郎  監督:長谷川安人 

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