
| セッティングという喜び |
一般的には小さなスピーカーは低音を出すのに不利である。スピーカーは音を出すスピーカー部分とそれを入れた箱からできている。ギターで言えば、弦と胴からできているのである。低音の部分や音の豊かな響きを出す部分は、箱がうまく音を響かせて生まれてくる。最近は技術も進んでスピーカー部だけで、全ての音をだそうとする努力も進んでいるが、箱が全くいらなくなるのは当分先の話だと思う。で、何の話かというと、スピーカーをどこにどう置くかという話なのである。 |
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ミニコンポにセットになっているスピーカーは小さい。こうした小さなスピーカーで低い音を出そうとするにはスピーカーを壁や床に近づけることである。昔はブックシェルフといって、本と並べて本棚に入れてしまうという方法があった。そうするとスピーカーの振動が棚や壁に伝わるので、スピーカーの箱のサイズが延長されて、より低音がでやすくなるのである。よく考えられている。 |
| スピーカーの世界からすれば特に大型とは言えないが、最近の流れからすれば、これは十分に大型と言えるだろう。 大型スピーカーの魅力・・・それは音のスケール感である。一般的に小さなスピーカーの作る音像は小さい。繊細な音楽、室内音楽や小編成の楽曲など音楽の細やかさを聞くには喜ばれる。音像は小さい分ピシリと締まる。大型のスピーカーは音にも存在感がある。迫力を求めるジャズやオーケストラや大がかりなオペラなどには大きなスピーカーが似合う。音像は大味になりやすい。(中央のポールはスクリーンを張るためのもの) |
いわゆるJ−POPやロックなどは高音を強めにすると華やかに聞こえる。楽しくて、勢いのあるノリのいい音になる。ミニコンポはこうした音楽をうまく再生するようにもともとやや華やかな音作りがされているようだ。クラシックやジャズなどアコースティックな音楽が好きな人は、こうした華やかな音は聞き疲れする。全体は高音に引っ張られた感じの上に、低音もそのバランスを無理にとろうとして変なところにアクセントがついていて、ちょっと引っかかってしまうのだ。こういうふうに高音と低音にアクセントをいれた音を「ドンジャリ」系のサウンドと言ったりする。小さめのスピーカーを使っていて、高音が気になるという人はスピーカーを壁に近づけたり、置き場所を安定した棚の中にに置いてみるといい。低音の方が出てくると、バランス的に高音のきつさが取れたように感じるということはよくあることなのだ。(小さなスピーカーだからといって、床に近づきすぎると、今度は耳の高さと合わなくなるから注意。下から音が聞こえるのは気持ちが悪い。高さの基準は中域を出すスピーカーを耳の高さに合わせること。スピーカーが二つの場合は上の方に、写真のようにスピーカーが三つの場合は中央のスピーカーが耳の高さにくるようにする。) |
| つまり、逆もまた真なり。低音が強すぎる場合もある。最近はホームシアターブームで縦長のスピーカーがよく並んでいる。こうしたスピーカーは箱が大きい分だけ低音が出やすい。映画の爆発音や銃撃戦など迫力のある低音が響くようにできている。だから、そのまま床置きすると低音が床に伝わりすぎて低音過多になってしまうことがある。低音が床を振動させて響いてくる感じというのは、これぞステレオって感じで、最初はなかなかやめられない。これもまた快感である。しかし、もし低音が一人歩きして、全体の一部から離れているような感じがしたら、スピーカーの下に何かをはさんで床から少し浮き上がらせるとよい。さっきの逆でスピーカーが床から離れれば、響きが伝わりにくくなり、よけいな低音が消えるからだ。個人的には床や家具が振動で揺れる感じは好きではない。どうもお腹のあたりが気持ち悪くなるのだ。車酔いしやすい体質と関係があるのかもしれない。 | ![]() |
| 大型のスピーカーの場合は低音がよくでる。我が家のスピーカーはちょっと変わった足の上にのっている。高さは25cmほど。 |
| スピーカーと楽器は似ている。作る人がどんな音の出るスピーカーを作ろうとしたかで、使う工夫も違ってくる。ミニコンポのスピーカーにはミニコンポのスピーカーの楽しさがあり、縦長のスピーカーには縦長のスピーカーの楽しさがある。こうして工夫しながら自分の程良いバランスの音にするわけである。ちなみに、高価なスピーカーは実は音の出方が均一になってムラが少なくなる傾向にある。高価なスピーカーの方がミニコンポのスピーカーと比べてちょっと淋しいような、暗くなったような音に聞こえることがよくあるのだ。迫力のない、派手さのない音。このため高いスピーカーを買ったのに何か期待はずれだったということがよくある。こんなものかと。しかし、高価なスピーカーは本来まずどんな音でも自然に近い音が出るように設計されている。録音がキチンとされていればより自然にナチュラルな音が出てくるのだ。ポップスやロックを派手に強調して楽しませようとする部分が少ない。逆にJAZZなどではサックスやトランペットなどの金管楽器の音はギラギラと不自然な味付けがなく、しかもよりストレートに再現されてくる。味付けなしで本来の音が吹き出してくるように作られているのだ。この自然さに慣れると強調された音は、聴き疲れしてしまう。映画のよう意識して作られた音を出すときでも、それはそのまま作られた音が出るように向かっていく。音を自然に出そうという基本ベースの上に個性があるから、これまた趣味の世界になるのである。買い換えを考えている時はこんなことも考えてみるといい。自分の好みとスピーカーの味を考え、自分が何を求めるかということをあれこれ思いめぐらすことも楽しいことである。 | 知る人ぞ知る矢野顕子。歌の世界は独特なものだが、僕は好き。だから、紹介する。「スーパー・フォークソング」というピアノの弾き語りで作られたアルバム。最近のJPOPの録音は何テイクも録音して、上手にできた部分をつなぎ合わせて一曲を作ってしまうという方法が主流。しかし、このアルバムは一曲、一曲を切ることなくきちんと演奏している。失敗したり、気に入らなければ何度でもやりなおして収録された。この模様を収録したDVDも発売されている。噂によると失敗テイクの方に、より素晴らしい演奏の曲もあったとか。ファンとしては失敗も含めて、すべての演奏を聴きたいと思うが、それは永遠の夢。曲はもちろんいいものばかりだが、よいオーディオで弾き語りの世界を引き出したい。 |
| えーと、今回の話と関係ないが、本日届いたAVアンプの開封の模様を・・・ | |
![]() 1,厳重な梱包。安心。 |
![]() 2,開くと右側にリモコンが・・・ |
![]() 3,金色の筐体が出現。上には付属のリモコンと、説明書と電源のケーブルがのっている。 |
![]() 4,重さは40kgを越える重量級。正面にはノブがあるが、これは飾り。中身は完全デジタル制御である。 |