金八先生マニアックス

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3年B組金八先生 鑑賞ガイド


第1シリーズ 20話 「卒業十日前の初恋」

屋島みゆき(一番ヶ瀬容子)が私立の二次募集に合格した。中尾友行(米村知晃)は公立の二次募集を受けることに決めた。しかし試験は卒業後になってしまうため、金八(武田鉄矢)はクラスメイトに友行の力になってくれるよう呼びかける。生徒らが次々と協力を申し出る中、沢村正治(田原俊彦)は茶々を入れるなどどこか様子がおかしい。

正治は個人ノートに「はじめて人に惚れました」と書いていた。金八は悦子先生(名取裕子)に正治の悩みを聞いてもらえないかと頼むが、正治が恋した相手は他ならぬ悦子であった。「お姉さんだと思って相談して」という悦子に正治は表情を曇らせ、「金八先生を困らせるために書いただけ」と嘘をつく。

個人ノートに書いた秘密を金八が簡単に口外したと腹を立てた正治だが、金八が風邪で寝込んでいると知ると見舞いに行く。金八も正治の気持ちを知ると、悦子から写真を一枚もらい正治にプレゼントするのである。

80年3月7日放送

脚本: 小山内美江子

演出: 生野慈朗

視聴率: 33.1%

DVD: 第7巻

参考文献・挿入歌

みどころ談義

● もうすぐ卒業。別れ難し。といったところでしょうか。
○ 後半で左右田先生も言っていたよね。「クセのある生徒ほど別れ難い」。そのひとことに見事に集約されていたね、今回は。
● 心に染みる総括をしていましたよね。あぁ、左右田先生とも別れ難いなぁ。
○ それに比べて悦子先生の鈍感なことといったら!
● ありゃヒドイ。鈍いにも程がありますよ。
○ 正治が「独りよがりで無神経で…」と皮肉を言っているのにまだ気づかない悦子先生。
● 同姓には嫌われるタイプだとみました(笑)。
○ そんな女性に惹かれる正治、というのは女子がいかにも好みそうなシチュエーション。
● なるほど、今回は沢村正治の少女漫画チックな魅力が満載だった回なのかもしれないですね。
○ 悦子先生に借りたマフラーを家で巻いていたり、鏡に口紅でシャッと線を引いてみたり、アルバムから二人が2ショットになるように写真を切り抜いてみたり。そんな正治に女性ファンは大興奮したに違いない。
● そこにオフコースの「さよなら」が流れてくるからなお堪らない。まぁ、僕は男なんで女性は堪らないんだろうなという想像でしかないワケですが。
○ 悦子先生は「海へ一緒に行こう」と正治に言われたけれど、断ったでしょう。
● ええ。
○ 金八先生なら絶対に行ったよね。まぁ金八は異性から誘われるタイプではないけれど。でもアイスを食べるシーンで金八は「鉄のスプーンの方が食いやすいな」と言いながらも、正治が持ってきてくれた木のスプーンで全部食べてやる。そういう部分が金八のいいところなんだよね。
● 細かいですね。それから僕が印象に残ったのは、正治の生徒手帳を拾った麗子が、からかったりせずそっと金八に届けたこと。
○ 大人だよね。あそこで騒いでいればもう一波乱起きていた。金八は麗子にも感謝しないと。

小ネタ拾い読み


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