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第1シリーズ 2話 「内申書」
金八の下宿先が、桜中学近くの「池内商店」に決まる。その情報をいち早く知った田中康一(新井つねひろ)は運送業を営む親に入れ知恵し、引越しを買って出て金八に好印象を与えようとする。
康一は安藤卓(岩谷健司)との約束を反故にして引越しを手伝うが、点数稼ぎの話は大きく誇張されて広まり、その夜、噂を聞きつけたクラスメイトから報復の集団暴行を受けてしまう。その結果、康一は学校を無断欠席し町を徘徊することに。
自分の気持ちを親にも理解してもらえず、自分だけが悪者にされていると感じた康一は、偶然見かけたボクシングジムに入門するが、そこでも打ちのめされる。
康一を探し出した金八は、「正々堂々成績を上げろ」と厳しく優しく諭すのである。
みどころ談義
- ● 有名な山田麗子(三原じゅん子)の「顔はヤバイよ、ボディやんなボディを」が早くも第2話で登場ですよ。沢村トシちゃんのトンガリぶりもいよいよ現れてきます。
- ○ 終盤のボクシングシーンでは唐突に輪島功一が出演しているし、「内申書」というなかなか重要なテーマを扱っているにも関わらず、本題とはちょっと離れた部分にインパクトがあった回という印象もある。
- ● この他にも、田中運送との電話では家具の少なさに恐縮する金八、ラジカセからアリスの曲を爆音で轟かせて疾走するトラック、「君は馬場より美しい」とアドリブ臭い親父ギャグを金八と、ツッコミどころ満載の回と言っていいのかもしれません。
- ○ 一方でやっぱり、金八が池内商店に引っ越したり、乾先生が初登場したりと重要なポイントもあるんだよね。
- ● そうですそうです。
- ○ この回で主役級の田中康一(新井つねひろ)も自然な演技で好感が持てたし、池内シカ(都家かつ江)の威勢の良さが煮え切らない田中運送と金八のやりとりを一喝するあたりも痛快。集団暴行を受けた康一が帰宅するシーンで何気なく西城秀樹「勇気があれば」がBGMとなっている細かな演出も良いね。
- ● 第1話とタイトルバックが変更になってませんか? 電車の映像ではなく土手から始まって、ゴミ出しおばさん、ボート部、外国人女性とジョギング、土手を滑る子供、そして最後は学校に辿り着いた金八が校庭でファンキーにジャンプ、という構成になってます。
- ○ これは金八が電車通勤から徒歩通勤になったことによる変更。近所に越していよいよ本腰、という状況がよく分かるひとつの演出になっているんだよ。芸が細かいね。
- ● 芸が細かい、といえば、アンパン食いながらいつの間にか寝てしまった金八が、朝起きたときにはなぜかコートに半分だけソデを通してるんですよ。笑っちゃいました。
- ○ この辺のさりげない可笑しさも初期の金八の特徴だよね。面白く見れました。
- ○ 終盤のボクシングシーンでは唐突に輪島功一が出演しているし、「内申書」というなかなか重要なテーマを扱っているにも関わらず、本題とはちょっと離れた部分にインパクトがあった回という印象もある。