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第1シリーズ 13話 「入試一ヶ月前心得」
入試が一ヶ月後に迫ったある日、校庭にバイクが乱入する。卒業生の浅岡(古尾谷正人)だった。進路選択を誤った浅岡は、「3年生ども、先公の言いなりになるんじゃねえぞ!」と叫んで走り去る。3年生は動揺し、高校へ行かないと言い出す生徒が続出。3Bでは山田麗子(三原じゅん子)が「高校行くのやめる」と宣言し、梅原明(芹沢安比沙)も「大工になる」と言う。
金八(武田鉄矢)はライブハウスで働く浅岡を何度も訪ね、「お前は自分の鬱憤を晴らしたいだけだ」とついに言い負かす。そして進路について親の了解を取れない麗子のよき相談相手になってくれるよう、頭を下げるのだった。
浅岡は再び桜中に出向くと、今度は「先公に食らいついていけ」と叫ぶ。明を例にとって自分の可能性を伸ばす手段について説明する金八に、麗子は世界で活躍できる美容師になるという夢を語るのだった。
みどころ談義
- ● 「トドを殺すな」のインパクトといったらないですね。
- ○ ライブハウスで演奏されていた曲ね。あれは夢に出てくるなぁ。金八が「掻きむしられるような歌だねぇ」と言ったけれど、そのとおり。怨念がこもったようで、語尾はかすれ気味で不安を煽るし、本当に腹の底から搾り出したような声だというか。
- ● 「おい!撃つなよ!」ですからね。激烈フォーク。麗子はもっとロックっぽい曲を聴いている印象があったんですが。
- ○ たしかに麗子のイメージとは違うね。でもあれはね、ちょっと極端な表現ではあるんだけれど、中三生の心の叫びに通ずる、ってところじゃないかなぁ。
- ● いよいよ受験シーズンも間近になってきて、進路の不安なんかがあって苦しいところですもんね。金八先生も本気になってきて必死さもグッと出てきました。
- ○ ホント必死だよね。浅岡の主張に反論して圧倒するところなんて特にそう。
- ● 浅岡を説得した後、すかさず麗子の味方になってやるよう頼み込むのも金八先生らしいです。
- ○ 今回を見て改めて思ったんだけれど、麗子のことを不良というのは間違っているね。
- ● 見た目が派手でバイクに乗ったり夜ライブハウスに行ったりしてはいますけど、悪事を働いたことはないですもんね。2話の集団暴行の際も、けしかけたワケじゃなくて「顔はヤバイよ」と忠告しただけとも言えますし。
- ○ 中学を出たら働きたい、と言ったのも、義父の世話になる必要がないと思ったからで、きちんと筋が通っているんだよね。
- ● そういえば雪乃の妊娠が分かった時にいち早くカンパし始めたのは麗子でした。
- ○ ぜひ夢を叶えて、立派な美容師になって欲しいね。
- ○ ライブハウスで演奏されていた曲ね。あれは夢に出てくるなぁ。金八が「掻きむしられるような歌だねぇ」と言ったけれど、そのとおり。怨念がこもったようで、語尾はかすれ気味で不安を煽るし、本当に腹の底から搾り出したような声だというか。
小ネタ拾い読み
- 梅原明の夢は「大工」
- ライブハウスのBGMは山下達郎。
- アインシュタイン、ニュートン、エジソン、江崎玲於奈、坂本竜馬。みんな出来の悪い子だった。
- 金八は雪乃の問題の時にも言った「物事を静止した状態で捉えてはいけない」をここで再び訴えた。