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3年B組金八先生 鑑賞ガイド


第2シリーズ 18話 「入試直前面接心得」

風邪の流行で3日間の臨時休校を設けていた桜中だが、受験は待ってくれない。今日は模擬面接の日だ。B組は日頃の勢いのよさや言葉使いの悪さがそのまま出てしまい先生方を唖然とさせる生徒が続出。しかしそんな中、椎野一(ひかる一平)は「調理学校へ行きたい」と自分の意志をはじめて口にし、これには教頭も感心。スナックZで自分の料理を喜んで食べてもらえたことがその理由だという。

上林(川津祐介)から、生徒の面接態度は担任の普段の行為にも原因があると指摘される金八(武田鉄矢)だったが、生徒に対しては「このクラスが一番発言していた」と誉める。そして生徒同士が面接官にも受験生にもなる「自主トレ」をさせて問題点に気づかせようとするが、「見本を見せろ」と逆に金八が受験生の立場にさせられ模範解答を示すことに。はじめは真面目に答えていた金八だが、徐々に悪乗りの質問が増えてくると、生徒らに向かって「表へ出ろ!」と言う。

しかしそれは怒っているのではなく、「元気の出る課外授業」なのだった。街の空気を吸い清々しい気分になった生徒たちは、入院する高橋健(鳥海勝美)の病室へ励ましの手を振り、荒川土手へ。金八は「勇気の出る言葉を教えてやる」と言って「彼も人なり、我も人なり」という言葉を教える。生徒たちは思い思いに川へ石を投げるのだった。

81年2月6日放送

脚本: 小山内美江子

演出: 大岡進

視聴率: 26.1%

DVD: 第6巻

みどころ談義

第1シリーズの16話と同じようなドタバタ模擬面接でした。
○ そうだね。課外授業に行ったのも同じ。雪乃に会う代わりに高橋の病室を見舞っただけで、あとは大体同じ展開。
● 「彼も人なり、我も人なり」が出たのも同じです。
○ 今回すごく面白いと思ったところはね、面接が終わって教室に戻ってきた後、金八先生が「椎野が喋った」とみんなに報告した直後の部分。明子が「喋ったって、なに喋ったんだよ?」って不躾に椎野に訊くんだけど、そこで起きた笑いがどうも台本を超越しているように感じられて。
● それを聞いた金八先生が「明子は棒っ切れ持って、その辺で遊んでろ!」って、台本どおりともアドリブともつかないセリフで呆れる場面ですね(笑)。
○ そうそう。その前に明子の面接態度が本当に酷いという説教をしたばっかりなのに、椎野にもうあの言葉遣いでしょ。明子の無神経さを考えると話の辻褄としては合ってるんだけど、でも明子の口からごく自然に出ちゃった予期せぬ一言に見えて、それで場の雰囲気が一瞬変になったように感じられて面白かったんだよなぁ。
● 隣の学級委員、美保子も思わず笑っちゃってますもんね。
○ あと去年と違ったのは、金八先生が面接される側に回ったところ。回らされたというんだろうけど。
● 美保子が気を使って、金八だけに受験番号は「8」番(笑)。
○ その面接によると、誕生日も昭和25年8月8日で8づくしなんだよね。1ヶ月の小遣いも8万円という徹底ぶり! 芸が細かい。
● やっぱり面接はネタの宝庫です(笑)。

それぞれの模擬面接

その他の周辺状況・小ネタ


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