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第2シリーズ 19話 「入試前夜」
いよいよ明日から高校入試が始まる。生徒へ諸注意を伝える金八(武田鉄矢)は、ここまで来て気持ちで負けてはいけないと言い、今夜早めに寝ることが大事だとアドバイス。教室を出る一人一人に励ましの言葉を掛けて家に帰す。ところがその一方で、松浦悟(沖田浩之)は加藤優(直江喜一)と些細なことで口論に。心配する迫田八重子(川上麻衣子)。金八は「2人の決着は試験が終わるまで預かる」と言う。
その夜、悟がなかなか眠れずにいると、急に継母・佐知子が産気づいた。折りしも父は出張で家におらず、困惑する悟。とにかく病院へ連れて行こうと外へ出るが、どうしてもタクシーを拾うことができない。と、そこへ優が通り掛かる。優はてきぱきと指示を出し、そのおかげで佐知子は事無きを得て無事病院へと運ばれていく。
やがて、連絡を受けた金八や優の母親が病院へ駆けつけた。「母親は命懸けで子を産むんだ」と金八に諭されハッとする悟と優。そして金八は「安心して試験を受けてこい」と悟に家へ戻るように言い、優にも一晩ついていてやれと提案する。犬猿の仲のはずの2人だが、文句を言いながらも一つの部屋で眠りに就くのだった。
翌朝、悟は、もうすぐ弟が生まれそうであること、病院には優がついてくれていることを八重子に打ち明ける。そしていよいよ試験開始。会場には、金八の言葉を思い出しながら入試に挑んでゆく生徒らの姿があった。
みどころ談義
- ○ 濃密な回だったなぁ!
- ● 入試の他に松浦の継母のお産と、松浦と加藤の友情が一度に描かれてました。
- ○ 2人の距離がグンと縮まったのがこの回だよね。
- ● 互いに意識しあう2人に訪れた、ひとつの転機と言っていいかもしれません。子守唄まで歌う加藤には少し笑っちゃいましたけど(笑)。
- ○ あはは。確かに子守唄はやりすぎ。でも全体的には演出にすごく気を使っている回だった気がするな。たとえば、居たたまれなくなって家を出た松浦を金八が自販機の前で見つけて声を掛ける、20分過ぎあたりのシーン。
- ● マフラーのやり取りですね! 薄着で寒そうな松浦に金八先生が自分がしていたマフラーを差し出す。
- ○ そう。松浦は照れくさいから不器用に返そうとするんだけれど、先生もそれを分かって、なんというか、押し付けがましくしないで結局持たせてやるんだよ。寒そうな松浦、そこへマフラーを渡す金八。それぞれの置かれている状況やその時の心情、心遣いがうまく表現されていて好きだなぁ。
- ● この場面にもぜひひとつ注目して見て欲しいですね。
- ● 入試の他に松浦の継母のお産と、松浦と加藤の友情が一度に描かれてました。
その他の周辺状況・小ネタ
- 「箸を忘れたときのための新しい鉛筆2本」の話を、今年も金八は生徒にアドバイス。
- 前回まで入院していた高橋健も、無事退院して登校している。よかった。
- 服部先生の息子も今年中3で、受験生である模様。
- タツミ理髪店に集まっていたのは、青木繁好、塚辺洋、山田広二、木村勇気、松江次郎、土屋英樹、梶井大吾の男子7人。そこに流れるBGMは、金八卒業生・近藤真彦の「スニーカーぶる〜す」。
- 金八を飲みに誘うも断られた服部先生、大森巡査を拉致?!
- 松浦悟は父親を「パパ」と呼び、水色のガウンを着用。
- 病室の名札によると、悟の継母の名前は「松浦佐知子」。
- 生徒の受験校は…
・西山美津子、平尾久之、小川正:修英学園
・土屋英樹と大川明子が同じ学校を受験(校名不明)
・石川祐子、迫田八重子、高橋健、岩沼幸一郎が同じ
・赤上近子、木村勇気、青木繁好が同じ(近子の第一志望は女子高のはずだが)