「アイダホ州で有名なものはポテトチップとマイクロチップ(半導体)」と言わしめたのは、同社(注:マイクロン・テクノロジー社)の急成長に負うところが大きい。--- 「成長を続ける小都市」
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「アイダホ州で有名なものはポテトチップとマイクロチップ(半導体)」と言わしめたのは、同社(注:マイクロン・テクノロジー社)の急成長に負うところが大きい。--- 「成長を続ける小都市」
今日のアイダホ州の経済を強力に牽引しているのは、ボイジーを拠点とする2つのハイテク企業、マイクロン・テクノロジーとヒューレット・パッカード(HP)。 今やボイジーは「ハイテクの町」として、全米の注目を集めています。
マイクロンはボイジーに本社を置く半導体メーカーで、1万人以上の従業員を擁するボイジー地域最大の企業です。
1978年にダウンタウンの一角に歯科医院の地下室を借りて、64K DRAMチップの設計を開始。
その後、急速に発展して、現在ではDRAMメーカーとしては世界最大級の大企業となっています。
ちなみに、創業直後のマイクロンの工場建設を支援したのは、マクドナルドにポテトを卸しているボイジーのポテト会社、シンプロット社でした(→アイダホといえば、やっぱり「ポテト」)。
(注) DRAM: パソコンなどのコンピュータ機器の内部記憶装置(メモリ)として最も広く用いられている半導体部品。 かつてはDRAMチップの生産は日本の「お家芸」といわれたが、現在はマイクロンと韓国のサムスン(Samsung)の2社が世界のDRAM市場をリードしている。
本社工場はボイジー市街の南東の端、空港近くのフリーウェイ沿いに広がっています。
マイクロンの日本法人であるマイクロンジャパン(旧社名:KMTセミコンダクター)をはじめ、日本の企業との関係も深く、多くのエンジニアや営業担当者が日本から駐在・研修・出張などでボイジーを訪れています(写真: 空から見たマイクロン本社工場)。
HPは、コンピュータ・プリンタ・スキャナから電卓まで手がける世界的に有名なコンピュータ機器メーカーです。
本社はカリフォルニア(シリコンバレー)にありますが、1973年にアイダホ州の誘致によってボイジーに進出。
ボイジー市街の西端に一大拠点を築き、今では4000人の従業員を擁するボイジー地域第2の企業となっています。
HPの主力商品のひとつで、日本でもよく知られているHP LaserJetプリンタは、ボイジーで開発されたのです。
技術開発部門は日本のキヤノンとのつながりが強く、多数のキヤノンのエンジニアがボイジーでHPとの共同開発に携わっています。
1980年代以降、マイクロンとHPの成長に伴ってボイジー地域のハイテク産業は急速に発展し、1990年代には200社以上の派生企業やスタートアップ企業が誕生しました。 今では、ハイテク産業は林業や鉱工業に代わってアイダホ州の主力産業のひとつとなっています。
マイクロンとHP、ボイジーに拠点を置くこの2つの大企業は、ボイジー地域に活力を与えると同時に、ハイテク分野でボイジーと日本をつなぐ架け橋にもなっているのです。
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