今回は疑問代名詞と不定代名詞を習った。「誰?」と「誰か或る人」、英語だとまるで違うのに(whoとsomeone、とか)、ギリシャ語だとまったくいっしょ。ただし、不定代名詞の場合はアクセントを前の単語に取られる。実質、鋭アクセントつきが疑問代名詞、アクセント無しが不定代名詞で、覚えるのはこれだけ。
不定代名詞の中性複数にはもよく使う(これは疑問代名詞にはならない)。これはアクセントつきだし、ほかにもたまーに、不定代名詞にアクセント記号が残ることもある。でも以外は鋭アクセントになることは絶対に無い。疑問代名詞と不定代名詞を見分けるだけなら、じつに簡単なのだが……。
問題が発覚したのは、練習問題をやっているときだった。
「なら人間(誰)、なら物(何)」と習ったのに、でも、練習問題には人じゃないのにになっている文がある。ここで混乱して、珍妙な訳文を披露する学生が続出したのである。
こうして先生にとって(いや、我々にとっても)悲しい事実が判明した。学生たちは、ちゃんと教わったにも拘わらず、代名詞と形容詞の違いがよく分かっていなかったのだ。授業を延長して形容詞を復習。「名詞と形容詞の性・数・格を一致させるのは当たり前」なんて、うそぶいていた自分が恥ずかしい。
「男性形・女性形は人、中性形は物」というのは、・が代名詞として一人立ちしているときの話。形容詞として名詞にかかっているときは、・の性には意味が無い。性を決めるのは名詞である。
あと、中性単数のは「なぜ〜?」という意味になる。よく使う言い回しなのに、なぜか教科書には説明が無いので、先生が補足してくれた。
中性対格を副詞的に使うという説明は教科書にあるから、そこから推測しろというのだろうか。でも、副詞的対格は疑問代名詞より後に出てるのに。いや、たとえ副詞的対格のほうが前に出ていたとしても、が副詞だなんて自力では気づかなかっただろう。予習したときには、「なぜ?」のが出てくる練習問題はまるきり訳せなかった。
この教科書、難しすぎ。というか、自分が馬鹿すぎ?(T_T)
最終更新日: 2003年1月27日 連絡先: suzuri@mbb.nifty.com