5.1.2b  古レールの刻印の調査 (首都圏北部のJR)

1st wrote at 1999.10.08 / Last update at 2006.05.25

 駅・路線ごとの古レール調査結果のうち、首都圏(ホリデーパスのエリアに限定)のJR線で、日本鉄道敷設の各線(山手線は含む)とその枝線(武蔵野線・川越線などは含む)の沿線のリストです。その他の首都圏は首都圏南部JR,その他のJR東日本エリアは東北日本のJR関東甲信地域のJRにあります。 
 ここにあるリストは、主観を排除するため、現地で判読できた文字列をそのまま記載してあります。従って、間違いや抜けがあるまま載せている可能性がありますので、ご理解とご注意の程よろしくお願いします。 
 順番は、県別(県番号順)に駅・路線を並べ、以下に製造元名のABC順としています。 

路線(50音順) 


(pref.8) 土浦(常磐線)

 上り線ホームの方が、塗装が薄く、刻印が読み易いです。上り線ホームの仙台方の階段下に30kg(60ポンド)レールが数本使われています。
 また荒川沖方に、古レール利用の2本の人道跨線橋があります。
刻 印 (読んだまま) 備 考
(B) 【切断】BOCHUM 1【穴】5 土浦側の橋の欄干部分,1925年製?
(U) OH TENNESSEE 6040 ASCE    1922
(D) 37 A (丸Sマーク) 19?9 IIIIIIIIII OH (19?9 → 1959)
(D) 37 A (丸Sマーク) 1958 III OH
(D) 37 A (丸Sマーク) 1957 I OH
(D) 37.(丸Sマーク).1948 IIIIIIIII OH 製造年不明瞭。1943,1947,1949 とも読める
(D) 37.(丸Sマーク).1948. III OH
(U) 37.(丸Sマーク).2603. IIIIIIIIIII OH
(D) 37 (丸Sマーク) 1933 III OH
(U) (丸Sマーク) 30 A 1930 IIIIIIIIIIII
(U) (丸Sマーク)  75   A  1926
(U) (丸Sマーク)  60   A  1918  IX 裏面マーク確認できず
(D) 37AS<角Sマーク>1960・ IIII
(D) 37AS<角Sマーク>1958 IIIIIII
(D) 37AS<角Sマーク>1953 IIIIIIIIII OH 他に8月製

【凡例: (D) 下りホーム (U) 上りホーム (B) 荒川沖方の人道跨線橋】

写真:W形ホーム上屋@土浦駅
土浦駅:ホーム上屋

(pref.11) 高崎線(埼玉県内,熊谷〜宮原)

 高崎線の熊谷〜大宮間(除:大宮)では、東京近郊路線として橋上駅舎化が進んでおり、古くからの古レール利用のホーム上屋はほとんど残っていないように見えます。しかしながら、鴻巣駅と北本駅では、ともに下りホームのホーム上屋に2本だけ古レールを利用した支柱が残っており、上尾駅でも虫食い状に古レールを利用したホーム上屋の支柱が残っていました。
 上尾駅では上りホームの1番線と下りホームの2番線の上屋に古レール利用のホーム上屋が見られます。
刻 印 (読んだまま) 備 考
(O) CARNEGIE   1907   E T  IIIIIIIIII       I  R  J                    跨線橋支柱
(A) 60-AS BSCO STEELTON   IIIIII   1922 OH -工-【切断】     2番線
(A) OH TENNESSEE 6040 ???? 3 ???3 不明瞭。2番線
(A) OH TENNESSEE-6040-ASCE 3 1922 2番線
(K) 30 A (丸Sマーク) 260? IIIIIII OH かなり不明瞭。2607年製?
(K) 30 A (丸Sマーク) 1940 IIIIIII OH
(A) 30 (丸Sマーク) 1933  I  OH 2番線
(A) 30 (丸Sマーク) 1932 IIIIIIIIII OH 2番線
(A) 30 (丸Sマーク) 1932 IIIIII OH 2番線
(A) (丸Sマーク)   75   A   1926 製造月の表示は無さそう。1番線
(T),(O),(A) (丸Sマーク)   60   A   1923   I 桶川は跨線橋,上尾は2番線
(A) (丸Sマーク)  60   A   1917   XI 裏面マーク無し。2番線
(K) (丸Sマーク) NO 60 A  1916  VI 裏面確認不可。NOあり
(A) (丸Sマーク) NO 75 A  1913 IX 裏面に工。1番線,2番線

【凡例: (K) 鴻巣 (T) 北本 (O) 桶川 (A) 上尾】

写真:Y形ホーム上屋@上尾駅
上尾駅:ホーム上屋

(pref.11) 東北本線(埼玉県内,栗橋〜土呂)

 埼玉県内の東北本線のうち、京浜東北線の運転区間外のものです。駅施設の古レールは蓮田駅と白岡駅にしか残存していないようです(小山までも、この2駅にしか残っていませんでした)。
 栗橋駅には古レール利用の跨線橋があったはずですが、調査が間に合いませんでした。
刻 印 (読んだまま) 備 考
(H) CARNEGIE   1911    ET  IIII    60 A
(H) 工 LACKAWANNA 600 6 1919 比較的明瞭。1番線
(H) 60-A S B S CO STEELTON IIIIII 1922 OH【満鉄】-<CONSTECO> MADE IN USA
やや不明瞭。MADE IN USA は小さい文字。 最後に「工」らしきマークあり
(H) OH TENNESSEE-6040-ASCE-3-1922   工 1番線のメイン。3番線にもあり
(H) (丸Sマーク)   60   A   1928   II 1番線(下り線)
(H) (丸Sマーク)  60 A    1919   XII 1番線,2番線。裏面確認できず。
(H) (丸Sマーク) NO 60 A  1915  V 裏面工。1番線
(S) (丸Sマーク) NO 60 A  1915  IV 裏面工。2,3番線
(S) (丸Sマーク) NO 60 A  191    V 裏面工。191の後に数字なし。2,3番線

【凡例:(S) 白岡 (H) 蓮田】 


(pref.11) 大宮(東北本線,高崎線,川越線)

 鉄道が産んだ街である大宮です。鉄道路線の分岐駅は古レールの宝庫であることが多いのですが、ホーム上屋はすべて更新(新幹線開通時?)されており、残っていません。ただし、貨物線下り線ホームの11番線(旧川越線ホーム)で、ホームの柵にレールが使用されている箇所があります。
 大宮総合車両センター(大宮工場)では、電車用クーラーの置き場となっている広場にある門型クレーンの支柱に古レールが見られました。ここには初期の日本鉄道関連のレールが多数残っていました。
刻 印 (読んだまま) 備 考
(W) ?ARROW ST?EL      166  1894  N. T. K. クレーン支柱
(W) CAMMELL S??????LD TOUGHEN?D  STEEL W 1884.SEC131.I.R.J クレーン支柱
(W) KRUPP.1885.N.T.K. クレーン支柱
(W) UNION D 1887 N ? K クレーン支柱
(W) UNION D 1886.N.T.K. クレーン支柱
(W) UNION D 1885 IRJ クレーン支柱
(O) → 50N LD NKK 1978 IIIIII 青森方
(O) → 50N LD (Sマーク) 1981  IIIIIIIIIIII 青森方
(O) ← 40N LD (Sマーク) 1972 IIIIIIIIIIII 青森方
(O) ← 40N LD (丸Sマーク) 1970 III 東京方
(O) ← 40N LD (丸Sマーク) 1970 I 東京方,青森方
(O) ← 40N LD (丸Sマーク) 1969 IIIIIIIIIII 東京方,青森方
(W) 37 A. (丸Sマーク). 1955  IIII  OH 食堂近くの階段
(W) (丸Sマーク) NO 60 A  1912  IX クレーン支柱

【凡例:(O) 大宮駅11番線ホーム柵,(W) 大宮総合車両センター(大宮工場)】 

写真:クレーン支柱@大宮総合車両センター(大宮工場)
大宮工場:クレーン支柱(走行桁はレールでは
     ないが、クレーン用レールは....)

(pref.11) 東北本線(埼玉県内,さいたま新都心〜川口)

 埼玉県内の東北本線のうち、京浜東北線の運転区間(除:大宮)のものです。埼京線(北与野〜武蔵浦和〜戸田公園)も含みます。

 埼玉県内の京浜東北線各駅は、比較的新しい時代に線増されたため、古レールを利用したホーム上屋はほとんど存在していないようですが、例外的に浦和とこの西川口に古レールを利用したホーム上屋が見られます。どちらも東北本線と京浜東北線の線路が分離される前の遺構なのでしょうね。
 南浦和としたものは、南浦和駅の浦和方にある古レールを利用した人道跨線橋のものです。『レールの趣味的研究序説〔下〕』によると、この跨線橋に南満州鉄道(満鉄〉の社紋の入った STEELTON が見られることが報告されていますが、現状では塗装が非常に厚く確認はできませんでした。
 武蔵浦和駅(→武蔵野線武蔵浦和 はこちらから)の近くとしたものは、新幹線と埼京線の高架橋の橋脚を取り囲むように設置された柵に使われていた古レールです。この柵は、自動車の衝突から橋脚を守るために設置されたものの様に見えます。

刻 印 (読んだまま) 備 考
(U) BARROW STEEL Sec166 1893 K.R.C
(S) BARROW STEEL ? ?? 1882 166 I. R. J 京浜東北線側
(U) ?V&Co Lo 1895 N.T.K (→ BV&CO LD)
(S) CAMMELL   S???????? ??UGHEN? ST???  C   1882 製造年の後方は
不明瞭
(S) CAMMELL S???????? TOUGH????  ??EEL   1881【遮蔽物】 いずれも京浜東北
線側,字体大きい
(U) CARNEGIE 1905  E T I  N 不明瞭
(U) 6 MARYLAND XII 03 NTK NTK ? KTK ?
(M) → 60 LD (Sマーク) 1976 IIIIIIII
(S) 50 PS (丸Sマーク) 1955  IIIIIIII  OH 京浜東北線側
(N) (丸Sマーク)   37  A  193?  IIIIIIIIII
(S) 50  PS  (丸Sマーク)  1???   II  OH 東北貨物線側
(N) (丸Sマーク)   75  A  1923
(N) (丸Sマーク) NO. 75 A  191? 【以下不明瞭】 裏面に工,(1913 ?)
(N) (丸Sマーク) NO. 75 A  1911 IX 裏面に工
(丸Sマーク) NO 75A     1907  V 裏面に工
(U) (丸Sマーク) ?O ?0 B  19?6   VI 裏面文字読めず
(U) (丸Sマーク) NO 60 B【遮蔽物】【不明瞭】 裏面「NTK」

【凡例:(U) 浦和 (S) 南浦和 (N) 西川口 (M) 武蔵浦和駅の近く】 

写真:人道跨線橋@南浦和
南浦和駅浦和方:古レールの人道跨線橋

(pref.11) 川越線

 川越線(大宮〜川越)では、埼京線乗り入れ時の改築の為か、古レールを利用したホーム上屋はありませんでした。ただし、ホームの柵に古レールが数多く、使われています。埼京線乗り入れ時にホームを拡張したのではないかという部分にも、古くからのホーム部分にも同じ年代の古レールがあるのは、ちょっと妙です。 
 1935〜1942(神武皇紀2602)年の日本製鉄(八幡製鉄)製がほとんどを占めます。
刻 印 (読んだまま) 備 考
(N) CARNEGIE 1911  ET IIII
(M) G.H.H. 1922
(M) ????????SSEE 6040 ?????? 1922
(M) 30AS<角Sマーク>1960 IIII【以下、切断】
(N) 30 A (丸Sマーク) 1957 IIIIIIII OH
(N) 30 A (丸Sマーク) 2602 IIIIIIIIIIII OH
(M) 30 A (丸Sマーク) 2602 IIIIIIIIIII OH
(S) 30 A (丸Sマーク) 2601 III OH
(M) 30.A.(丸Sマーク).1940  I OH A は、間違いなくありました。
(M),(N) 30 (丸Sマーク) 1939 IIIII OH 南古谷は他に3月製と4月製あり
(M) 30 (丸Sマーク) 1938 IIIIIIIIII OH
(N) 30.(丸Sマーク).1938. IIIIII OH
(N) 30 (丸Sマーク) 1937 IIIIIIIIIII OH
(M) 30 (丸Sマーク) 1937 III OH
(S) 30 (丸Sマーク) 1935 IIIIIIIIIII OH
(N) (丸Sマーク)   30  A  1929 IIIIIIIIII
(M) (丸Sマーク)   75   A   1927   IIIIIIII
(M)  (丸Sマーク)   75   A   1925
(S) (丸Sマーク)   60  A  1925
(M) (丸Sマーク) NO 75 A      1913   II 裏面に工マーク
(M) (丸Sマーク) NO 75 A      1911 V 裏面未確認
(M) (丸Sマーク) NO 75 A      1908 VIII 裏面に工マーク
(M) (丸Sマーク)    NO 75 A     1907    XII 裏面に工マーク

【凡例: (N) 日進 (S) 指扇 (M) 南古谷】 

写真:転落防止柵@南古谷駅
南古谷駅:ホームの転落防止柵

(pref.11) 武蔵野線

 高架で、新しい時期に作られた武蔵野線ですが、高架下には意外と古レールの柵があります。筆者の居住地の近くのため、記録が取られています。
 このうち、1965〜1968年のレールは未使用のようですが、別所信号場付近の1935〜1337年のレールは、頭部に磨耗が見られます。武蔵浦和駅近くでは、埼京線の高架下からも古レールが見つかっています。
刻 印 (読んだまま) 備 考
(W) 【切断】NESSEE 7540 ASCE 1 1922  工
(M) → 50N LD (Sマーク) 1980 I
(W),(S) ← 50N LD <角Sマーク> 1969 IIIIIIIIII 7月ぐらい,(S)は3本を合成
(W) 【埋込】0N LD <角Sマーク> 1965 IIIIIIIIIIII
(S) ← 50【穴】<角Sマーク> 1965 III【穴】IIIII 11月ぐらい
(S) ←【穴】0N <角Sマーク> 196【穴】IIIIIIIIIII
(W),(S) ← 50N LD (丸Sマーク) 1968 IIIIIIIII (W)は先頭部分埋設,(S)は3本を合成
(B),(M) ← 50N LD (丸Sマーク) 1968 II (M)には他に4月製
(B),(M) ← 50N LD (丸Sマーク) 1967 IIIIIIIIIIII (M)には他に10月製
(M),(W) ← 50N LD (丸Sマーク) 1967 IIIII (M)は3本を合成,矢印向き不明
(S) ← 50N L【穴】 1967 III【埋設】
(W),(S) ← 50N LD (丸Sマーク) 1967 IIII
(M) →  50【穴】(丸Sマーク) 1965 IIIIIIIIIII【以下切断】
(W) → 50 N (丸Sマーク) 1965 IIIII OH
(W) → 50 N (丸Sマーク) 1964 IIIIII OH
(M) 【穴】50 P.S. (丸Sマーク) 1【穴】 IIIIIII OH
(W),(S)
50 PS  (丸Sマーク) 1949  IIIIIII  OH (W)は製造年部分不明瞭,(S)は社紋部分に穴
(W) 50 PS  (丸Sマーク) 1949 IIII OH
(B) 30 (丸Sマーク) 1937 III   OH
(B) 30 (丸Sマーク) 1936 IIIIIIIIIIII     OH 他に10月製
(B)
30.(丸Sマーク).1936. IIIIIIIII     O H OとHに空白が入るものと、無いものあり
(B) 30 (丸Sマーク) 1935 IIIIIIIIII     OH

【凡例: (W) 西浦和近傍 (B) 別所信号場(中浦和駅)近傍

(M) 武蔵浦和近傍 (S) 武蔵浦和−南浦和間】
写真:境界柵@別所信号場
別所信号場:武蔵野線の高架の下の境界柵

(pref.13) 東十条(東北本線)

 東北本線(京浜東北線)の東十条駅では、北行線(3,4番線)のホームの上屋に古レールが使われています。この駅の古レールは、塗装が厚く刻印の読み取りが困難なものもありましたが、なんとか刻印が読み取れるものが多いようです。1900年以前の古典的レールが多い点が特徴的です(国産レールが全く見当たらないのも珍しいです)。
 また東十条駅の構内には、駅北口に接して跨線人道橋(8ピラー10径間)が設けられていますが、この下部構造は古レールを利用したものとなっています。
刻 印 (読んだまま) 備 考
(H) BARROW STEEL Sec166 1893 K.R.C
(H) BARROW STEEL 2Mo 1888 166 I. R. J
(H) B V& CO LD ?9?? I J R 1904 or 1902年製と見える
(H) B V& CO LD 1897 ? T K "?T?" -?→ "CTK"と見える
(H) 【不明瞭】EEL ?  1902 ?. T. K. SEC?66 SEC 666 と読める
(H) ????ELL S STEEL【以下、不明瞭】
(H) CARNEGIE 1900 E T IIIII 工
(H) 6009 ILLINOIS STEEL Co SOUTH WKS XII 1897 IRJ "I 1898"も見られる
(H) 6 MARYLAND XII 03 NTK
(H) OH TENNESSEE 6040 ASCE ?? ???? "????" ?→ "1922"
(H),(J) UNION 1906.I.R.J.
(H) UNION D 1887.N.T.K.
(J) (丸Sマーク)   60   A   1924 製造年以降は不明瞭

【凡例: (H) 東十条駅ホーム上屋 (J) 東十条駅構内跨線人道橋】 

写真:Y形ホーム上屋@東十条駅
東十条駅:ホーム上屋(北行線)

(pref.13) 東北本線(東京都内,赤羽〜神田)

 東京都内の東北本線(京浜東北線を含む)の各駅で確認した古レールです。このうち、東十条鶯谷上野についてはリストを別にしてますので、それぞれ参照してください。 

 この区間の各駅では、ホーム上屋に古レールが大量に利用されていることが確認できますが、大抵は塗装が厚く、読み取りは困難です。

 日暮里駅は古レールだけで、ドーム状のホーム上屋を作られており、古レールで作った建造物の中では最も規模の大きいものではないかと思います。日暮里駅には、かつて東北本線の旅客線にもホームがあったそうですが、遺構から見ると同様のホーム上屋が常磐線のホームまで見られたことが予想されます。なお、ホーム上屋の梁については、架線の支持にも利用されています。
 同様の構造は小規模ながら、田端駅や上野駅の京浜東北線・山手線ホームに見られます。
 秋葉原駅では、京浜東北線の南行線を跨ぐ、総武線の三鷹方面行きホームの連絡通路の支柱に古レールが使われています。同駅では駅構内の改良工事が進行中ですので、これらの行く末は永くはないかもしれません。

刻 印 (読んだまま) 備 考
(O) BARROW STEEL Sec166 1899 N T K
(T) ??RROW ???????? 166 1898  N  T  K
(O) CAMMELLS STEEL ? 1895 【穴】T K  SEC131
(T) CA?MELLS ?8?? SHE?? ??UGHS?? STEEL かなり不明瞭
(O) 【不明瞭】IELD TOUG??????????? 188? SEC ???
(O) 【不明瞭】D TOUG?????????? 1881   P   I R J 飛鳥山跨線人道橋
(K) CARNEGIE 1908 【以下、不明瞭】 かなり不明瞭
(O) CARNEGIE 1900【以下、不明瞭】
(A) G.H.H. 1922 75 ポンド ASCE ?
(A) ASCE  OH  7540  ?LLINOIS  G  IIIII  1919 USA 工 不明瞭。2本を合成
(O),(T) KRUPP.1885.N.T.K. 飛鳥山跨線人道橋
にもあり
(O) KRUPP.1885.И.T.K.
(N) ←[ ?IGR-M-△-PROVIDENCE-ASCE-75lbs-TB-XII-192? △は、中に楕円
(N) 75 A BSCO 工 STEELTON IIIII 1919  OH  75LBS A 先頭部,末尾不明瞭
(O) UNION D 1885 N.T.K やや不明瞭
(T) UNION D 1885 I. R. J.
(O) 50N LD (丸Sマーク) 1968 IIIII 飛鳥山下,保線資材搬入口門柱
(O) 50 P.S (丸Sマーク) 2602 IIIIIIIIII OH
(N) 37 (丸Sマーク) 1936 IIIIIII  OH
(O) (丸Sマーク) 60 A 1927 IIIIIIIIIII
(N) (丸Sマーク)  75  A  1927  II 製造年一位不明瞭
(T) (丸Sマーク) ??????? 1912 VIII
(T)            ? 60 A  1911  VIII
(N) (丸Sマーク) NO 75 A  1911  V 裏面未確認
古レールは認められたが、読めなかった駅 尾久

【凡例:(O) 王子 (K) 上中里 (T) 田端 (N) 日暮里 (A) 秋葉原】 

写真:ドーム状ホーム上屋@田端駅
田端駅:古レールで作ったドーム状上屋
(架線ビームの装飾の露出が
飛んでしまっているのが残念)

(pref.13) 鶯谷(東北本線)

 鶯谷駅は、京浜東北線と山手線の2つのホームに古レールを利用したホーム上屋や跨線橋などがあります。
 これらに利用されている古レールのうち、最下段に記した官営八幡製鉄所製は、発見されている中で最も古い製造年とされる1902年製のものです。
刻 印 (読んだまま) 備 考
(G) BARROW STEEL XII 1??? S.... (BARROW と思われる)
(G) BV&CO LD 1902 I J R
(G) 【先頭読めず】1902 ?.T.K. SEC?66 (? ?.T.K → N.T.K,,薄
く "STEEL W"とも読める)
(G) CARNEGIE 1906 ET IIIIII 【横向きI】 N T K 60ポンドレール
(G) CARNEGIE 1906 ET I 【横向きI】 N T K 75ポンドレール
(G) CARNEGIE 1906 ET I N T K 【横向きI】 60ポンドレール
(G) CARNEGIE ??06 ET I N T K
(G) CARNEGIE 1905 ET IIIIII 【横向きI】 60ポンドレール
(K) CARNEGIE 96.III.S.T.K
(K) CARNEGIE ?6 IIIIIIII S.T.K
(K) 6009 ILLINOIS S???L Co So??? 【以下不明】
(G) 6009 ILLINOIS STE?? ?? SOUTH W K S    1898   IRJ
(G) UNION 1903.I.R.J
(G) UNION D 1887 N T K
(G),(K) (丸Sマーク) NO 60 B 1906 VII 【裏面に NTK】
(K) (丸Sマーク) NO 60 B 1905 VII 【裏面に工マーク】
(K) (丸Sマーク) NO60B    1902 【裏面に工マーク】 跨線橋橋梁部の梁
NO の O は、下に ".."

【凡例:(G) 鶯谷,(K) 鶯谷駅跨線橋】

写真:駅の跨線橋@鶯谷駅
鶯谷駅:駅の跨線橋
(この中に八幡製鉄所1902年製がある)

(pref.13)上野(東北本線)

 上野駅では、その象徴ともいえる地平ホーム周辺には古レールは認められませんが、高架ホームの方では古レールを見ることが出来ます。
 
刻 印 (読んだまま) 備 考
(1) BV&CO LD 1902 I J R 非常に不明瞭
(2) 6009 ILLI【以下、器具取付け】
(5) 6 MARYLAND ?II 03 N.T.K (K.T.K かも?), 8番線
(8) 60-AS BS CO STEELTON IIIIIIIIII  1923 O.H.I.G.?.
(8) OH TENNESSEE 6040 ASCE ? 192? 他に"工マーク"入りらしきもの
(5) UNION 19?2 I.R.J I.R.J. 部分は不明瞭
(8) UNION 1903.I.R.J. 東京方梁
(6) 50 PS (丸Sマーク) 1961 IIIIIIIIII OH 他に3月製
(6) 50.PS (丸Sマーク) 1955 IIIIIIIII OH (1955 or 1933)、他に6月製?
(7) 30  (丸Sマーク)  1935 IIIIIIIII    OH
(8) (丸Sマーク) 60 A  1928  IIIIIIIII
(7) (丸Sマーク)   60   A  192? 東京方
(6) (丸Sマーク) NO 60 A 1913 ?
(7) (丸Sマーク) NO 60 A 1911 V 裏面記号類なし

【凡例: () 内、ホーム番号】

写真:ドーム状ホーム上屋@上野駅
上野駅:古レールで作ったドーム状上屋

(pref.13) 常磐線(東京都内,金町〜三河島)

 東京都内の常磐線各駅のホーム上屋などに見られる古レールです。
 北千住駅の駅施設には古レールは残っていませんが、駅の日暮里方にある跨線橋に古レールが使われていました。残念ながら常磐新線の工事に伴い、撤去されました。ここでは間近に寄れる箇所が無かったので、刻印が読めたのは1本だけです。
 南千住駅のホーム上屋も、常磐新線の工事のための仮設ホーム移転に伴い撤去されてしまいました。しかし現場担当者の努力によって、廃棄を逃れ、スライスして文鎮として販売されているようです。
刻 印 (読んだまま) 備 考
(J) BARROW  STEEL  Sec166 1894  N T K.
(J) BV&CO【以下読めず】
(J) 60-A 【補強板】TON IIIIIIII 19?? O H 不明瞭,駅舎支柱
(J) UNION D 1887 N.T.K. 他に1986か1988年製
(K) 30 A (丸Sマーク) 2602  IIIII  OH 日暮里方跨線橋
(J) (丸Sマーク)  60  A  1927 IIIIIIIIIII 駅舎支柱

【凡例:(K) 北千住 (J) 南千住】 

写真:跨線人道橋の階段@北千住
北千住駅日暮里方:古レール利用の跨線人道橋
         の階段

(pref.13) 赤羽線(埼京線)

 現在、埼京線と呼ばれている路線のうち、池袋〜赤羽間は正式には赤羽線という名称になります。赤羽線と山手線の池袋〜品川間は、日本鉄道の品川線(1885年3月開業)に由来しています。
 十条駅では、ホームの上屋と跨線橋に古レールが使用されています。ペンキが厚いものが多いですが、幾つか判読可能なものがあります。
 板橋駅は、ホームの上屋(最近更新されたが、以前は木製だった)に古レールは認められませんが、駅舎に古レールが使用されています。
刻 印 (読んだまま) 備 考
(J) BARROW STEEL 2Mo 1888 166 I.  R.  J 2番線(上り)池袋方
(J) BV&COLD18【不明瞭】 1番線(下り)池袋方
(J) 【先頭読めず】190? N.T.K. S?? ??? 2番線(上り)赤羽方
(J) CAMMELL・S STEEL W 1891  ?  T  K【以下不明瞭】 1番線(下り)池袋方
(J)
??M?E?L SHEFFIELD TOUGHENED STEEL W.188? SEC 131 I.R.J 2番線(上り)赤羽方
(188? → 1884)
(J) CARNEGIE 1905   E T  I   N T K 1番線(下り)赤羽方
(I) 75-A S B S.CO STEELTON   IIIIIIIIII.  1923  O H I G R 駅舎支柱
(I) OH TENNESSEE ???? AS?? 10 19?? 75ポンドASCE,駅舎支柱
(J) ????? ? 188?.I.R.J. (188? → 1888)
(J) UNION D 1886.N.T.K. 1番線(下り)赤羽方
(J) 37 (丸Sマーク) 1940. II. OH
(I) 37 (丸Sマーク) 1933 IIIIIIIIIIII OH 駅舎支柱
(J) (丸Sマーク) 37 A 1930 IIIIII【埋設】 製造年不明瞭,跨線橋
(J) (丸Sマーク) 37 A 1929 IIIIIII (? 1929 or 1938),跨線橋
(J) (丸Sマーク)  ?0  A  1927  IIIIIIIIII (?0A → 60A)
(J) (丸Sマーク)  75  A  1926【器具】
(J) (丸Sマーク)  NO  75 A   1915   II 裏面確認不可,跨線橋
(J) (丸Sマーク)  NO  75 A   191?   II 裏面刻印なし
(II) (丸Sマーク)  NO 60 A 1913 X なんとか判読可能
(J) (丸Sマーク)  NO  75 A   1912 裏面確認不可,跨線橋
(J) (丸Sマーク) NO 60 A     1??8【以下読めず】 裏面に工マーク,(? 1908)

【凡例: (J) 十条,(I) 板橋,(II) 板橋−池袋間の人道跨線橋】 

写真:駅の跨線橋@十条駅
十条駅:古レールの跨線橋

(pref.13) 山手線

 山手線の各駅のホーム上屋などで確認した古レールです。
 山手線は意外にも古レールの宝庫なのですが、古レールがあまりに多すぎて調査は進んでいません。
刻 印 (読んだまま) 備 考
(S) 【遮蔽物】LL S???FIELD ??????NED STEEL 1885  P  I?? "I??" → "IRJ"
(O) CARNEGIE   1910   E T   IIIIII    60  A 駅北側高架下の通路
(S) CARNEGIE   1906   ET I   ? T K 【横向きI】 "1906" or "1906"
"? T K" → "N T K"
(S) 75AS BSCO MARYLAND O?  IIIIIIII  1923 刻印の前後繋がる
(S) UNION D 1888. N T.K
(S) UNION D 1887. N T K
(S) (丸Sマーク)   ??       1980  IIIIIIIIII "??  1980"
   → "60 A 1930"

【凡例:(O) 大塚 (S) 新大久保】 


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