「金八先生マニアックス」は、TBSドラマ「3年B組金八先生」を勝手に深読みし分析するサイトです。リンクはご自由に。
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◆ 第7シリーズ 2話 「3Bvsヤヨの微笑」
3年B組では高校説明会が行われていた。その質疑応答の最中、田中奈穂佳(石田未来)はヤヨ(岩田さゆり)が障害を持つことを確信する。金八(武田鉄矢)が千田校長(木場勝己)に呼び出されている頃、教室では、ヤヨの障害がなぜ学級委員にしか知らされていないのかと言い争いが起きていた。金八はヤヨの障害について黙っていた理由を生徒に話し、ヤヨの母・昌恵(五十嵐めぐみ)も親としての気持ちを訴える。
放課後の帰り道、杉田祥恵(渡辺有菜)はヤヨを土曜補習へ誘うが、ヤヨは「聖火リレーの練習があるから」と断る。乙女(星野真里)からそれが知的障害者のスポーツの祭典「スペシャルオリンピックス」であることを聞いた祥恵たちは、早速次の日その練習の様子を見学に行く。
丸山しゅう(八乙女光)の家では、母・光代(萩尾みどり)がしゅうを殴っているうち誤って階段から転落、怪我をしてしまう。責任を感じたしゅうは打ちひしがれるが、悩みを打ち明けられる相手は電話相談室しかない。さらに翌日クラスには「しゅうが母に暴力を振るっている」という誤った噂が流れるのだった。
- みどころ&勝手な解説
- ○ あるある探検隊は学校で流行っているのかな?
- ● 唐突ですね(笑)、確かに3Bでもやってましたけれど。お笑いは人気があるようなので実際あるかもしれませんね。
- ○ あの場面だけ不意を突かれたけど、その後はだいたい重かったなぁ。
- ● もっとこう、笑えるシーンとシリアスシーンでメリハリがあるような気が、第一回を見た限りではしていたんですが。
- ○ アレッと思ったのは弥生のお母さんが教室に来て話した場面。前回のラストで金八の説教を聞かずに次々と出て行った手強い史上最低の生徒のはずが、やけにあっさりと皆静かに母親の話を聞くんだもんなぁ。
- ● 「私の方が先に死にます」でみんなハッとするというオマケつき。史上最低の生徒でも死という言葉への特別な感情を既に持っているという(笑)。
- ○ その直後に金八先生がトム・クルーズの話に乗っかって、まだ緊張感が残る雰囲気の中でちゃっかり一説教したのは良かった。昔のように一直線に突っ走るんじゃなく、心に残るような一節をどさくさにさらっと伝える、そんな老練さが見えたよね。伊達に長年教職を勤めてないな。
- ● そこまで計算していたかどうか(笑)。そういえば、前回「オレンジ色は悩みの象徴」というようなこと書いたじゃないですか。今回の冒頭で、奈穂佳がオレンジ色のスニーカーを履いていたんです。だからこの子も何か悩みを抱えているかもしれません。
- ○ んー、こうオレンジが多いと仮に悩みの象徴という予想が当たっているとしても何だかありがたみがないなぁ…。奈穂佳ははじめはツンツンしている生徒だったけれど、弥生が少々障害を持っていそうだと気づいてからはやけに気にかけている。そのあたりは自分の何か実体験に基づく思いからそうさせているのかもしれないね。
- ● この奈穂佳役の石田さん、すごくいい役者さんですよね。奈穂佳の生活感のなさがうまく出ていると思います。
- ○ 今回も多くの生徒の家庭事情が具体的に描かれる中で、家の画が浮かんでこない生徒は貴重かもね。そういう意味では伸太郎もどんな家庭なのか気になる。
- ● 伸太郎は給食費の督促状がきてしまいましたよ。
- ○ 前回、今回と徐々に布石を打ってきているから、そのうちドドーンと問題が発覚しそう。あんな性格だけど、ものすごく家は暗くて貧乏な気がする。でも伸太郎が落ち込むとあのクラスは一気に沈んでしまいそうだなぁ。
- ● 武田鉄矢さん自身も給食費を払わなかった経験があるんでしたっけ?
- ○ そうそう。武田さんは払わなければと焦ったらしいんだけど、お母さんは「公立校は潰れないからほっとけ」と言ったとか言わないとか。ラジオか本でみたことがある。逞しいよね。
- ● そんなことがあったんですか。
- ○ そう。母親の役割はデカイよ。
- ● 母親が重要…となるとしゅうはどん底。
- ○ ヒドイよね。殴られ続けて、少しガードをとったらその反動で母親が怪我をして、近所の爺さんには勝手にしゅうの家庭内暴力と決め付けられ、相談相手はおらず、電話相談所にも父は単身赴任だと嘘をつかなくてはいけなくて、次の日はクラスにネガティブな噂が広まっている。小山内さんはどこまで落として書けば気が済むんだという。
- ● 噂話をよく聞くと、しゅうの家は昔は羽振りがよかったとか、あの母親は後妻だとかもあるじゃないですか。悲惨すぎますよ。
- ○ あぁ、もうちょっと演技がうまかったら…。
- ● コラッ! そんなことを言ったらジャニーズファンから抗議殺到ですよ。
- ○ じゃあ前言撤回。しゅうは、大森巡査から声を掛けられた時のリアクションはホントうまかった。ちょっとビクっとする演技。これは本当。
- ● 予告を見ると次回もしゅうがクローズアップされそうですね。今後も要注目。
- ○ それから、しゅうと物語の両輪になりそうな弥生ね。こちらはどうやら「発達障害を持つ人は純粋な天使」というドラマにありがちな設定になる予感がするけれど、これが卑怯だと言われないように、金八先生なりにどう展開していくかも見ものだと思うよ。
- ● なるほど。弥生を支えようとする祥恵は背も高くて「守ってあげよう」というイメージがよく出ていて良いですしね。こういう周りとの絡め方も期待したいです。
- ● 唐突ですね(笑)、確かに3Bでもやってましたけれど。お笑いは人気があるようなので実際あるかもしれませんね。
- 小ネタ拾い読み
- ◆タイトルバックの一番初め、金八が歩いてくるシーンの空がCGで青空に。第1話では曇り空だった。
- ◆金八先生は「タメ口」という言葉をしゃべる時、「メ」にアクセントを置く。
- ◆河原の聖火練習シーンで、番組スポンサーであるコカコーラ社製品のアクエリアスが不自然にアップ。
- ◆ラストのしゅうが教室に入ってくる直前のシーンで、明らかにクラスのガヤガヤ声が付け足されていた。
- ◆金八先生は「タメ口」という言葉をしゃべる時、「メ」にアクセントを置く。