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3年B組金八先生 鑑賞ガイド


第2シリーズ 20話 「頑張れ!敗者復活戦」

私立入試最終日。受験日が早かった学校から順次合格発表も行われる。加藤優(直江喜一)は入試と発表が重なった松浦悟(沖田浩之)の代わりに玉城高校の合格発表へ出向き、悟の番号があるのを確認。他の生徒も見事合格し進路が決まった者、惜しくも不合格となり不安に駆られる者と悲喜こもごもだ。

明るさがとりえだが実は人一倍肝っ玉の小さい青木繁好(大仁田寛)は、青葉高校を不合格となったショックで学校へ報告に現れない。先生方が心配する中、繁好はスナックZでやけ酒にビールをあおっていた。酔いつぶれた繁好を自宅へ送り届けた金八(武田鉄矢)は、翌朝も繁好の家へ出向き、自暴自棄になる繁好に「お前が最後までお調子者を通すことが、どれだけ泣いてる奴の救いになるか」と勇気づける。

仲間とともに坂東高校の合格発表へ行く繁好。そこにもやはり番号はなかったが、立ち直った繁好はすっかり明るさを取り戻し、同じく落ちた同級生を気丈に励まし、いつものように教室を盛り上げるのだった。

81年2月20日放送

脚本: 小山内美江子

演出: 竹之下寛次

視聴率: 28.6%

DVD: 第7巻

参考文献・挿入歌

みどころ談義

○ いつもおちゃらけている繁好の、ちょっといい話。これ、3Bの視点から見ると裏のエピソードなんだよね。気づいた?
● 裏?といいますと?
○ 繁好が壊れていたのは、スナックZ(夕方以降)〜自宅(朝)の間だけでしょ。だから、スナックZに居合わせた加藤、松浦、椎野以外の3Bは、繁好にこんな事件が起こっていたなんて知らないんだよ。
● あぁそうですね! 青葉受験組やZにいた八重子は繁好のへこみ具合ぐらいは感じていたかもしれませんけど、酒飲んでどうこうは知らないのか。
○ そう。だからほとんどの生徒は、最後の教室のシーンでも、立ち直った繁好という見方じゃなくて、普段と何も変わらない繁好という風にしか見えていないわけ。
● へぇ〜。なんだかちょっと深いですね。
○ あとこの回で感じたのは、いろんな人間模様というか、個人の性格がよく出たシーンが多くあったということ。
● それは僕も思いました! なんだかんだ言って松浦を心配している加藤、生まれてきた妹に愛情をかけている松浦、どちらも優しいんですよね。松浦は妹の名前の案を加藤にも聞いてみたいとまで言ってますし。そこに八重子を加えた甘酸っぱい三角関係も切ないですよねぇ。それから松江次郎と赤上近子の2ショットも久しぶりにありました。近子はまんざらでもない感じで。
○ 職員室の教師陣も性格が見えたよ。体調を崩しても職務を全うしようとする真面目な上林先生、他のクラスに合格者が出ると顔つきが変わる負けず嫌いの国井先生、頼りがいがあるのに息子の合格発表に気もそぞろな服部先生、生徒に親身になるあまり大量の抜け毛が出てきた金八先生(笑)。
● スナックZと聞いただけでビビリまくる乾先生も忘れちゃいけません(笑)。
○ あはは。で、スナックZと言えばさ、金八がマスターの神津に言い放った言葉、可笑しかったよねぇ。「酒飲ませて命の恩人だったらお前、全国の飲み屋に人命救助の表彰状が溢れてらぁ!」って。
● さすがに中学生の飲酒はマズイですもんね。ドラマとはいえ。
○ 酒飲んで解決することなんて一つもない、だから嬉しいときにしか飲まないと決めた、なんて実に金八先生らしいよね。
● これまたちょっといい言葉です。

合格状況(確認できる範囲で)

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