第6回 形容詞の変化

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名詞と同じ

 今回の授業はあまり面白くなかった。ひたすら変化表、変化表、変化表! こういう変化をするのだから覚えなさいよ、という感じで、理屈が腑に落ちる感じ、「分かった!」という爽快感がなかったのだ。でも逆に言えば、難しいことは何も無いってことでもあるな。

 名詞と同じで一番分かりやすいのは第一・第二変化。女性名詞は第一変化が多いし、男性や中性だと第二変化。名詞に合わせたのか、形容詞も男性形と中性形は第二変化、女性形では第一変化をする。「第一+第二変化」というわけ。名詞の変化を覚えていれば、そのまま形容詞に使い回せる。じつに簡単。

第一・第二変化形容詞の語尾

 名詞の場合もそうだけど、女性形では終わりから二番目か三番目(−αとか−ηの直前)の文字がε、ι、ρだったら−αのほう。それ以外だったら−ηの変化をする。これも名詞のところで勉強済み。

 あと、形容詞は比較級や最上級の時は第一・第二変化(例外あり)なので、この変化だけは覚えないとまずい。

 忘れがちなことだけれど、語頭にnomosがついて否定の意味になっている形容詞とか、paranomosみたいに前置詞で始まる形容詞は、女性形も男性形と同じ変化(第二変化)をするので、上の表の水色の部分だけになる。この種の形容詞はけっこうたくさんあるので要注意。

第三変化は三タイプ

onon型の語尾 eses型の語尾

 「−ων、−ον」のほうは特に重要。形容詞のなかには比較級の時「−ων、−ον」型の変化をするものがあるからだ。

 この二つは男性と女性は同じ語尾で、中性だけが別。第一・第二変化は男性と中性が第二変化で女性だけが第一変化。組み合わせが違うのでちょっとややこしいけれど、ふつうの第一・第二変化ならちゃんと三種類の語尾がある。第一・第二変化にしろ第三変化にしろ、二種類しか語尾が無い時は「男性・女性」と「中性」に分かれる

 このほかに男性形と中性形が第三変化で、女性形だけ第一変化をするものもある。

第一・第三変化の語尾

やっぱりあった不規則変化

 不規則変化というのもやはりある(涙)。辞書を引いた時に、見出し語のあとにずらずら変化形が並んでいるのがこの類。よく使う言葉が多いけど、中でもこの二つは覚えないとしんどい。

pasとpolysの変化表
最終更新日: 2001年10月1日   連絡先: suzuri@mbb.nifty.com