第4章 水面の写真を撮影する (デジタルカメラにPLフィルターを使う) |
「池の透明度はこんな感じ。」とか「足元にこんな魚がいました」なんて写真を撮ってみたいと思ったことがある人も いるかと思いますが、カメラで撮影すると、なかなか肉眼、特に偏光グラス越しに見た映像と同じになりません。 水面を写す場合以外でも、カメラで撮影した画像が肉眼で見た景色とぜんぜん違ってガッカリ!というのは、よくありますね。 水面を撮影する場合、太陽や空の反射光があるので水中がうまく撮影できません。 撮影技術としては、こうゆう場合は「PLフィルター」というものを使います。 ※ PLフィルターとは・・・PLは偏光(Polarized Light)のこと。 ご存知、釣り用偏光メガネと同じ効果を持つカメラ用フィルター。 一種のサングラスなので、露出条件は3〜4倍に(暗く)なってしまいます。 AE(自動露出)、AF(自動ピント合わせ)のカメラには、 円偏光と呼ばれる「PL−C(サーキュラー)フィルター」を使います。 まず私の手持ちの撮影器材ですが・・・ ①デジタルカメラ OYMPUS C-900ZOOM (モデルとしては、もう古いですね) ②レンズホルダー RAYNOX OYMPUS C-900シリーズ用マクロコンバージョンレンズセットに付いていたレンズホルダー (ただし、ネジ径 37mm ) ※なお、このレンズホルダーは単品でも売っています。 一般的に、普通の小型デジタルカメラのレンズにはフィルター取り付け用のネジ溝はありませんが、 OYMPUS C-900シリーズでは、このRAYNOXのレンズホルダーを使えば、 レンズ前にフィルター用のネジ溝を用意することができ、そのネジ溝に マクロコンバージョンレンズやお好みのフィルターをセットすることができます。 ・・・OYMPUS C-900シリーズだけの話になってしまって、スミマセン。(^_^;) ③1眼レフカメラ用PL−Cフィルター(ただし、ネジ径 58mm ) ・・・最近、銀塩(フィルム)カメラはほとんど使っていません(^_^;) ●これが、PLフィルターです。 右下の黒いのがPLフィルター(サングラスとしては、かなり濃いです。) ということで、②と③のネジ径が合わないので、変換アダプターである「ステップアップリング」(ネジ径 37mm →58mm変換用 ) を使えばOKということになります。 もちろん、そんなものを買わなくても、(どんなカメラでも)レンズ前に(PL)フィルターを当てて、手で持ちながら撮影すれば いいわけですが、私の場合、せっかくレンズホルダーがあるので、ステップアップリングも揃えることを検討しています。 ステップアップリングはそれほど高いものでもないし、眠っていた1眼レフカメラ用パーツ(PLフィルター)も活躍できます。 (ちなみに、PLフィルターはちょっと高いです。) ★でも、ステップアップリングを購入する前に、デジタルカメラとPLフィルターの相性をチェック(試験撮影)。 ●撮影モデル =池と魚に見立てた、水を入れたプラスチックの桶と魚型箸置き(笑) これは、ほぼ真上から撮影しているので水面の反射はありません。 ●PLフィルター使用の有無による撮影画像の違い ※ 撮影条件が室内なので、太陽の代用としてデスクライト(白熱灯)を使用。 【 PLフィルターなし 】 【 PLフィルター使用 】 ※ライトが明るすぎたので少し露出補正しています。 ・・・てなわけで、効果はほぼ期待どおり。 しかし、実際の釣り場で、こんなことして遊んでいては釣りしてるヒマがないのでは・・・(^_^;) |