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第8話 新門辰五郎のまとい
「火事と喧嘩は江戸の花と申しますが、文化2年の春3月、芝神明宮の境内で、町火消し"め組"の若い衆300人と相撲取り60人余りが入り乱れ大喧嘩を致しました。この事件を題材にして大当たりをとったのが『神明恵和合取組(かみのめぐみわごうのとりくみ)』、一般に『め組の喧嘩』として知られているお芝居でございます」 (Aパートナレーションより) それから30年たった天保6(1835)年。 この喧嘩に関わった相撲取り四ツ車大八は材木問屋出羽屋の主人となっており、その因縁は出羽屋とめ組の対立関係を生んでいた。 娘お妙の祝言を間近に控えていた大八だったが、ある日何者かに鳶口で殺されてしまう。 現場近くにめ組の纏持ち金次の鳶口が落ちていたことから、容疑は金次にかけられた。 金次は町方から追われる身となった。 叔父の飛騨屋忠兵衛といとこの忠太郎から、父を殺した下手人が金次だと知らされたお妙は、恋仲だった金次に疑いを抱くことが出来ず、仕事人に真相究明と父の仇討ちを依頼する。 初瀬の指示の元、仕事人たちは探索を開始した。 お妙からの依頼状を見て朝右衛門・お歌・夢次は、金次に同情を寄せる。 金次とは幼馴染みの間柄である秀も、金次の無実を信じてやまない。 主水だけは、出羽屋殺人事件を本所深川見回り方与力坂口が担当していて、表立って手出しできないと裏の仕事に躊躇する。 夢次が見張る出羽屋からお妙がこっそり抜け出した。そのお妙を十手持ち安五郎が追い、またその後を夢次が追う。 お妙が向かった先には金次がいた。金次は無実を訴えるため、お妙を密かに呼び出したのだ。 二人の密会を発見した安五郎に捕らえられそうになった金次は、夢次の妨害工作により逃走に成功、その後朝右衛門に助けられ、山田家に匿われることになった。 お妙も夢次の手で山田家へ連れてこられ、金次とお妙は無事再会を果たす。 金次とお妙は、出羽屋とめ組の確執をよそに愛しあい、既に大八から仲を認められていたと、朝右衛門と夢次に明かした。 ならば金次が、大八を殺すわけが無い。朝右衛門と夢次は金次の無実を確信する。 二人の無事と恋愛関係をめ組の辰五郎に報告に行った秀は、金次が近々浅草十番組新門一家の跡目を継ぐことになっていると知らされる。その時には辰五郎の名を金次にプレゼントするのだと言う。 ある雨の夜の出羽屋。お妙は忠太郎に襲われレイプされてしまう。しかも忠太郎は、金次は無実の罪で処罰されると口走っていた。 体を汚されたことを恥じたお妙は入水して自らの命を絶つ。 お妙の発見現場に駆けつけたのも安五郎だった。 安五郎に不審を抱いたお歌は安五郎の追跡し、坂口・その配下の同心佐々木・安五郎・飛騨屋の密談を目撃する。その内容は、飛騨屋親子が出羽屋乗っ取りを企み、それに協力する坂口たちが金次に濡れ衣を着せるというものだった。安五郎は、その手先となって出羽屋を殺した実行犯だった。 事件捜査の邪魔者だった坂口が実は事件の黒幕だと知った主水を加え、仕事人は一味抹殺する。 一味が死んだことで大八殺しの疑いが晴れた金次は、ふたたび纏持ちとしての暮らしに戻っていった。 新門辰五郎、若き日のエピソード。これにておしまい。
【秀の一言】
「め組の金次改め、新門の辰五郎。うん、いい名だ」 【視聴者プレゼントのお知らせ(Dパート)】 この番組の挿入歌"やさしくしないで"(唄・麻丘めぐみ)のシングルCDを抽選で100名の方にプレゼントします。ハガキに住所、氏名、年齢、職業、電話番号、挿入歌CD希望と明記して御応募ください。締切りは放送日の翌週の月曜日消印有効。発表は商品発送をもってかえさせていただきます。あて先…〒530-91大阪中央郵便局私書箱553 ABCテレビ「必殺仕事人・激突!挿入歌プレゼント」係 【次回予告】 盗賊の一団に、兄の姿を見た朝右衛門。 主水「随分前に家を出ちまったそうだが、その兄貴をあんた斬るってわけだ」 宿命の兄弟の対決が迫まる。 左近「貴様、俺と勝負する気か」 『必殺仕事人激突!』御期待ください。 【キャスト】
中村主水/藤田まこと 夢次/中村橋之助 せん/菅井きん りつ/白木万里 お歌/光本幸子 同心成川/目黒祐樹 山田朝右衛門/滝田栄 初瀬/酒井和歌子 金次/加納竜 お妙/守谷佳央理 飛騨屋忠兵衛/山本紀彦 め組辰五郎/西山辰夫 (役名表記なし)/楠年明、五味龍太郎、大竹修造、石倉英彦、谷口孝史、谷口公洋、平井靖 秀/三田村邦彦
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