第10回 副詞

homegrammarprev. next
[要点]
  1. 原級
    1. 副詞的対格(対格副詞)
  2. 比較級
  3. 最上級

原級

 多くの場合、形容詞の複数属格形の語末のνをςに変えると副詞になります。アクセントも形容詞のときのままです。

※ 副詞のもとになっているのは男性複数属格形ですが、複数属格形の格語尾のつづりは男性・女性・中性とも共通です。

副詞的対格(対格副詞)

 形容詞の中性対格形は数を問わず、そのまま副詞として使われることがあります。

【参考】

 osに終わる副詞は、本来は属格ではなく、奪格(ablativus)に由来するそうです。しかし、ギリシャ語では奪格は属格に吸収されていますので、osに終わる副詞も形容詞の属格形から作る、と説明されることになります。

比較級

 形容詞の比較級の中性単数対格形は、そのまま副詞の比較級として使われます。

最上級

 形容詞の最上級の中性複数対格形は、そのまま副詞の最上級として使われます。

最終更新日: 2002年2月5日   連絡先: suzuri@mbb.nifty.com