第3章 デジタルカメラで、ミッジフライ等を撮影する(マクロ撮影)

 ①虫メガネの簡易マクロ

 小さな被写体を撮影する(マクロ撮影)方法で最も簡単なのは、カメラのレンズの前に、虫メガネ(拡大鏡)を当てる方法です。
 この場合のポイントは、①虫メガネをカメラレンズにピタッと当てること。
               ②光軸(レンズの中心)を合わせる。
               ③被写界深度(ピントの合う範囲)の中心で撮影する。などだと思います。
 (なお、この撮影方法については、リンクサイト「
空耳の街」さんに詳細説明ページ(「記事」)がありますので私は省略します。
 しかし、うまくやらないとピントがあまくなったり、周辺が歪んだりします。(専門用語では「ケラレル」と言います)

 ②マクロコンバージョンレンズ

 私もしばらくは虫メガネの方法で撮影していましたが、どうも、うまくいかないので思い切って、
 デジカメ用のマクロコンバージョンレンズを購入しました。
 カメラのアクセサリーでは有名な「RAYNOX」(レイノックス=吉田産業)の製品です。
 私が使っているデジカメは、OLYMPUSのC−900 ZOOMですが、このシリーズ用に「マクロ接写2本レンズセット」
 というのがあり、2倍と4倍のコンバージョンレンズがセットになっています。(MSO-2040 定価 \12,000 実売  \9600)
  中央下シルバーの部品はカメラ本体にセットするレンズホルダー。

 というわけで、ミッジサイズのフライなど小さなものを撮影するには、
 ①虫メガネの簡易マクロ
 ②マクロコンバージョンレンズ
 のどちらかの方法を選択して撮影します。

 マクロコンバージョンレンズは、レンズをセットすれば、そのまま普通の操作で撮影できます。
 オートフォーカスも機能します。
 私のカメラの場合で、接写撮影距離はレンズから被写体まで、5cm程度です。
 この距離ではもちろんフラッシュは使えませんので、照明の当て方を好みでいろいろ工夫します。

 ●撮影見本 #22クラスのミッジフライ(実物は全長1cmくらいのサイズ) 
 
 OLYMPUS C-900 ZOOM+MSO-2040で撮影。

 ■余談ですが、最近はレンズの小さいデジカメが主流ですが、カメラは光学製品ですので、アナログ人間の私は
 「あんな小さなレンズで大丈夫なんだろうか?」と不安になってしまいます。
 ある程度の光学系(レンズ)の大きさがないと、虫メガネなどを使うアドリブもできませんし、コンバージョンレンズも使えません。
 そうゆう意味では、レンズの大きさは画素数よりも重要な要素と言えます。
 もちろん、マクロ撮影をしない人には、虫メガネもマクロコンバージョンレンズも関係ない話ですが。
 (当たり前ですが、カメラも道具なので「何に使うか」が選択の基本ですね。)

 ●レイノックスカタログ(一部) なお、HPは、RAYNOX
  (なお、どのメーカーのデジカメにもアクセサリーが揃っているわけではないので、ご注意下さい。)

  
                                        ※ C−960用は900、990、1400XLにも兼用   


  
2003/12 追記
  注:このコンテンツは、デジカメのマクロ機能が進歩する前に書いたものです。
     私が2003年12月に購入したデジカメ2号機でも4cmまでマクロ撮影ができますので、このコンテンツのような苦労も必要なくなりました。

 MENUへ      第1章へ     第2章へ

 第4章 水面の写真を撮影する(デジタルカメラにPLフィルターを使う)へ進む