順之助の級友平岡周平は塾の授業料を稼ぐため口入れ屋枡屋に仕事を求め、枡屋藤七の口利きで法徳寺にその身を置く事になった。
法徳寺の住職元円は寺に周平のような美少年を多数取り揃え、男色を求める客に男の子を世話していたが、その裏で男の子に客からの寝物語を聞き込ませ、それをネタに強請りを働いていた。
周平は西村という武家の屋敷に派遣され西村に体を奪われてしまう。嫌がる周平に対し西村からネタを仕入れるまでは派遣を止めさせないと反論する枡屋と元円。
その頃周平の姉おせきは一度は足抜けした枡屋一味に強制的に復帰させられ、強請る相手との直接の交渉役を勤める事に。
ある夜周平は法徳寺から脱出し姉の行方を追って枡屋に辿り着く。姉弟互いに枡屋らに利用されていると知った周平だったが、一味に手を貸す南町与力永井に斬られてしまう。
後日おせきは三味線の師匠である勇次の元に現れ、枡屋一味殺しを依頼する。一味の中には藤七の女も含まれていた。
級友周平の仇討ちにはやる順之助が見た藤七の女の正体とは…。

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