今回は指示代名詞を勉強した。実際よく使うし大事な言葉なんだけど、関係代名詞や分詞みたいに「これが分かると文の性質が劇的に変化!」という派手さが無いので、授業を聞いてて日程消化試合みたいな気分だった。
変化は基本的に第一・第二変化で、少し例外がある。
はまんま第一・第二変化。も冠詞+δεだから簡単。前半の冠詞のところだけ変化する。改めて覚えることは何も無い。
だけは面倒くさかった。中性以外の主格は語頭のτなし。中性単数は主格・対格の語尾のνなし(表中の太字)。語尾にαやηが入ると-ου-が-αυ-になる。つまり、女性形のほとんど(複数属格以外)と中性複数主格・対格が-αυ-なのだけれど(表中の赤字)、中性の方の-αυ-は何故かついつい忘れてしまう……。結局面倒になって丸暗記することに。
女性主格()が強意代名詞()と紛らわしいのも厄介。単数だけでなくて複数も、気息やアクセントが違うだけで綴りは同じなんだもの。「詩とか読むつもりじゃないし」と最初は気楽にしてたけど、講読の授業に出ているうちに、やっぱり代名詞は気息やアクセントも暗記しないと面倒だと思うようになった。せめて女性主格だけでも。
英語と同じでギリシャ語も、「それ」「これ」「あれ」も、「その〜」「この〜」「あの〜」もどちらも同じ言葉(など)で言える。暗記事項が減るのは、本当に嬉しい。
ただ、とは日本語の「その」「この」とは微妙にずれてるみたいで、これが分かりにくかった。は日本語の「この」とかぶってる感じ。試験の時はともかく、実際のギリシャ語を読む時は「その」「この」と機械的に置き換えて済むものではなさそうだった。
あと、どっちがどっちか混乱しやすい組み合わせ。
やっと「形容詞は冠詞と名詞で挟む」と覚えたところなのに、ここで例外が出た。「この〜」「あの〜」と名詞にひっかける場合も、その他は「冠詞+名詞」の外にくるのだ。でも、代名詞として「その人の〜」と言う時には、ふつうに冠詞と名詞の間に入る。うう、ややこしい……。
とりあえず変なのは上の語順だけだから、でも「その男は王である」とは訳さないと覚えておけば大丈夫、かな。指示代名詞っていかにも試験に出そうだけど。
最終更新日: 2002年7月4日 連絡先: suzuri@mbb.nifty.com