必殺仕事人III各話紹介
■更新事項(2004.03.04) 必殺仕事人III各話紹介第36話へのリンクを追加。
第37話 芝居見物したかったのはせんとりつ
若村座の出し物はお馴染み近松門左衛門の「曽根崎心中」。
東の花形沢村菊之丞と西の名優市川富三郎の夢の共演とあって、芝居は連日超満員。

秀・加代と同じ長屋に住む清吉は、役者になる夢を捨てきれず若村座に向かった。
清吉の父親が、若村座の今は亡き看板役者市村藤十郎だと知った富三郎は、清吉の弟子入りを許可する。
富三郎の愛弟子与五郎は、若村座の興行主銀次にこのことを知らせに走った。
菊之丞・富三郎・与五郎・銀次は、藤十郎を事故に見せかけて殺した張本人だった。
銀次は、清吉に藤十郎殺しを勘づかれる不安を感じないばかりか、清吉を藤十郎の再来として期待を寄せ、富三郎の下した弟子入りを承認した。

そして富三郎も、清吉を気に入り、内弟子になって一つ屋根の下に暮らさないかと、清吉に迫まる。
まるで腐女子が喜びそうな男同士の甘い世界…。
富三郎の弟子である与五郎は、清吉にヤキモチを焼き意地悪をする。
少女マンガかよ、これ…。
そんな意地悪から清吉を助けたのは芝居茶屋の娘おちよ。これがきっかけで清吉とおちよは、ようやくこのエピソード初の異性カップルとなった。

内弟子を断られただけでなく、女でデキた清吉に怒った富三郎は、清吉への嫌がらせを開始した。
まず藤十郎が清吉の母おとよにそそのかされたと清吉に吹聴したかと思えば、続いて菊之丞におちよを暴行させた。それを苦にしておちよは自殺。清吉は精神的ダブルショックを被るが、同時に口裏を合わせて悪どく生きる菊之丞と富三郎に怒りを覚える。

その頃与五郎は、かわいい医学生順之助に入れ揚げていた。その行為をはしたないと富三郎に非難された与五郎は一味と袂を分かち、清吉に一味の悪事を全て暴露した。
銀次が裏で金貸しをやっていて借金のかたにさらってきた娘を藤十郎が逃がしたことから、藤十郎は若村座の一味に殺されたのだ。
やっと父の死の真相を知り得た清吉だったが、そこに銀次が現れた。
知られたからには生かしちゃおけない。銀次はその場で清吉と与五郎を亡き者にした。
一座の面々は、与五郎を殺した清吉が襲いかかってきたのを銀次が正当防衛で殺したと言う、銀次の言葉を信じ込む。だが、若村座に出入りしていた勇次だけは、その嘘を見逃さなかった。

若村座の沢之助から、銀次にねつ造された清吉の最期を知らされたおとよは、体調を悪化させ遂に帰らぬ人になってしまう。死に際に自分と息子の恨みを秀と加代に言い残して。

主水たちは若村座一味の殺しに乗り出した。曽根崎心中の舞台のさなか、主水の刀と勇次の糸が徳兵衛とお初の死を演出する。
【与五郎の一言】
「順ちゃ〜ん(はぁと)」

【キャスト】
中村主水/藤田まこと 秀/三田村邦彦 加代/鮎川いずみ 西順之助/ひかる一平 筆頭同心田中/山内敏男 沢村菊之丞/西川鯉右 市川富三郎/藤間勘二郎 銀次/深江章喜 与五郎/梅津栄 おちよ/井上ユカリ 清吉/津田和彦 藤十郎/西川右蔵 沢之助/安部潮 おとよ/和泉敬子 座長/海老江寛 瓦版屋/松尾勝人 大工/東田達夫 おさき/増田智子 銀次の子分/森山紹秀、東悦次、大前田清仁 りつ/白木万理 せん/菅井きん 勇次/中条きよし

本放送日:83.06.24  脚本:萩田寛子  監督:家喜俊彦 

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