変化については、新しく覚えることは何もない。だって、関係代名詞のおしりに不定代名詞をくっつけてあるだけだもの。関係代名詞と不定代名詞の変化さえ覚えれば、不定関係代名詞の変化ももれなく暗記済み。ただ、のσとかは、関係代名詞だと語末のシーグマ(ς)で覚えてたから、最初のうち字面でちょっと戸惑った。
関係代名詞と同じで、格は先行詞につられたり、逆に先行詞のほうが変な格になったり、頼りにならない。何だか理屈に合わない気がしてどうも気持ちが悪いけど、実際に昔のギリシャ人がそう書いてるわけで、ネイティブ・スピーカーがそうだと言うのだから、それが正しいのか……。
関係代名詞のあたりを習っているうちに、他の言語ではどうなってるんだろうかとか、そもそも文法的な正しさって何なのだろうとか、いろんな疑問が湧いて来たのだった。もしも今年無事にギリシャ語の単位をとれたら、サンスクリットとかヘブライ語のクラスも覗いてみようかな。
中性複数主格・対格のが、不定代名詞のと紛らわしい——と授業では強調されてたけど、実際のテキストを読む際に、そんなに困ったことは無い。
むしろ、原典講読の授業で悩んだのは、を二語まとめてと書く綴り。「誰が〜?」「何が〜?」みたいな疑問文を間接話法にする時に、疑問代名詞()を不定関係代名詞()に変えたうえ、しかもこれをと書く奴がいるからだ。勘弁してよ、もう。
接続詞のは、英語で言ったらthat節を導く時のthatだから、「(以下の)ことを、何とかかんとか〜」と訳したくなるのに、あんちょこの訳書を見たら「何が〜なのかと、うんたらかんたら」と書いてある。「えー、なんでよ? 確かに文脈には合うけど、意訳?」とだいぶ長いこと迷っていた。「辞書には無いけどは、『何が〜』って訳してもいい」とか自分ルールを作って対処したり。……泣けてくる。
ここのは接続詞じゃなくて、一まとめに綴った不定関係代名詞()だったようなのだ、どうも。ちゃんと文法の授業で習っているし、きっと頭のいい人なら造作も無く理解できることなのだろうに。こういうときは凡愚の我が身が悲しくなる。
最終更新日: 2004年6月11日 連絡先: suzuri@mbb.nifty.com