寄島町のアッケシソウ2004-赤い記憶再び-

本州で唯一の自生地 寄島町のアッケシソウ(サンゴソウ)

2004.10 岡山県寄島町にて撮影

「絶滅危ぐ種のアッケシソウ寄島で発見」

そんな思いもよらないニュースを目にしたのは昨年(2003年)の暮れのことだった。

「来年こそは岡山で真っ赤なアッケシソウが見れる!」

季節は流れ、2004年10月。
ようやく、その念願が叶う日が来た。
当HPの常連で寄島町在住のYさんに事前に見学許可を取ってもらい、一緒に、アッケシソウが保護されている自生地を見学に行った。
自生地に着くと、ちょうどピークを迎え真っ赤に染まったアッケシソウが広がっていた。
その光景に、しばし、ため息をついて見とれてしまった・・・。

本州で唯一、ここだけに自生しているアッケシソウ。
どういう経緯でここに自生するようになったかは、まだ明らかになっていないが、第一発見者の山本 淑朗さんによると10数年前からこの地にあったという。

かつて、僕は北海道の網走、サロマで暮らしたことがある。
9月になると毎日のように、能取湖やサロマ湖のアッケシソウが赤く染まっていく様子を眺めていた。そんな僕にとって、岡山でアッケシソウが見れるなんてことは当時夢にも思わなかった感動的なできごと!思わず目の前に広がるアッケシソウ群落に懐かしさとうれしさがこみ上げてきた。

『アッケシソウの謎』で岡山県(児島)のアッケシソウについて初めて紹介したのが2000年。その文末で・・・

「いつの日か、アッケシソウで再び真っ赤に染まる瀬戸内の海辺を見てみたい...。」

と書いたのだけれど、まさかこんなに早く赤い絨毯が見れるなんて思いもしなかった・・・。そっといつまでも、このアッケシソウを守っていきたい・・・。


※感動のあまり、かなりの枚数の写真を撮ったのですが、タイミング悪くパソコンのHDが壊れたため、残っている写真はこの2枚だけです。。。

(追記 2006.10)
その後、このアッケシソウについてわかったこと。
2005年に、北海道のアッケシソウと瀬戸内海のアッケシソウは遺伝的に違うと岡山理科大の星野教授の論文で発表されたことで、寄島のアッケシソウは瀬戸内固有のものであり、その重要さがクローズアップされました。

(追記 2009.10)
さらにその後、星野教授は寄島のアッケシソウのルーツとして朝鮮半島のアッケシソウに着目。2009年春、韓国での調査の際に採取したアッケシソウを分析した結果、瀬戸内海産のアッケシソウと完全にDNAが一致しました。これにより寄島のアッケシソウは朝鮮半島との交易によりもたらされた(あるいはその逆もあり?)可能性が極めて高くなりました。


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