所有代名詞だけど、実質、形容詞と考えたほうがぜったい分かりやすい。「われわれの〜」「彼らの〜」とかいう意味になる形容詞があるよ、というだけの話。変化もそのまんま、第一・第二変化だし。端から「所有形容詞」で説明してる本もある。
ただ、予習の時には、人称代名詞とどう違うのかだいぶ迷った。「私の」「あなたの」とか人称代名詞の属格でも言うのに、何が違うのだろう。
で、授業に出て説明を聞いているうちに、「あー、だから所有形容詞なのか」と腑に落ちた。分かってみると簡単なことだし、所有代名詞自体はそんなに重要な文法事項でもないようだけど、授業を聞いた値打ちがあったというか。いや、もちろん他の時だってお値打ちなんだけど(^_^;)、今回はすっきりして本当に気持ちよかったのだ。
「私の娘たちに」を所有形容詞(所有代名詞)で言うと、「私の〜」は形容詞なわけだから、当然修飾している名詞「娘たちに」(女性・複数・与格)に合わせて格変化する。
上のと同じことを人称代名詞の属格(「私の」)で言う場合は、代名詞は名詞にくっついているわけではない——というかそれ自体一つの代名詞だから、「娘たちに」(複数・与格)に引きずられたりしないで、自分の格(単数・属格)を保つ。