五人組の盗賊が江戸の町を荒し回り、その晩は両替商近江屋が一味の餌食となった。
近江屋唯一の生き残り新吉と知り合ったお歌は、新吉に上野東照宮への願掛けをアドバイス、仲間に盗賊相手の仕事を持ちかけようとする。

朝右衛門は研ぎ師の元で名刀「関の孫六」を目にする。それが自分の兄のものであり、また多くの血を吸っていると察知した朝右衛門は、探索の末に15年振りに兄・垣内左近と再会を果たす。しかし、二人の間には張りつめた緊張が…。結局二人は思いを通じ合わせることなく別れてしまう。

左近は、女髪結いお峰と共に例の盗賊を束ねていた。
お峰は次の盗みの標的を伊勢屋と定めるが、伊勢屋には開けるのが困難な南蛮錠があった。
この南蛮錠を開けるには、かつての盗っ人仲間仙太の腕前が必要不可欠。
秀の住む長屋に妻お君と引っ越してきたばかりの仙太は、お峰に協力を要請される。

お峰は出入りの髪結いとして伊勢屋に入り込み、南蛮錠の鍵型を取った。
それを目撃した夢次はお峰を追跡、その行く手を左近に阻まれる。
朝右衛門と左近の再会も偶然見ていた夢次は、これまでのことを主水に打ち明ける。

再びお峰と左近は仙太に接触。お君を人質に取ったと言い、鍵型を元に合鍵を製造せよと仙太に強要する。
合鍵を完成させた仙太は、用済みとなり左近に刺し殺されてしまった。
お君は、残る盗賊三人にさらわれそうになったところを、秀に助けられ無事だった。
恨みを晴らしたいお君も秀に教えられ、上野東照宮へ願掛けに向かう。

合鍵が出来上がったことで伊勢屋襲撃のメドが立った盗賊一味の背後には、彼らから目こぼし料を受け取る火付盗賊改方与力倉橋勘兵衛と配下桂木が控えていた。
一味の全貌を知り得た主水は、左近との決闘を決意した朝右衛門を制止し、盗賊殺しの仕事への参加を促す。

盗賊と火盗改の役人が次々と仕事人に抹殺されるなか、首斬りを生業とする山田家の業を背負った兄弟の宿命の対決が始まる。

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