必殺仕事人各話紹介
■更新事項(2004.01.29) 必殺仕事人各話紹介第81話へのリンクを追加。
第80話 踊り技回り舞台振り落し
旅の芝居一座若進座が江戸に初お目見え。
しかし江戸歌舞伎一座を取り仕切る親分天神の太兵衛が、よそ者に歌舞伎を演じさせるのを嫌ったために、若進座の建てた小屋は太兵衛の手下たちによって派手に荒らされてしまった。

若進座にはもう一つ問題があった。新しく一座に加わった市之助が相方の国三と息が合わず、芝居がしっくり来ない。
若進座の座長梅蔵は、太兵衛の妨害工作を覚悟の上で芝居を打つと決めた。市之助と国三は練習を続ける。
市之助は国三がいない所でも一人で練習を続け、そこで加代と出会った。加代は市之助を励ます。
それに応えるべく練習を重ねる市之助は、いつしか自分の役を完璧に自分の物にしていった。
そうこうして、遂に若進座は公演を開始した。市之助と国三の芝居に観客は酔いしれ、その噂は瞬く間に江戸中に広まった。

自分の脅しに屈せず開演を果たした若進座が憎くてたまらない太兵衛は、若進座に乗り込んで梅蔵に法外な条件を突き付けた。通常は公演の収入の三割を親方に納めるところを、太兵衛は八割も要求する。
芝居を続けるためなら止むなしと、梅蔵はその悪条件を呑んでしまった。

また太兵衛は、若新座の公演を中止に追い込む別の作戦を発動する。
その作戦とは、両国座の座頭に嘘のスカウトを国三に持ちかけさせるというものだった。
それが太兵衛の罠だと知らない国三は、若進座の公演をサボり両国座に身を寄せた。
これで若進座は公演を取り止めなければならない状況に。
太兵衛の目論みは見事に成功した。そして用済みになった国三を手下たちに殺させた。

国三を失った若進座では、梅蔵が国三の恨みを晴らすため木更津へ旅立った。
その仕事を引き受けた主水たちは、市之助とラブラブになっている加代抜きでこの仕事を遂行しようとする。
若進座の悲劇は終わらなかった。
太兵衛が以前に提示した儲けの八割を回収しに現われた。しかしそれに見合う金がないと知るや、太兵衛は若進座の資産をまるごと強奪、若進座に芝居を打つ余力を失わせた。
これではもう芝居は出来ない。
自分たちを苦しめる太兵衛に怒った市之助は、太兵衛の元に殴り込むが逆に絞め殺されてしまう。
そして市之助を失って悲しむ加代に、太兵衛に対する恨みの頼み料が手渡された。

【主水の一言】
「お前ぇ天神の太兵衛か?へへっ、大層機嫌がいいじゃねぇか。」

【キャスト】
中村主水/藤田まこと 畷左門/伊吹吾郎 秀/三田村邦彦 加代/鮎川いずみ おしま/三島ゆり子 涼/小林かおり 同心荒巻/芝本正 美鈴/水本恵子 梅蔵/山村弘三 勝五郎/小田部通麿 銀次/山本一郎 町の人/美鷹健児、松尾勝人 太兵衛の手下/鈴木義章 菊弥/加藤正記 国三/板東慶三 太兵衛/遠藤太津朗 せん/菅井きん りつ/白木万理 市之助/市川左団次

本放送日:80.12.26  脚本:林企太子  監督:田中徳三 

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