必殺仕事人各話紹介
■更新事項(2007.10.09) 次回予告を追加。
第57話 逆さ技大どんでん崩し
いつの世にも悪は絶えない。
火付盗賊改方同心杉山黒之介と十手持ち蝮の権次は、書面によるタレコミ情報を元に、盗賊鼠の休三一味の最後のおつとめを事前に察知した。
杉山は捕り方の支援を南町奉行所に要請、その結果主水がかり出される事になった。

凶悪な賊の群れを容赦なく取り締まるために独自の機動性を与えられた火盗改のやり方では、盗賊はおろか無関係の町人さえも被害を被りかねない。そして主水と早川様の心配は的中した。杉山は次々と一味を斬殺、そして人質をとった休三を人質ごと刺し殺した。

一方、権次はその場を逃げ去った一味の生き残りを発見した。男は呉服商結城屋の婿養子友吉。
友吉は、隠居吾兵衛が隠し子美津の婚礼のために二百両を必要としていることを知った。美津の交際相手は、結城屋に出入りしている香太郎。すべては結城屋を切り盛りする友吉の妻千津の知らないことだった。

そんな結城屋に、反物が欲しいと言うせんとりつから二両を預かって、主水がやって来た。
しかし予算に見合った反物がなく、袖の下だけもらって主水は結城屋を退散した。友吉を見張っていた権次にその様子を目撃されていたとも知らずに。

この贈収賄事件をネタに結城屋に乗り込んだ杉山と権次は、友吉を杉山の屋敷に連行した。
友吉こそ一味を火盗改に売ったタレコミ情報の主だった。しかし友吉を捕らえても斬っても杉山には何の得にもならない。そこで杉山は友吉に元盗賊である事の口止め料として千両を要求する。
しかし結城屋の若旦那と言えども友吉は婿養子の身。実質的な結城屋の経営者である千津の許可なしに千両なんて大金を持ち出すなんて無理な話。

また杉山と権次は収賄側の主水にも接近、袖の下のみならず主水がせんとりつから預かっていた二両をも奪い取ってしまう。

友吉は木更津へ行き六蔵に杉山・権次殺しを依頼した。だが六蔵は元盗賊の依頼を引き受ける気は毛頭なく、逆に依頼人友吉から目を放すなと主水たちに指示を出した。
その友吉は、口止め料のうち二百両だけ支払うので手を貸してほしいと、権次に願い出た。そして友吉の二百両調達作戦が開始される。

二百両の工面に難儀している吾兵衛に、「御禁制の品を取り引きしている事がバレたので二百両の口止め料が要る」と千津に嘘をつき、お互い口裏を合わせることを提案する友吉。
その嘘を信じた千津から二百両を手に入れた吾兵衛は、その金を持って美津の元へ向かう。
人気のないところで吾兵衛を背後から襲う権次。二百両を奪い取る杉山。
杉山と権次は、気絶している吾兵衛を殺そうとするが、尾行していた秀に妨害され作戦を変更。吾兵衛と会う約束でその場に駆けつけた香太郎を刺殺し、その罪を吾兵衛になすりつけた。
美津・千津そして友吉の目の前で吾兵衛は、杉山にたたっ斬られた。

吾兵衛の死で弱気になった千津は、友吉に結城屋の経営権を譲渡。友吉は、ようやく結城屋の金を思い通りに使えるようになった。これで口止め料残り八百両も貰えると喜ぶ杉山と権次。そんな二人を仕事人が殺してくれると内心喜ぶ友吉。

これに対して主水たちは、依頼した友吉と標的の杉山と権次の双方の抹殺を決断する。
果たして、主水は杉山から二両を奪回できるのか?

【左門の一言】
「あの世に行くのはお前ェの方だぜ!」
【主水の一言】
「確かに二両、返ェしてもらったぞ」

【次回予告】
暴れ回る旗本三人組。人はただ怒りの目を向けるだけ。その許せぬ悪行に、豆腐屋定七が敢然と立ち向かっていく。『必殺仕事人』御期待下さい。
【キャスト】
中村主水/藤田まこと 畷左門/伊吹吾郎 秀/三田村邦彦 加代/鮎川いずみ おしま/三島ゆり子 涼/小林かおり 同心早川/早崎文司 友吉/石山律雄 千津/佐野アツ子 吾兵衛/須藤健 蝮の権次/有川正治 美津/石屋智子 香太郎/妹尾和夫 鼠の休三/佐藤好将 魚辰/暁新太郎 番太/松尾勝人 婆や/小林加奈枝 杉山黒之介/亀石征一郎 せん/菅井きん りつ/白木万理

本放送日:80.06.27  脚本:松原佳成  監督:原田雄一 

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