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第61話 脅し技闇医術千両潰し
大奥女中松島は将軍以外の子を宿し、その堕胎のために遊び人姿の医師大町信吾を訪ねた。大町は、松島の妊娠という誰にも言えない秘密をネタに、松島に治療代として二百両を請求した。 松島は大町の要求をのみ治療に臨むが、すでに体が耐えられる状態になく、その帰り道に急死してしまう。 松島から二百両をもらい損ねた大町は、松島の胎児の父親である女形役者稲葉鶴之丞に治療代を請求することにした。しかも請求額を三百両に吊り上げて。 鶴之丞の大ファンのおしまは、脅されている鶴之丞を助けてあげたいと主水たちを召集するが、全員に断られてしまった。許せないわ〜! 大町は松島が死んでしまったためしばらく手術を控えることにするが、その間の生活資金調達のため今までに行った秘密の堕胎手術をネタに、その患者を脅して金を巻き上げようと企む。 そしてその大町に目をつけられたのは、昔の患者で今は相模屋の若旦那惣次郎の妻となったお雪だった。 大町らに強請られ金を引き渡す相模屋のお常を目撃したのは、相模屋に簪を届けに来た秀。 秀からその話を聞いた左門は、加代とできちゃったカップルに化け、大町の元へと乗り込む。 こいつら人の弱味につけ込んで、なんて悪い奴らだ…ということだけはわかった左門たち。 しかし仕事を受けたわけではないし、かといってここで引き下がるのもいかがなものかと…。 ある夜、お雪は大町からの脅迫に応じるため、店の金に手をつけようとした。 しかしその現場を惣次郎に発見され、お雪は大町に脅された自分の過去を打ち明けた。 自分の妻がかつて男に犯され子供をおろしていたなんて…そんなことを知らされながら惣次郎はお雪を許すのだった。 そして惣次郎は、今度は自分がお雪に代わって大町と交渉しようと決断する。ああ夫婦愛。 だが「これ以上大町とは関わりを断ちたい」と言う惣次郎と「手を切りたければ二千両をよこせ」と言う大町の会談は決裂してしまった。 そこで大町は十手持ちの親分と結託し、力づくで惣次郎を自分の言いなりにさせる。惣次郎とお雪とお常は、泣き寝入りするしかないわけで。 その頃、おしまは鶴之丞に仕事人の噂を吹き込み、彼に大野一味殺しの頼み料を支払わせていた。 その金を受け取った主水たちは、医学を悪に使う者を仕置きする。
【主水の一言】
「鶴様のためか…ヘヘッ」 【次回予告】 武士の魂は捨てぬ。ましてや人の心は捨てぬ。愛する者を殺された恨み、この命に賭けて晴らさずにおくものか。『必殺仕事人』御期待下さい。 【キャスト】
中村主水/藤田まこと 畷左門/伊吹吾郎 秀/三田村邦彦 加代/鮎川いずみ おしま/三島ゆり子 涼/小林かおり 同心荒巻/芝本正 美鈴/水本恵子 お雪/千野弘美 惣次郎/小林尚臣 お新/吉本真由美 お常/稲田弘子 清三郎/島米八 玄斎/北見唯一 辰蔵/山本弘 松島/山口朱美 鶴之丞/新城邦彦 六助/平井靖 藤兵衛/沖ときお お光/高木峯子 大町信吾/中条きよし せん/菅井きん りつ/白木万理
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