
| 白亜の借家はなぜ安い!? |
| それで白亜の借家の問題点とは何か。安いにはいくつかの理由があります。大きな問題はまず駐車場がないことだと不動産屋さんは言いました。駐車場があれば10万だと。そうかもしれません。住宅地のちょっと奥まったところにあるので出入りする道がかなり狭くなっています。車はもちろん入れません。近くに別に駐車場を借りるというのが前提の家ということです。僕は車がないので、この条件を無視できました。でも、実際の問題は他にもあると思います。 |
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| これは一階にある六畳間。ぴかぴかのフローリングが窓から差し込む光に輝く。写真で見える縦長の小窓の他にも左側面に窓、手前入り口側にも大きな掃き出し窓がある。 | 二階にある八畳間。右の六畳間と上下の関係にある。六畳間は右側がクロゼットになっているのに対し、こちらは何もない。写真には見えないが、屋根が全体でドーム形をしており、この部屋とキッチンでそれを二分している構造となっている。つまり、天上も円の中心に向かって手前が4mと高くなり、奥に行くほど低くなる。 | キッチン全景。縦長のダイニング。流しの左側には電磁調理器を置くための200Vの電源まである。その隣は壁に見えるが、手前にせり出していて、そこがお風呂となり、さらに手前側に洗濯スペースがあり、水回りがまとまる。このキッチンを汚さずに使うのは大変。 |
| まず、この家は完全電化住宅でガスがきていません。そう聞くと一見進歩的ですが、ここで暮らすには電磁調理用のコンロを買う必要があるわけです。多くの人はここで迷うでしょう。ずーっとここで暮らすならいざ知らず、電磁調理器はまだまだ高価なうえ、他のところでは使いようがありません。これは大きな出費に違いありません。次の問題は窓が多いこと。一般の住居としては常に明かりが差し込む最新の作りと言えますが、その分必要なのはカーテンということになります。東向きの壁のほとんどが窓です。しかも、この新築の家にはカーテンレールもついてません。新築過ぎて壁に穴なんて開けられそうもないので、このままでは困ります。カーテンレールもカーテンも自分で購入するとなるとこの出費も大きなものになるでしょう。さらにいうと、バリアフリーのフローリングに傷を付けずに暮らすにはカーペットも欠かせません。こうした半消耗品にはできるだけ出費を避けたいところです。さらにエアコンを取り付けるコンセントは壁にありましたが、穴が開いていない。こちらの工事もしないといけません。極めつけは電話線も配線が完了していないという有様です。どういう事情かはわかりません。結局、人が暮らすまでにこの家は完成していないのです。大家さんに電話のこと、エアコンのこと、カーテンのことなど聞きましたが、年老いた大家さんは「ようわからんから、もういいようにしてください」と言われるばかりです。たぶん、大家さんにとっては家の魅力なんてどうでもいいのです。一緒に住むはずの人がいない。それが一番の問題なんですね。しかし、実際に借りる方は困ります。こんな新築の家を「いいようにしてください」なんて言われて「いいように」できるわけがありません。結局、不動産屋さんがカーテンレールはつけてくれるように話してくれました。電話や電磁調理器やエアコンは工事してよいから、必要なら自分でつけないといけないようです。つくづく不思議な家です。実はトイレにはウォシュレットまでついているのです。それなのに電磁調理器や電話線はつながっていない。しかも、あとでわかったのですが電話の配線はキッチンまでしかきていませんでした。部屋まで電話線をひこうとすれば、それなりの工事が必要です。新築にそんな工事をする勇気はありません。電話は子機で飛ばすか、電話線をどうにか長く引っ張って扉のすき間でも通すしかなさそうです(電話だけならキッチンでもいいんですけど、ネットをするには部屋に電話線が必要です)。キッチンやお風呂はわざわざ二階になっています。生活の場は二階が基本なんですね。これも実際には水回りの関係でキッチンと脱衣場が一緒になっているので、使い方はちょっと微妙な作りでもあります。一人暮らしならいいですが、家族で住めば家事をしている横で裸になるということになります。玄関のチャイムも一階の階段下にしかついていないので、二階にある台所や部屋にいると、チャイムが全く聞えないこともわかりました。玄関まわりではもう一つ郵便受けがなくて困りました。持ち家ならこうした数々の問題点をクリアすることにそう手間はないでしょう。お金もそれなりにつぎ込んでも悪くありません。しかし、僕とっては借家。いつまでここで暮らすかもわからないわけです。。入居するのに、ずいぶんと手間と費用のかかる家。これが安いという理由なんだと思います。 実際の生活の方ですが、まず必要な電磁調理器は長く使うつもりなら買ってもよいかもしれませんが、こういうものは安くても7〜8万円はします。高級なガスコンロの2倍強の値段。これではちょっと高いので、安い卓上用の電磁調理器を買いました。それでも1万5千円ほどしました。ダイエットのためにこのところは簡単な料理しかしなくなったのでよいものの、以前ならやっぱりしっかりしたコンロが欲しくなったでしょう。カーテンのない大きな窓は見渡せもすれば、見られもするわけで、カーテンがつくまではちょっと落ち着きません。周囲の家とは離れているので気にする必要もないのですが、これは心理的な問題です。早急に付けてもらうことをお願いしました。深夜電気温水器も使ったことがないので最初の日はとまどいました。夜になってお風呂に入ろうとしてもお湯がでない。説明書があったので引っ張り出してあれやこれやと原因を探してみます。結局外にある本体の電気のスイッチが入っていないことに気がついて、寒さに震えながらスイッチを入れてみましたが、それでもお湯は出てきません。その日はとうとうお湯がでないままあきらめました。しかしよくよく考えると、深夜電気温水器ですから、一晩たたないとお湯が沸かないんですね。翌日になって気がつきました。朝にはお湯がでます。しかし、それも昨夜電気のスイッチを入れておいたおかげなわけで、どうにも一筋縄ではいかない家です。電話も数日後に工事に来ました。キッチンまでの配線をしてもらいましたが、部屋までをどうするか。これ以上の工事はやれないので、ひとまず細くて長い電話線を買ってきて、キッチンから洋室まで伸ばしてみることにしました。バリアフリーのおかげで家全体に凹凸がなく、扉のすき間もなんとか通ります。電話線ならなにかの拍子に切れても買い直せば済むことです。これでADSLもクリア。さらにテレビのアンテナも裏のマンションのおかげで受信状況が悪いということで、協同アンテナになっていました。おかげ受信状態はよいのですが、チャンネルが地域の放送通りではありません。新聞のテレビ欄を見てもチャンネルが合っていないので最初はとまどいました。結局、それぞれのチャンネルとキー局の放送を確かめて、自分でチャンネルを特定してセットする必要がありました。 さてさて、白亜の家はこうしていろんな問題がありました。実は入居は僕が始めてではなくて二人目だそうです。前の人はカーテンなし、エアコンなし、電話なしで過ごしてたんでしょうか。電話は携帯を持っていれば不自由はないとしても、今時なかなか神妙な人です。ここで暮らすとなると追加の費用もバカになりません。もし、ここを最初に紹介されていたらちょっと断ったでしょうね。たぶん、小さな子供がおられるようなご家族も新居過ぎてむしろ怖いのではないかと思います。それでも僕はとうとうこの白亜の家で新生活を始めることになりました。大家さんの家と裏の家が近いので音楽はやはり自重しなければいけませんし、空間の関係でステレオのセッティングにも知恵を絞るが必要がありそうです。それなりに快適に暮らせるように工夫しないといけません。 ドタバタあって、引っ越しの話が長くなりましたが、さて、肝心の我がオーディオはいったいこのあとどうなるのかっっっっ。それは次回以降で・・・。 |