飛鳥山下跨線人道橋

1st wrote in 2001.06.09 / last update at 2004.09.24

 飛鳥山下跨線人道橋は、京浜東北線の王子駅南口と直結した通路(自動車通行不可)の先に有り、これを渡ると、サクラやアジサイの名所である飛鳥山(実際は段丘の縁)へと通じています。
 この人道跨線橋は古レールを利用した優雅なデザインのアーチ橋になっています。古レールでできた建築物の中でも美しい部類と言えるかと思います。
 
(取材:2001. 6. 3)
 全景です。左側から、東北本線旅客線,田端貨物駅引き上げ線(単線),東北本線貨物線です。
 ホームページ「橋とトラスのページ・弥生の森の散歩径」さん(→ その他の古レール情報)によると「中路ブレースドリブ固定アーチ」という形式の橋だそうです。
 橋の上は、こんな感じです。中路橋(実質的には下路橋に近い)なので、アーチ材を橋の上で見ることができます。CAMMELL らしきレールが使われているのが確認できました。
 アーチ材(上弦材)の頂上部分です。
 アーチ材は4本の古レールを組み合せて作られています。アーチ材と道床を結ぶ補剛材は、L字形鋼です。この点では、山手線の白金桟道橋に軍配が上がるかと思います。
 最初の写真の右側(西側)の橋の下部構造です。古レールで組まれています。
 ほとんどが60ポンド第1種のレールのようで、KRUPPの1885がありました。王子駅などのホーム上屋に使われている古レールと類似(同メーカー,同時期)のレールが利用されているのではないかと思われます。
 最初の写真の左側(東側)は、階段になっていますが、ここの下部構造も古レールで、アーチ構造?なデザインてす。
 接近不可能なので、レールの刻印は見れませんでした。

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