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第72話 念じ技偽説法ざんげ斬り
畳針で心臓を一突きにする手口で殺人が続発し、その下手人を殺してほしいという依頼が六蔵の元に続々と寄せられた。六蔵は、その手口から下手人を殺し屋隼の権造と断定、主水に権造の人相書きを託した。 ある日、屋台の老朽化に悩んでいた左門は、親切で江戸一番の材木問屋である甲州屋米吉の協力を得て、屋台のリフォームを成し遂げた。 その米吉には、佐七という有能な番頭がいて、佐七は甲州屋の一人娘千恵とイイ感じ。 米吉は、佐七に木曽での原木の買い付け交渉を任せ、成功すれば千恵との結婚を許すことにした。 そんな米吉にも、後ろ暗い過去があった。米吉は、その過去を償うために高峰神社へ向かう。 高峰神社は、人々の懺悔を聞き入れ、お祓いをしてくれる魂の救済所となっていた。 しかし、ここを尋ねた町人が例の手口で殺されたことから、高峰神社は仕事人の目に止まっていた。 秀は、高峰神社で式守にお祓いをしてもらった越後屋の女将が神社から出ていった竹次郎と銀三に脅迫される場面を目撃する。 実は式守の正体が隼の権造であり、脅迫に屈しなかった者を得意技で始末していたのだ。 神社で顔をあわせる米吉と式守。それは二人にとって二十年来の再会となった。 二十年前、米吉は甲州屋のうだつの上がらない手代で、いつも頭の切れる番頭と比べられていた。 権造は米吉のために番頭を殺してやり、米吉から頼み料一両を巻き上げた。 そんな過去を懺悔しようとした米吉だったが、式守にしてみれば自分の殺し屋としての過去を知る邪魔者でしかなかった。 式守一味が脅迫していた女を始末したところを秀が目撃し、主水たちは式守が権造である確証を得るために、おしまを高峰神社に送り込んだ。 おしまは権造の右腕にある刀傷が式守にもあることを確認、高峰神社から脱走し銀三に追われたところを秀の助けを借りて逃げ切った。 おしまと秀の連携プレーに同じ稼業の者の匂いを嗅ぎとった式守は、早々に江戸を発つことを決断、逃亡資金を得るために米吉から大金を強請ることにした。 そして竹次郎に脅迫された米吉は、後日、番頭殺しの過去を悔い木更津のお助け地蔵に懺悔をし終えると、木更津の海にその身を沈めていった。 米吉の罪もその死も知らない千恵と佐七は祝言をあげ、米吉亡き後の甲州屋を支えることになる。
【おしまの一言】
「なりませぬ、なりませぬ〜。」 【主水の一言】 「伴天連の真似をして、懺悔をすれば極楽往生できると人々を信じ込ませ、その秘密を告白させ、脅しては金を巻き上げていた。お前ぇは悪い野郎だ。隼の権造、地獄でゆっくり懺悔しやがれ!」 【次回予告(藤田まこと)】 来週は、江戸時代の、現代とはひと味違った暴走族が出てきます。面白いですよー!時代劇はやっぱり必殺です! 【キャスト】
中村主水/藤田まこと 畷左門/伊吹吾郎 秀/三田村邦彦 加代/鮎川いずみ おしま/三島ゆり子 涼/小林かおり 同心荒巻/芝本正 美鈴/水本恵子 式守(隼の権造)/神田隆 竹次郎/八名信夫 銀三/石倉英彦 お久/三浦徳子 お杉/山口真代 千恵/石屋智子 佐七/山崎博之 甲州屋/長門勇 せん/菅井きん りつ/白木万理
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