変化は楽勝。再帰代名詞は人称代名詞と強意代名詞を合体させただけだから、一人称単数だったら、二人称単数だったら、三人称ならを、強意代名詞の前にくっつければ再帰代名詞のできあがり。
一人称と二人称の複数形に至っては、まんまἡμῶν αὐτῶνとか「人称代名詞−強意代名詞」の順に並べるだけなんだから、語形については悩みようがない。注意しなければならないのは、これをばらして訳さない、必ず二語ひと組で考えるということだけだ。まあ、こんなこと忘れてても何とかなったけど(@原典講読の授業)。
再帰代名詞は二外でやったドイツ語にも出てきたから、「主語と同じ人を指して“〜自身”という意味になる」というのは、「ああ、sichね」とわりとすぐ飲みこめた。「間接話法とかの中だったら、従属文の主語をとばして主文の主語を指すのもOK」というのも、いちおう分かった。たぶん。
でも強意代名詞との使い分けでちょっと詰まった。
再帰代名詞がそのまんま主語を指している場合(直接再帰)は、再帰代名詞と強意代名詞の斜格では意味が違う。強意代名詞には「〜自身」という意味もあるけど、ここでは「〜自身」ではなくて、あくまで人称代名詞代わりに「彼」として使われている。
ところが、従属文の中に出てきて、しかも従属文の主語ではなくて主文の主語を指してる場合(間接再帰)だと、強意代名詞を使おうと再帰代名詞を使おうと、どちらも「〜自身」。同じ意味になってしまう。
同級生はひっかかってないみたいだったのに、こんなところで戸惑うなんて変なのかな……。再帰代名詞はともかく、強意代名詞って用法もいろいろだし何かと厄介だと思う。
最終更新日: 2004年8月9日 連絡先: suzuri@mbb.nifty.com