加賀友禅を守ってくれという曖昧な仕事の依頼が来た。
まるで雲をつかむような話だと主水たちは一度は断るが、頼み料が十五両と知り目の色を変えて引き受ける。
というわけで、加賀に向かってレッツゴー！

呉服商辰巳屋惣吉がニセ加賀友禅を流通させていたことから、本物の加賀友禅が存亡の危機に瀕していた。
加賀では、元加賀藩家老西田甚内が中心となって本物の加賀友禅を復活させようと活動を開始していた。
西田の娘お梶は、友禅職人を集めて父の元へ向かう。
その一行を襲う辰巳屋の刺客たち。その場に居合わせた秀は、お梶たちを救うため自ら囮をかって出た。
秀に助けられたお梶と職人らは、命からがら西田の屋敷へ辿り着く。

依頼人が、辰巳屋の悪事から加賀友禅を守ろうとする西田だと知った主水たち。
おしまが辰巳屋に潜入し、加代が西田たちの動向を探ることになった。

そしてある日、友禅の反物を運ぶ西田は供の者もろとも辰巳屋の刺客に抹殺されてしまう。
刺客は反物を強奪、辰巳屋はその反物を焼き、本物の存在を握りつぶした。
その現場を目撃したおしまは辰巳屋を脱出、辰巳屋たちが西田の屋敷に火を放つつもりだと主水に報告する。
主水は、お梶と面識のある秀に、屋敷の危機を伝えるよう指示。秀はお梶にその事を話すが、お梶に本物の加賀友禅を守るため逃げない決意を告げられる。
辰巳屋の悪どさに業を煮やしたお梶は、加賀藩重役安藤伝蔵の屋敷へ赴いた。
お梶は、辰巳屋のニセ加賀友禅販売の黒幕が安藤だと知り、安藤に辰巳屋の悪事を止めるよう願い出た。
しかしお梶は、本物の加賀友禅を守りたいと言う気持ちを逆手に取られ、安藤に体を奪われてしまう。

お梶を帰した後、安藤はお梶たちを焼き殺そうと、放火部隊として田山と宇平を西田屋敷へ派遣した。
本物の加賀友禅を守るため、仕事人は出陣する。

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