今回は形容詞の比較級を勉強した。変化は二種類だった。
第三変化のほうは、ただの第三変化形容詞の原級と見分けにくいけど、第一・第二変化のほうは分かりやすい。「なんとかτερον」とか「なんとかτερα」とか、τερの音が語尾のほうにあったら、比較級。
こちらは語幹にとくっつけて第一・第二変化させるだけ。名詞の第一・第二変化みたいなバリエーションも無い。要するに、こう。
たまにの前のοがωになることがあるので、とりあえず比較級のを取って、残った部分をωのつもりで原級にしてみて、当たればよし。だめなら、ωをοに読み変えて再挑戦。ほかにも、比較級を作る時に余計な音が挟まったりして語幹が変わる言葉もあるけど、そういうのは辞書に説明が出ている。訳読するのには大して困らなかった。
原級がで終わる形容詞は、という比較級になることがある。語尾変化は、こう。
このほかに英語のgood−better−bestみたいに、原級とはまるで違う比較級になる言葉もある。よく使う単語だから覚えておくと手間が省けるけど、しょっちゅう出てくるのでそのうち何となく覚えてしまう。
何と比べて「より大きい」とか、「より美しい」というのは属格で表す。比較の対象は属格というのは知っていないと訳せないから、これはどうしても覚えないとだめ。
英語のthanみたいにという接続詞を使って比較する方法もある。この場合は、構文の都合でいろんな格になるけど、比較されてる二つのものは同じ格になる。
どのくらい「より大きい」のか、とか「より美しいのか」は与格で表す。練習問題をやったら
とか苦しげな訳文をつけている人も何人かいた。先生は、いつもはだいたい意味が取れてたらOKにしてくれるのに、「程度の与格」て分かってる?といちいち確認が入った。ううむ、ここは試験の時にはチェックポイントになるに違いない。「程度の与格、分かってます、分かってます」って感じで
としっかり書かないと。
最終更新日: 2001年12月7日 連絡先: suzuri@mbb.nifty.com