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第24話 三味線二重奏したのは勇次
大島紬を安値で売るため、奄美大島から江戸へたくさんの織子たちが連れて来られた。その織子たちは、娘船頭お久の漕ぐ舟に乗り、向島の妙月庵という尼寺へ脱走を計る。 妙月庵のあるじ妙月尼の奏でる三味線の音をたまたま耳にした勇次は、自らも演奏に加わり二人で三味線セッションを奏でた。 さて、織子の脱走は今に始まったことではなかった。 織子たちは、薩摩藩が江戸へ送った年貢の代わりだった。そのため奉行所は、織子脱走をなんとしても食い止めようとするが、ことごとく失敗。実は南町同心田坂金吾が、脱走を手引きしていた。 機織り場を仕切る伊助とたみが織子を脱走させ、田坂が手引きし、妙月尼が匿い、大坂の遊廓の元締丹波屋仁平に織子を売り付けるという寸法だった。 お久は弟の小吉と共に、病床の母お文を助けるために働いていた。 しかしお文は、お久の船頭の仕事が夜に行われることに心配を隠せない様子。 お久は、妙月尼と田坂の密会を目撃したこともあり、妙月尼の元で働くのを辞退しようとする。 それをたみに相談したお久は、伊助によって殺害されてしまった。 そしてお久の死にショックを受けたお文も命を縮めてしまう。 ひとり残された小吉は、加代にお久の仇を討ってくれる人を探して欲しいと頼んだ。 向島へ赴いて調査した加代からの報告を受けて、主水たちは尼寺に巣食う悪人どもの始末を引き受ける。
【勇次の一言】
「三味の音色にすっかり騙されていたよ。」 【主水の一言】 「今、お帰りですか。」 【キャスト】
中村主水/藤田まこと 秀/三田村邦彦 加代/鮎川いずみ 西順之助/ひかる一平 筆頭同心田中/山内敏男 田坂金吾/伊吹徹 お久/尾曳伊都子 丹波屋仁平/西山嘉孝 巴/三浦徳子 たみ/鳴海よね子 お文/安岡真知子 小吉/山田克二 伊助/筑波健 妙月尼/加茂さくら りつ/白木万理 せん/菅井きん 勇次/中条きよし
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