必殺仕事人各話紹介
■更新事項(2008.04.15) 次回予告を追加。
第66話 描き技絵筆逆手屏風突き
絵を描かせれば半紙一枚四十両の値がつくと言われる、天才浮世絵師夢中恋路楼(ゆめなか・こいじろう)。
しかしその絵は、才能はあるけども知名度がない絵師の絵に、恋路楼がサインをしたものだった。
恋路楼がサインをする前の絵を安値で買い叩くのは、恋路楼と手を組む蔦屋重兵衛の仕事だった。

で、恋路楼の餌食になりそうな絵師がまたひとり。
糸柳縫之助は、絵師仲間元吉・順三郎・竹次と共に似顔絵を描いて生計を立てていた。

恋路楼は蔦屋を通じて縫之助を座敷に呼び出し、その場で芸者小ねこの湯文字を強奪、その湯文字に絵を描けと命じる。
そして絵を描き上げた縫之助に、恋路楼はイヤミやケチを言いたい放題。
縫之助は、恋路楼と重兵衛を敵視するようになった。

後日、小ねこが蔦屋に押しかけてきた。
自宅が泥棒に入られて、縫之助が絵を描いた湯文字が盗まれたのだ。しかもそこには御丁寧にもお金が置いてあった。
重兵衛は小ねこに問いつめられると、あの湯文字はその金で買い取ったとあっさり返事し、湯文字を小ねこに見せつけた。
なんとその湯文字には恋路楼の娘湧春の名が。それは、絵の作者が縫之助ではないことを意味していた。
怒りのあまり、奉行所に訴えてやると言った小ねこは、重兵衛と番頭義助によって絞殺されてしまう。

縫之助ら似顔絵四人組は左門の屋台の常連客で、ある夜縫之助は涼をモデルに下書きを描いた。
しかし絵に色をつけようとしても灯油を買う金がなく家で絵が描けない縫之助は、外の行灯の明かりを頼りにしなければならなかった。その様子を見かねた秀は、縫之助を自分の家に案内した。
こうして縫之助は、涼の美人画を完成させた。
ところが、その絵も重兵衛の目に止まってしまうのだった。

その後、縫之助はいままで誰にも隠していた病気が悪化し、病床の身となった。
それを知った恋路楼は、縫之助が死ねば縫之助の描いた絵は稀少価値がついて高い値で売れると目論む。
仲間たちの他にも左門や秀が、縫之助を心配し看病するが、遂に縫之助は絵に賭けた生涯を閉じた。
実は、縫之助を診察した医師杉井玄庵は適正な処置を施していなかった。重兵衛に玄庵を金で抱き込んでいたからである。

蔦屋が縫之助の絵を手に入れたがっていることが気になる左門と加代、玄庵を怪しいと睨む秀、小ねこが殺された事件に蔦屋の影を感じる主水。仕事人たちの目が蔦屋に向けられた。

そして重兵衛は、縫之助を恋路楼の愛弟子にデッチあげ、縫之助の絵を七百両もの値段で売り捌いた。
その嘘っぱちオークション会場に潜入していた加代は、恋路楼・重兵衛・玄庵の密談を目撃、縫之助の死の真相を突き止める。

縫之助の仲間たちの依頼で恋路楼一味を殺すことになった主水たち。
だが、縫之助が描いた涼の絵を求めて、重兵衛が畷家に上がり込んできた。
ひとりでおるすばんの美鈴を救うため、殺しのテーマに乗って左門が戦う!

【主水の一言その1】
「この世はつらいことばかり…か」
【主水の一言その2】
「冥土へ行って閻魔の似顔絵でも描いてこい」

【次回予告】
闇を駆ける丑の刻参りの女。呪いの人形に恨みを込めて、あの懐かしい日々の帰る時まで、いま女の執念がほとばしる。『必殺仕事人』御期待下さい。
【キャスト】
中村主水/藤田まこと 畷左門/伊吹吾郎 秀/三田村邦彦 加代/鮎川いずみ おしま/三島ゆり子 涼/小林かおり 同心荒巻/芝本正 美鈴/水本恵子 蔦屋重兵衛/江幡高志 糸柳縫之助/可児健二 杉井玄庵/藤沢薫 小ねこ/村瀬智子 〆吉/池田雪路 元吉/高橋仁 順三郎/内田裕 竹次/竹内健一 義助/下元年世 おきみ/池田直子 おらん/松谷令子 おかん/小柳圭子 お染/岩崎美也子 夢中恋路楼/菅貫太郎 せん/菅井きん りつ/白木万理

本放送日:80.09.12  脚本:南谷ヒロミ  監督:田中徳三 

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