第4回 母音変化の名詞

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ε、ι、ρ

 やっと名詞の変化に入った。第三変化名詞はいろいろややこしいようだけれど、今回勉強した第一変化名詞と第二変化名詞はいちおう納得できた……ような気がする。

 第一変化は5通りの変化をするけれど、基本になるのは−α型の女性名詞らしい。あとは方言みたいなのがあって、もともとは「アー(−α)」というのが「エー(−η)」に訛ったり、(男性名詞だと)第二変化につられて変な語尾になったりするだけだ。要するにこういうことだろう。

第一変化名詞の語尾

 終わりから二番目か三番目(−αとか−ηの直前)の文字がε、ι、ρだったら「アー(−α)」のまま残るし、ε、ι、ρ以外なら訛って「エー(−η)」になる。

 このε、ι、ρと「−α」「−η」は、第一変化名詞以外の話でも、ときどき目にするので、覚えたほうが便利かも。

男女同形

 第二変化のほうは男性・女性が同じで中性が別。第一変化みたいにバリエーションは無いから楽そうだ。

第二変化名詞の語尾

 第二変化名詞だけでなくて、形容詞や代名詞でも中性形は単数でも複数でも主格・対格・呼格がみんな同じ形になる。一つだけ覚えれば良いのか、ラッキー!と思ったけれど、練習問題をやってみたら訳す時には却って面倒だった。主格なのか対格なのか一発で決まらないからだ。ままならぬものよ。

最終更新日: 2001年6月9日   連絡先: suzuri@mbb.nifty.com