
| オーディオ装置の引っ越しって・・・ |
| オーディオ装置の引っ越しは面倒くさいです。何が一番困るかといったら、それはもう重さ以外の何ものでもありません。最近はだいぶ傾向も変わってきたようですが、一昔前のオーディオマニアなら、音のよさは重さで決まると思っていた人も多いのです。なぜかというと、自重があるということはそれだけで振動に強いと考えられるからです。これはディスクが高速回転するレコードプレーヤーやCDプレーヤー、音を振動で発信するスピーカーだけではありません。電気信号しか通さないはずのアンプでさえも、振動に強い方がよい音がするとされています。だから、高級機になってくるとみんな重い。ちょっとマニアになってくるとカタログを見ても、カッコいいカタカナの名前で付けられた新回路なんて企業の宣伝以外の何ものでもないと踏んで、真っ先に一番後ろに小さく書いてある重さを見ちゃうなんてことがあるわけです。まず重さを確認する。部品のしっかりした物をしっかり組み合わせていれば確実に重くなるのが自然の摂理。絶対にごまかしがきかないなんて思うわけです。カタログに重い理由が細かく書いてあると、それだけでメーカーの誠意を感じちゃったりするわけです。CDプレーヤーもDVDプレーヤーも、今は携帯できるような時代です。パソコンだって3㎏あったらもう携帯を嫌がられる昨今です。そんな時代にあって10㎏を超えない機械を使えるかと平気で思っているのがオーディオマニアです。超マニアになってくるとケーブルが10㎏なんていう人もいます。こういうのは「コード」なんて言えません。電柱をわたる電線よりも太く重い代物です。普通の機械なら差し込み口の方が壊れてしまうようなケーブルです。こんなケーブルをつないでもビクともしないんだぞと、10㎏のケーブルに引っ張られて本体が動くようなら機械じゃないぞと、そういう人もいるわけです。 我が家もそこまでではないとしてもどの機械も重いことにかわりはありません。最低なのは最新技術のD/Aコンバーター AdeonAgで数㎏です。最大はスピーカーで50㎏以上あります。スピーカーの移動は一人では無理です。他の機械もどれも20㎏以上はあります。重くていいのは機械ばかりではありません。機械を入れてあるラック。振動に強い機械をゆるゆるの畳には置けない。だから、これがまた重い。最初は組み立て式なので、バラバラになっていればよいのですが、いざ組み立てたてしまえば頑丈そのもの。分解するというのはやってられません。できればそのまま持っていてってもらいたい。そうするとこれも数十㎏の棚になります。 |
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無惨にも取り外されたケーブルの山。気がつくとこんなにケーブルも買ってたんだなぁと思います。それでもここにあるのはオーディオ系のケーブルのみ。プロジェクターまで伸びているのは黒ヘビといっても言いような極太の特別製で、長さも部屋を縦断するために10メートルと長い。ケーブルも太く扱いにくくなると、部屋の見栄えにも影響する。我が家はケーブルが見えていてもどこを通ってもお構いなし。オーディオ中心の日々。 |
| CDだって、引っ越しするとなればこれは荷物です。我が家はとうとう千枚の大台に乗ってきました。最近増えているDVDも100枚を超えています。前回の引っ越しでカセットテープ系は処分していますが、ビデオテープも相当数あります。一個一個は軽いこうしたものも、段ボールに詰めると急に重くなるのです。同じように本の多さも我が家の問題です。僕は今回の引っ越しで高校卒業以来六回目の引っ越しになるのですが、社会人になってオーディオ機器やら本やらがどんどん増えてくると引っ越し屋さんはみんな嫌がります。こういうくせ者は引っ越し屋さんの用意するSサイズの箱に入れてもかなり重くなるので、事前に丈夫で小さめのミカン箱くらいのものをたくさん用意しておく必要があります。この数がどんどん多くなり、小さい箱ほど重いというのが我が家なのです。今回もこの傾向はますます強くなってきています。 考えるだけで気が重くなる引っ越しです。でも、今回は時間が迫っています。辛い、悲しいという前に、コツコツとでも片づけて行かなくてはなりません。CDを箱に詰め、機械はつないであるケーブルをどんどんはずしていく作業の毎日。いつの間にかケーブルもかなりの重さになってました。次に付けるときに間違わないようにちょっとしたメモをとりながらすすめていきます。ケーブルは同じメーカーのものは混ざりやすいですし、方向性の指定があるものも要注意です。こちらはあとでちょっと工夫をしようと思っているので、別の箱にまた詰めていきました。 |
| ステレオ中心の暮らしをしてきましたから、設置が崩れていくと、あとはどうなっても似たような感じです。ここまで来ればどこにセッティングし直すにしても手間は同じ。後戻りもできません。重い機械をあちらこちらと動かして、だんだんと腰も痛くなってきました。それにもまして、正直寂しさのぬぐえない毎日です。ああ、我が同志たちよ。必ずまた君たちをつなぎ、組み上げ、新しい命を吹き込むからね。その日までしばらくの辛抱だよ。そう胸に刻み込みながら、そっとスピーカーの頭をなでる僕なのでした。 |