音楽・道楽
増幅系 (AVアンプ・パワーアンプ)
AVアンプ
PIONEER VSA−AX10Ai
  アンプはAVアンプとパワーアンプの2つを使っています。もちろん、AVアンプは映画のために欠かせないのですが、我が家では通常のCDを聴くときも常時サラウンドが入っています。普通のオーディオファンはこういうことはしません。たいていの人はCDは前2本のスピーカーだけで聴きます。最近はマルチチャンネルでサラウンドスピーカーからも音を出すように作られた音楽CDも出てきてますが、多くのオーディオファンにはまだ受け入れられていません。でも、我が家は常時サラウンドです。もちろん、この方が我が家では音楽が楽しいからです。理由の一つは映画を見るために部屋を暗くしなければならなかったことにあります。壁にある三つの窓は遮光カーテンを二重にしているのです。しかも、遮光カーテンは下の方まで光を入れないために窓だけでなく、下までくるように長くなっています。そのほかの面は押入れが2カ所、ふすまの出入り口が一カ所・・・結局、部屋は音が吸われたり、逃げたりする場所が多く、響きの少ない部屋になってしまったのです。響きのない部屋は音を明確にしますが、音楽の豊かさ、うるおいを無くします。それでサラウンドを使って、響きも最初から作ってしまおう、というのが実際なんです。もともと映画でもサラウンドが目立つのは嫌いなので、効果は弱めで味付け程度にかけている感じですが。

 つまり、VSA−AX10はサラウンドプリアンプの役目を果たしているわけです。メインのパワーアンプは別なものを使っていますので、実をいうとこのアンプの音は聞いたことがないのです。雑誌を見ると音の評価もいいようです。プリとしての使用でも音のテンションが失われず、悪くないと感じています。以前のPIONEERのアンプは音がややぬるいようで個人的には好きではなくて、購入時にはだいぶ心配をしたのですが、この心配は無用でした。以前使っていたヤマハのアンプと比べるとサラウンドの出来のよさはヤマハに分があるものの、音的にはきっちりエネルギーを出してくるこのアンプの方が個人的には好きです。

<平成16年6月に買い換えいたしました>
 本編の話しの通りに6月に最新機種となる10Aiにアンプを買い換えました。最近は他メーカーからも音質を追求したAVアンプが出ていますが、一度自動調整機能を使ってしまうとこれが非常に良くできていることがわかります。同一のスピーカー、同一の環境でないわが身として本当にこのありがたさを実感するばかりです。で、本編の通りにうまく買い換えができました。できれば、PIONEERさんにしっかりとしたAVプリを作って欲しいと願うばかりです。
 ・買い換えにいたり道のりはこちら

m300 フロント用 パワーアンプ
FAST M300 2

 
いろいろと迷った末に、中古で出ていた本機を購入いたしました。ネット上では一部の根強いファンがいるガレージメーカーです。音の個性もいろいろと話題になっていますが、どんなスピーカーでも対応できると評判の駆動力はいずれ買い換えるだろうスピーカーの時にも効いてくれるのではないかと期待しました。音は低域の締まり方、はずみ方に特徴がありますが、なかなか心地よいリズムを刻むアンプです。その分高域がややあっさり目に感じますが、素直で妙な演出がないからかえってスッキリして聞えるのかもしれません。高域の音が荒いなどともいわれているようですが、個人的にはあまり感じませんでした。むしろ、低域のリズム感に合うくらい、少しはやかなと頃があってもよいのではないかと思うくらいです。これからはこの使いこなしに取り組んでいきたいと思います。
M−7
 もともとは美しいメーターのある窓がある。我が家は幸か不幸か、これが消えたまま。
センター用 パワーアンプ
LUXMAN M−7


<H,17年11月まで>
 メインのパワーアンプはラックスマンです。音のおおらかさ、のびのびとした感じが好きです。音は基本的に暖色系です。もう少し積極的な鳴りっぷりの良さがさらに加わってくれればいいのですが、これを普通に求めれば上級機になるでしょう。オーディオ的には細かい音をこまめに拾い上げて煮詰めていくクールでしまった音がよろこばれるようですが、傾向はだいぶ違います。フロントには大きなメーターが見える窓がついているんですが、数年前からこの窓のランプが消えたままになっています。映画も見始めたので、この窓の明かりがない方が実は助かっていたりして。

<H,17年12月〜>
 これまでメインで使ってきたラックスのM−7ですが、引退後はセンター用に使用しています。これはもともとの計画で、暖かみのあるラックスはいずれセリフ用のセンターにと思っていました。また、M−7はスイッチ1つで出力倍のモノラルアンプに変わるので、モノラルとしてセンタースピーカーを駆動するにはもってこいです。

X−DC15SM
X−DC15SM


TRANSPARENT PIXL
使用しているアクセサリー
音声用
 ハーモニクス GH101−GP
 ACROLINK 7N−A2070


電源
VSA−AX10A用
クリーン電源 TRANSPARENT PIXL(DU−7と共用)
電源ケーブル キャメロットテクノロジー PM−650

FAST M300 2 用
クリーン電源 TRANSPARENT PIXL(M−7と共用)
電源ケーブル オヤイデ  TUNAMI


ラックス M−7用
 電源ケーブル ハーモニクス 
   X−DC15SM
    

 AIRBOW WoodBoy 黒檀
 御影石

 電源ケーブル ワイヤーワールド ELP3+
 クリプトン ブラックメタル KA-4005
 御影石


 電源ケーブルで音に変化が出ることを教えてくれたのはハーモニクスのX−DC15SMでした。低音が甘くなることなく、広がる心地よさ。音楽が豊かに、楽しくなる変化にはビックリさせられました。ラックスのアンプの暖かさはともすると甘くなりがち。その個性を別な方向に変えてくれたのがこのケーブルで、同時にラックスの良さも再確認させてくれました。これですっかり気をよくしてすべての機械のケーブルを変えることになったのです。ケーブルの変化が一番効くのは出力の最後にくるパワーアンプか、入力の最初にくるCDプレーヤーあたりのようです。他の機器も調整を進めていって、現在はワイヤーワールドのELP3+がパワーアンプにきました。何度も書くようですがELP3+はバランス的にはオーソドックスなのに、どこか音に影を作り、エネルギーが前に出てくる力感を加わえてくれます。最近の電源ケーブルは無色透明で雑身のないミネラルウォーターのような音色で、それによって立体感をアップさせるものが人気がある中、ワイヤーワールドのケーブルはちょっと味付けが入ります。その分、スカッと抜けるような、あと味さわやかな表現というわけにはいきません。高域の伸びを聴かせてくるタイプでもないので、パッと聴くとあまり良さを感じないくらいです。しかし、この低域にあるちょっとした味付けと抜けきらない感じのバランスが絶妙で、なぜか演奏者の存在感が漂うのです。普通、僕たちは楽器の音を聞きます。演奏者はいるはずですが、その存在感は演奏中に歌でも口ずさんでくれなければわからないものです(JAZZのピアニストはよく歌います)。ワイヤーワールドのケーブルはなぜかそこに人がいるような影ができる不思議さがあります。これが気に入らないとワイヤーワールドのケーブルは物足りないケーブルではないでしょうか。でも、それが気に入るとシステムからはずせなくなってきます。それでもELP3+は少し素っ気ないところがあるのでもう少し音楽的な濃さといいますか、音色の味わいが出るともっといいと思う今日この頃です。これもさらに上位のケーブルでないと実現しないのかもしれません。

<平成14年9月〜H,15年2月まで>

 電源まわりの変更とビジュアルシステムの調整によって、電源ケーブルの変更をしています。変更したのはAVアンプのVSA−AX10の電源ケーブルです。でも、実はこれは今でも大いに迷っている所なんですね。変更の理由の一番大きい点は、ハーモニクスのX−DC15SMをプロジェクターの方に回してしまったことなんです。つまり、ワイヤーワールドのELP3と相互に入れ替えたということです。結果としてハーモニクスのX−DC15SMの豊かな表現がプロジェクターにも作用して、映像の色の濃厚さ、表現の深さに結びついてきました。これがよかった。プロジェクターからはずせない・・・それでVSA−AX10の方にELP3がまわったと。音の方はどうかというと、ELP3の音を前に押し出す感じが出てきました。音像的にも引き締まった感じがします。これも悪くないんです。ただ、X−DC15SMと比べると細部の表現が単調になりました。X−DC15SMの方が表現が細かくて、音色の色合いというものまでうまく表現していたんだと気がつきました。X−DC15SMには独特の低音感がありますし、高域の方でちょっとチラチラと落ち着きのないところがあるんですけど、楽器の音色をうまく表現する実力もあるように思います。ELP3はそうするとやはりニュートラル系に入るでしょう。音を前に出す部分が個性です。欲をいうと、この中間がないかなと考えているわけです。電源まわりやセッティングの変更で音の透明度は一年前よりかなり上がりました。一年前はパワーアンプM−7の低音の甘さが気になって、もっと音を前に、楽器をくっきりできないかと思ってました。今は音色の豊かさを求めたい。特にX−DC15SMを変えてからは、楽器の単調さが気になるのです。音の透明度や積極性を落とさずに、音色をうまくつけられないか・・・これが目下の課題というわけです。

<追加 H,15年 3月〜>
 引っ越しによってOdeon−Agがシステムからなくなりましたので、VSA−AX10の電源ケーブルにはハーモニクスのX−DC15SMが戻ってきました。戻るところに戻ったという感じです。

<追加 H,15年 5月〜>
 一度戻ってきたハーモニクスのX−DC15SMですが、再度視聴の結果は再びCDプレーヤー側に移動しました。このケーブルはやはり音の厚みとか、音楽の楽しさみたいなところを表現してくれるようで、再生機器側に用いた方が、良くも悪くもその個性が生きるように感じます。結果として現在はTMDのNEW AGがAVアンプを担当することになりました。NEW AGの音はスッキリ系で、やや細身ながら楽器の分離が良好な音作り。メーカーでは電源タップなども含めてプリアンプへの使用を薦めていたりしていますし、ゴチャゴチャした配線でもたつきがちのAVアンプには悪くない選択かもしれません。音的にはCDプレーヤーの変化の方が大きい感じで、アンプとしての主張が弱いという点でよいと思ってます。

<追加 H,17年 12月〜H,18年 12月まで>

 ネット上ではFASTのアンプは完成度が高く、ケーブルもインシュレーターも変える必要はない、変えてはいけないというようなことになっているようですが、我が家では少しアレンジを加えています。電源ケーブルは少し前からラックス用に使っていたワイヤーワールドのSLPⅢをそのまま当てました。ELPⅢに比べると音の影の部分がやや薄いですが、その分スピード感があって、抜けの良さを感じます。ワイヤーワールドは基本のバランスがオーソドックスでもありますし、FASTのアンプでも過剰な感じはしなかったので、そのまま使っています。このケーブルも元は高いんですが、電源関係の法律が変わって、ほぼ投げ売り状態になったワイヤーワールドの製品はお買い得感も高いのではないでしょうか。
 もうひとつ、電源系ではコンセントの口数の関係からタップとしてアコースティックリヴァイブの4 Evolutionを使用し、更にパワーアンプ用のクリーン電源としてPSオーディオのUO−100HCが挿入されています。いずれもS/Nを上げながら、音の線を細くしない点がよいところでしょうか。

<追加 H,19年 1月〜>
電源ケーブル

 
オヤイデ TUNAM

 電源ケーブルはいろいろ変わっていて、FASTのアンプにはオヤイデのTUNAMIが入りました。このケーブルは上から下まで均一なエネルギー感が保たれていて、FASTのアンプの個性と重なっているような気がします。押しの強いところが良さでもあり、ちょっと個性の出ているところかもしれません。SLPⅢはDU−7の方に回りました。SLPⅢは基本性能のバランスが良く、再生系で本領を発揮してもらった方がうちのケーブルの組み合わせではよい感じです。
 これらをつなぐオーディオケーブルも少しずつ変更になっています。こうした結果で少しおもしろかったのは、これまでパワーと音楽の楽しさ、低域の弾む感じを生んできたX−DC15SMがわりと柔らかい音場を広げる方向の音になってきたことです。もともとこのケーブルの素性としてあった特徴なんでしょうが、他のケーブルが強くなったせいか、強さよりも柔らかさが目立つようになりました。しばらく悩んだんですが、アンプ系は音をしっかり出す傾向で統一することにして、VSA−AX10AiにはキャメロットテクノロジーのPM−650が入りました。センターチャンネルにはX−DC15SMがやはり人の声を豊かに聴かせるだろうということで、こちらに変更になっています。

音声ケーブル
 ハーモニクス GH101−GP
 ACROLINK 7N−A2070


  脇役でありながら確実に進化をしていて、まだまだ新製品がでくるという点ではケーブルというのはおもしろいものです。今年最初に導入したのはACROLINKの7N−A2070でした。雑誌やネットでも評判の高いケーブルです。で、これは非常に驚きました。

 我が家はジャズ派の個人的な好みからどうしても前に出てくるようなしっかりした音というイメージでケーブルの選択をしてきました。7N−A2070についても明快さ、分解能の高さという点で導入しようと思ったのです。しかし、実際に使ってみると期待した分解能の高さにプラスして、空間の描写、音場のしなやかさという点が非常に印象強いものでした。それは今まで我が家に欠けていたものです。7N−A2070はこれまでの我が家の音が、突き押し一辺倒の力士だったことを教えてくれました。それが7N−A2070を入れただけで、がっぷり組んで懐の深さをもった技巧派力士のような表現もあるのだということを教えてくれたのです。ケーブル1つの交換で大きな変化に結びついたことにびっくり、それ以後、音場の空間をどう作るかということが今年の1つの目標になってしまったくらいです。重なりすぎていた個性を7N−A2070がうまくやわらげてくれたのかもしれません。7N−A2070は現代的な鮮明度と柔らかさ、奥行きを持った持ったケーブルだと思います。
 この変化に気分を良くして「音楽・道楽でブログ」でもご紹介したようにダイナの中古センターでスピーカーケーブルのネット試聴も行っていただきました。スピーカーケーブルは高価なので、まだ思案中ですが、それぐらい気に入ったケーブルだったのは事実です。

 どうしても一度使ってみたかったケーブルを中古市場で見つけてしまいました。欲しい長さも1.5mとやや長めでしたので、これがなかなか出てこないんですよ。最近は短いケーブルがよいというのが浸透してきて、基本的な1mからそれ以下のケーブルが中古でもオークションでも普通になりました。先に買った7N−A2070に求めていたのは新鮮さ。正直、現代の話題のケーブルを入れてみたかった。今回求めていたのは我が家の音のイメージをそのまま延長して欲しいということ。ケーブルの理想は送り出しと、受け口で同じ音が得られるということで、各社ともそれを求めているわけですが、実際にはそれなりの個性は出てくる。「ストレート」を売り物にしたケーブルは「ストレートらしい」音になる。我が家はどちらかというと「ストレート」系の音ではありません。好みの音に近いのはハーモニクスやワイヤーワールドの音だと感じています。探していたのはハーモニクスのHS101−GP。これはもう古いケーブルで、現代的な性能のよさとはちょっと違って、しっかりとした基本性能を土台に音楽的な味わいがあるというケーブルです。長尺を使うならこのケーブルを使いたかった。ずっと探していたんですが、今年なんとかゲットできました。結果は本当に期待通りで、送り出しと、受け口と一緒だよねと、素直に思います。心配なのは個性が強調されることだけだったんですが、それも今回はなかったです。以前のケーブルと比べると少しSNが上がって、分解能も良くなりました。こうして書くと性能的に古いように思われるかもしれませんが、基本的にはハイファイ系のよいケーブルなんですよね。


クリーン電源システム Transparent PIXL

 先に導入したのはDVDプレーヤーとAVアンプで、その時の経緯にいては別に書きました。実はオークションではもう1台、同じ方が出品していました。9月に落札したときは三分の一の価格で落札させていただきましたが、もう1台の方は定価のほぼ半額の落札価格設定でしたし、迷うところもあってウォッチリストに入れたもののずっとそのままで様子を見てきました。
 迷うところというのは、やはりTRANSPARENTの持つ個性です。「ひっそりとする」「静かになる」。確かにSNも上がりますし、効果も高いのですが、この音の変化をさらに導入することにためらいがありました。最初の1台は我が家の熱気が勝りましたが、2台になったらその躍動感や楽しさみたいなものが消えてしまうのではないかという心配です。クリーン電源装置もここまで影響が大きいと、単にノイズをとっているというレベルではなくて、1つのイコライザー的な役割をしているといっても過言ではないと感じます。そういうものだと思って導入した方が、あとあと後悔しないと思うのです。そう思えば音の特徴を持ったクリーン電源装置というのは他にもあって、PIXLを落札するなら、そちら選択するという道も出てきます。パワーアンプにはすでにPSオーディオのUO−100HCという装置も入ってますから慌てる必要もありません。一方、PIXLの魅力でいうと、何というか音の品位というものがCSEやPS−オーディオの安価の製品と比べると確実に上がるという実感があります。「品位」という表現が難しいんですが、音の輪郭の雑さ、荒さみたいなものが取れて、腰の座りが非常によくなる。輪郭はむしろビシッと決まり音像が安定することによって生まれる落ち着きみたいなものが生まれます。これはジャズの再生においても大事なんじゃないかと思うのです。楽器の質感としての重さと音楽の躍動感というのは、本来両立しているものではないかと。そういう意味でオーディオ機器として一定のレベルをもったクリーン電源システムだということは確実に言えると思います。この気持ちの間で悩みながらも、オークションの様子を見てきました。
 それが12月になってもまだ買い手がつかず、とうとう出品者の方も思いあまったのか、9月と同じレベルまで落札価格を下げてこられました。再び価格は定価の三分の一です。さすがにこの価格ならかなりお安い。終了日までは3日ありました。当方もちょうどボーナスがおりた時期。迷いましたが、結局いくら考えても試してみなければ結果はわからないというのがオーディオの世界だと、結論づけました。設定の落札価格よりさらに低い価格でチャレンジして、ダメなら縁がなかったのだということであきらめると決めて入札に踏み切ったのです。結局、ライバルは現れないまま、落札希望価格より1万円安いままで購入にいたりました。

 これで我が家はPIXLが2台。再生系と増幅系で、それぞれに使用するという豪華な電源装置になったわけです。実際に使用してみると心配した個性の重なりという点はまったく気になりませんでした。当初の予想は、重心が落ちて低域の厚みが増してくるのではないか、ややクラシック向きのバランスになるのではないかと思っていました。しかし、実際に使ってみると、むしろ音像は明確になり、パシッと演奏のキレが上がったことがまず実感されました。今までも電源に起因するノイズは少ないと思ってきましたが、さらに一段と明確にノイズレベルが下がりました。さらに驚いたことに音がスピーカーから切り離されたように空間での音像定位がよくなりました。理由ははっきりしませんが、音の立ち上がりのキレが上がって、変な余韻があとを引かなくなったからではないかと思います。今年1年は音像派から、音像の魅力を少しでもプラスしたいとがんばってきたのですが、こんなところで音場空間が生まれてくるとは思いもよらなかった。音場の変化としては楽器の空間定位がしっかりしてきたので前後の位置関係がよく出てきました。我が家のリファレンスディスクの1枚「水と土」では点前のベースと後ろのサックスの関係がより明確になりました。さらにこのことは上下のつながりにも言えて、ベースが目線の高さ90センチよりやや下くらいで弦を弾くのに対して、サックスは目線より上、頭のてっぺんくらいの位置に音が届きます。視覚に直すとしっかり遠近法が成立しているような具合です。セミの声はこれらの楽器のさらに遠く、さらに上の位置で聞こえます。こうした上下の位置関係が明確に出るというのは今までの我が家の定位ではありませんでした。ノイズレベルが下がったのと同時に、こうした音場の様子が生まれてくるなんて。ここまでくると単に音が変わった、SNがよくなったという表現では足りません。この2台目のPIXLによって我が家のシステムはまた1つブレイク・スルーを果たしたといってもいいと思います。もちろん、この変化は今年1年いろいろとこだわってきたセッティングの調整やルームチューニングの努力が結びついて、好結果を生んだと言えると思います。ただ、最後が電源装置だったことがショックです。それぞれの機器が本来の実力を出せるような環境作りがいかに大事か。改めて考えさせられる年末の出来事になりました。



御影石
御影石(取り扱い ムカイ)
Woodboy
Woodboy(取り扱い 逸品館)

 どちらのアンプも足は三点支持で土台は御影石です。ラックの都合でVSA−AX10はラックの一番上に置けたのですが、、M−7は一番下の段に置かなければならなくなりました。最初の不満はラックスのアンプの持つ甘さです。これはこのアンプの持つ基本的な素性です。これがあるからこのアンプはクールな音色にはならないでいます。電源ケーブルを変えてもまだ甘い。他の機器もよくなってきて、ノイズや雑身が無くなると、これが気になり出しました。以前はラックスが持つ暖かみが音楽全体をまとめ上げていたのに、各楽器の分離が明確になり、音像の定位がしっかりしてくると雰囲気の暖かさは、何かもったりとした感じに聞こえます。楽器の音色はクールにしたくない、でも、もうもったりした甘さを取り除いてしまいたい。。。。アンプの足の変更はこの不満に効果を見せました。御影石の上にブラックメタルを敷いただけなんですが。本当ならもう一回り大きいブラックメタルがありますし、他のインシュレータも考えられるんですが、予算の関係とラックの高さの関係で大きいものは使えなかったのです。それでとりあえず固さがあって、もとの足より少し高さのある御影石でも敷いておこうかなという気持ちだったのです。ブラックメタルは高域に付きがちな雑身を消すスペーサーというだけです。それがやってみるとうまくマッチしたではないですか。音が固くなり過ぎず、高域も変に突っ張らないで、低域の甘さが抑えられました。これは期待以上の効果になりました。ラックの関係でこれ以上大きなインシュレーターも使えませんし、十分に満足できます。
 インシュレーターはオーディオのアクセサリーとしては使い方も簡単で、雑誌などでは昔から効果の高いものの一つと言われてきました。しかし、実は使ってみるとあまり効果が感じられないアクセサリーの代表でもあります。僕もこれまでインシュレーターで効果を実感したことはほとんどありませんでした。DVDプレーヤーで紹介したTAOCのインシュレーターは10年以上も前に買いながら、あまり効果が感じられず、これまで特に使い道も見つけられなかったものでした。それがDVDプレーヤーでようやく真価を発揮してくれたわけです。ですから、インシュレーターはここ数年全く興味がありませんでした。ネットで御影石が安く、気軽に買えたので、ちょっと試してみたというくらいです。それがここに来てどの機械でもなかなかの活躍をしてくれています。全体のバランスがよくなり、音の変化がわかりやすくなったからでしょうか。
 アンプは本文で紹介したスピーカーアタッチメントとこのインシュレーターのおかげで買い換えはしばらく延期になりました。

 VSA−AX10で使用しているWoodBoyは大阪の名店逸品館がローゼンクランツの協力で自社開発したものです。WoodBoyの導入はつい先日です。音のしまった感じを残しながらも、今度はもう少し音楽の豊かさをつけたいと感じて使ってみようと思ったものです。VSA−AX10にはもともとタオック製の固い足がついています。それを黒檀の木製にすることで、堅さと同時に柔らかさが入らないかと狙いました。結果はまずまずで、音に少しゆとりができたようです。これまでより音が少し奥に広がって余韻の響きがついてくる感じが生まれました。

<平成16年12月現在>
 AVアンプを買い換えたましたが、AX10Aiは五点支持の足から、普通の4点支持の足に変わりました。これはアンプそのものをタオック製のしっかりとした土台にのせためで、これもアンプの音決めに関わっていると言えます。ということで、WoodBoyの方は足からはずれました。AX10Aiは以前より骨格のしっかり感が出ていると思いますが、この足の影響もあるかもしれません。




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