釣りをしたことのない人でも、釣りに必要なモノとして「竿」と「糸」と「針」ぐらいは出てくるでしょう。
最小限の釣り道具としての6アイテムの紹介。 |
●基本6アイテム |
① 釣り竿 |
② リール |
③ 釣り糸 |
④ 釣り針 |
⑤ オモリ |
⑥ エサ |
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基本の6アイテムだけで魚を釣り上げることも出来ますが、もっと釣果の確率を上げるための道具。 |
●基本アイテム プラス3 |
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上記の9つのアイテムを揃えておくと、多種多様な釣り方ができ、対象魚・釣果も上がることでしょう。
ここからは基本アイテム(9種類)を説明していきましょう。
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①釣り竿(ロッド)の種類 |
初心者・初級者はまずは「万能竿」で釣りに慣れるようになろう。
どんな竿が万能かと言うと、そこそこのオモリを使え、いろいろな釣りをこなせるだけの長さを持った竿といえる。
私のオススメは、「投げ竿 2.7〜3.3m オモリ負荷20号」この竿の長さが使いこなせるようになったら、
「磯竿 4.7〜5.3m 2号」この2本があれば、いろいろな釣りが楽しめる。
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万能竿 |
ウキ釣り、チョイ投げ釣り、サビキ釣りなど万能に使用できる竿。 |
投げ竿 |
投げ釣り専用竿で3.6〜4.2mが標準で15〜30号くらいのオモリが背負える。 |
磯 竿 |
繊細なアタリが必要な上物全般に使用する。ウキ釣り、サビキ釣りに使用する。 |
延べ竿(渓流竿) |
ガイドが無く、リールを取り付けない竿で、小物を釣るウキ釣り、サビキ釣りに使用する。 |
ヘチ竿(落とし込み) |
防波堤や岸壁の際でクロダイを狙うための専用竿。片軸(タイコ)リールを使用する。 |
※その他にルアーロッド(シーバスロッド・トラウトロッド)・前打ち竿等がある。
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投げ竿 |
磯 竿
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②リールの種類 |
リールの性能は、ほぼ価格に比例し、高いものは性能が優れている。
慣れて2台目を買うときは、中級品以上のモノを購入しよう。
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スピニングリール |
遠投力に優れ、扱い方も簡単なので、リールのビギナーには最適。
防波堤釣りには中・小型のものがよい。 |
両軸(ベイト)リール |
飛距離・扱い易さではスピニングリールに劣る。
巻き取り能力が優れているので、大物を狙うにはよい。 |
片軸(タイコ)リール |
クロダイのヘチ釣りに使用されるリール。
巻き取り能力が高くないのが難点。 |
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スピニングリール |
両軸(ベイト)リール |
片軸(タイコ)リール |
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③釣り糸(ライン)の種類 |
釣り糸は大きく分けて「ミチイト」と「ハリス」に分ける事ができる。
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ミチイト・・・ |
リールに巻かれている糸で基本的に釣り針とは直接結ばない。
一日の釣行で何回も投げたり、巻いたりするのであまり伸び縮みしないものがよい。 |
ハリス・・・ |
釣り針に結び使用する釣り糸。基本的にはミチイトより細いもので耐久性の強いものを使用。
市販の仕掛けは釣り針と結ばれて売られている。 |
素材別釣り糸(ライン)の特徴
ナイロン系 |
柔らかくある程度の伸びと吸水性があり、釣り糸としては最もポピュラー。 |
フロロカーボン系 |
伸び・吸水性があまりないので、根ズレに強く、比重が大きいので沈みやすいのが特徴。 |
PEライン |
ポリエスレン素材で伸びが少なく強度があるので他の糸よりもアタリが取りやすい。
投げ釣りに適している。(初心者・初級者には不向き) |
投げ釣り専用 |
どれだけ仕掛けが投げたか解るように25mずつ色が違う。
素材面から言っても投げ釣り専用ラインとして開発されている。 |
※その他にルアー専用ライン等がある
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④釣り針の種類 |
釣り針はタイプによってそれぞれ特徴があり、タイプによって対象魚がほぼ決まってくる。
防波堤での釣りで最も使用される釣り針は「長袖タイプ」と言っていい。
長袖タイプには、袖型・セイゴ型・流線型・キス型等がある。
下記の表を見て、対象魚に合った針を選択し、釣果をあげよう。
釣具屋に行ったら対象魚別の仕掛けが売っているけどね・・・
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対象魚別釣り針表
対象魚 |
釣り針の種類 |
ハゼ・メゴチ |
小さめの流線・袖・ハゼ |
シロギス |
キス・流線・袖・早掛け |
アイナメ |
大きめの流線・キス・丸セイゴ |
カレイ |
大きめの流線・丸セイゴ |
イシモチ |
丸セイゴ・大きめの流線 |
サヨリ |
小さめの袖・サヨリなど |
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対象魚 |
釣り針の種類 |
メバル |
メバル・チヌ・海津など |
カサゴ |
カサゴ・チヌ・海津など |
アジ・イワシ |
袖 |
スズキ |
スズキ・チヌ・海津 |
メジナ(グレ) |
グレ・磯グレ・カットグレなど |
クロダイ(チヌ) |
海津・チヌなど |
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代表的な釣り針であり、地方によって数多くある
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⑤オモリの種類 |
オモリの役割りとして、
①エサを海中に沈める。
②エサの沈む速度をコントロールする。
③ウキとのバランスをとる。
などがあり、ほとんどの釣りで使用します。
オモリは号数によって表示され、数字が大きいほど重くなる。
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カミツブシ
(割りビシ) |
楕円形状のオモリ。
中心に割れ目があり、その部分に釣り糸を挟んで歯で噛んで固定するためカミツブシと呼ばれる。
《ウキ釣り・ヘチ(落とし込み)釣り》 |
ガン玉 |
丸状のオモリ。中心に割れ目があり、その部分に釣り糸を挟んで使用する。 《ウキ釣り・ヘチ釣り・ミャク釣り》 |
ナス型 |
形がなすびに似ていることからこの様に呼ばれている。 《サビキ釣り・チョイ投げ釣り》 |
小田原型 |
平面が平たくなっていて六角形になってるので流れに対して他のオモリより強くなっている。 《チョイ投げ釣り・ぶっこみ釣り》 |
太鼓型 |
親指大ほどの大きさで太鼓の形をしていて、ハゼ釣りのために作られた。 《チョイ投げ釣り(はぜ用)・ミャク釣り》 |
ナツメ型 |
中心部に釣り糸を通す穴が開いているので、中通しオモリと呼ばれている。 《アイナメ釣り》 |
ジェット天秤 |
遠くに飛ばすための投げ釣り対象魚全般に使用される。
仕掛けを巻くとジェット天秤が浮くので魚を誘いにもなり、根掛かりが少ない。 |
海草天秤 |
ジェット天秤同様、遠投によく使用される。
仕掛けを固定式にしたり、遊動式にできる。比較的小さなアタリも取りやすい。 |
※その他にブラクリ・ブラー・ブレッド型等がある
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⑥エサの種類 |
使用するエサによって釣れる魚が違ってくるし、釣り方によってもエサを選別しなければならない。
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青イソメ |
身が丈夫でいろいろな魚に対応できる万能エサ。投げ釣りによく使用される。 |
ジャリメ |
身が柔らかく、青イソメなどに比べると細く小さいので吸い込みがよい。 |
ゴカイ |
ジャリメ同様身が柔らかく、吸い込みが大変よい。
青イソメ・ジャリメに比べてエサ持ちが若干悪い。 |
イワイソメ |
アイナメ・クロダイの大好物。
夜釣りの時によく使用されるが他のイソメ類に比べて高価。 |
オキアミ |
主にウキ釣りやカゴ釣りの付けえさに使用される。
いろいろな魚に対応できる万能エサ。尾を切って使用する。 |
モエビ |
別名ヌマエビといわれる川エビ。いろいろな魚に対応できる。
生かしておくためにエアーポンプは必需品。 |
アミコマセ |
小さいアミエビを冷凍したもの。使用する場合は解凍して寄せエサとして使う。 |
※その他にフクロイソメ・砂イソメ・豆ガニ・ヒライソガニ・ザリガニ・イガイ・アサリ・サザエ等 多種多様にある。
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対象魚別使用エサ表
対象魚とエサ |
青イソメ |
ジャリメ |
ゴカイ |
イワイソメ |
オキアミ |
モエビ |
アミコマセ |
その他 |
アジ・イワシ |
○ |
○ |
− |
− |
○ |
− |
○ |
− |
ウミタナゴ |
○ |
○ |
− |
− |
○ |
− |
− |
− |
ハゼ |
○ |
○ |
○ |
− |
○ |
− |
− |
アサリのむき身 |
シロギス |
○ |
○ |
○ |
− |
− |
− |
− |
アサリのむき身 |
アイナメ |
○ |
○ |
− |
○ |
○ |
− |
− |
− |
カレイ |
○ |
− |
− |
○ |
− |
− |
− |
アサリのむき身 |
サヨリ |
○ |
○ |
− |
− |
○ |
− |
− |
ハンペン |
カサゴ・ソイ |
○ |
− |
− |
− |
○ |
− |
− |
− |
スズキ |
○ |
− |
− |
− |
○ |
○ |
− |
小アジ・イワシ |
クロダイ |
○ |
− |
− |
○ |
− |
− |
○ |
カニ類 |
メジナ |
○ |
○ |
− |
○ |
○ |
○ |
○ |
− |
カワハギ |
○ |
○ |
− |
○ |
○ |
○ |
− |
アサリのむき身 |
※上記の表は代表的なエサであり、釣り方・地方により異なります。
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⑦連結金具の種類 |
連結金具には
①釣り糸同士の接続する。
②釣り糸のヨリを取り除く。
③オモリや天秤などの取り付けを簡単にする。
これらの役割りがあり、仕掛けをさらに機能的に優れたものにする。
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タル型ヨリモドシ |
一般的に一番多く使う金具。糸と糸の間に付けると糸が絡まない |
クレンサルカン |
大型の対象魚に使用される。強度の優れたサルカン。 |
スナップ付きスイベル |
オモリ、仕掛け、天秤との接続が容易にできる。 |
自動ハリス止め |
細いハリスを使用し、数釣りする時の手返しにとても便利。 |
※上記の他にもベアリング型、箱型、トリプルサルカン、三つ輪ヨリモドシ等がある。
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タル型ヨリモドシ |
クレンサルカン |
スナップ付きスイベル |
自動ハリス止め |
トリプルサルカン |
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⑧ウキの種類 |
ウキは、魚のアタリを伝える目印の役目をしたり、エサを適切なタナに送り込む役目をする。
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玉ウキ |
波の影響を受けにくいので、防波堤向き。浮力が強いので比較的浅いタナを狙う時に便利。 |
棒ウキ(自立ウキ) |
オモリが内臓されているので、仕掛けやオモリに関係なくウキが目立つ。
細かい仕掛けもセットでき、遠投もできるので重宝される。クロダイ・メジナなどの大物向き。 |
棒ウキ(ヘラウキ) |
オモリが内臓されていないため軽く、微妙なアタリが取りやすい。
小アジ・ウミタナゴなどの小物向き。 |
トウガラシウキ |
大物には向かないが、小アジ・小イワシなどの小物向き。 |
円錐ウキ |
深いタナも狙え、波にも強い。クロダイ・メジナなどの大物向き。 |
飛ばしウキ |
軽めのウキを遠投するときに併用する。 |
電気ウキ |
夜釣り用のウキ。暗闇でウキの位置を知らせると同時に、潮流れもキャッチできる。 |
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⑨コマセカゴの種類 作成中 |