■平安宮跡めぐり4〜造酒司跡・主水司跡・内酒殿跡・中務省築地跡

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諸役所跡を見てみましょう。

大内裏地図

造酒司(みきのつかさ)跡

造酒司跡

 丸太町通と千本通の交差点から西へ400メートルほど行くと、京都アスニーがあります。この建物の前庭の円と四角からなる模様舗装に注目してください。実はここは平安宮の造酒司の跡であり、この模様は、発掘された倉庫跡の柱穴を表示したものなのです。
 造酒司は、酒や酢の醸造が行われていた役所です。京都アスニーのロビーには、出土遺物の一部が展示されていますのでお見逃しなく。

内酒殿(うちのさけどの)跡

内酒殿跡

 智恵光院通に面する京都市出水ディサービスセンター入口に、「内酒殿発見の井戸と木簡」というプレートが立っています。
 この場所から発見された井戸から木簡が見つかり、木簡の内容から、内裏に納める酒を醸造する役所である内酒殿があった場所であることがわかりました。

主水司(もんどのつかさ)跡

主水司跡

 丸太町通智恵光院の交差点の南側、コンビニエンスストアーの植え込みの中に、「平安宮主水司跡」の石碑が立っています。主水司は、飲料水、氷室のことをつかさどる役所です。

中務省東面築地跡

中務省東面築地跡

 丸太町通に面するマンションの前に、「平安宮中務省東面築地跡」のプレートがあります。床にはステンレスで南北のラインが明示されています。このラインは、中務省の東面の築地塀のあった位置を示しています。この場所での発掘調査で、築地塀の痕跡と、それにともなう側溝が検出されました。
 中務省は、天皇の秘書官としての職務と内廷関係の諸雑務を担当した役所です。

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