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トゥームレイダース レビュー TOMB RAIDER: トゥームレイダー

PC版 外箱PC版 ディスクケース ・発売元:Eidos Interactive
・プラットフォーム:MS-DOS
・発売日:1996年11月15日(北米) 同年11月22日(英・欧州)


トゥームレイダーは、北米・欧州を中心に世界中で大きなセールスを記録し、後にシリーズ化される事になった記念碑的なアクションアドベンチャー第一作目である。当時としては、緻密で広大な3D空間や三人称視点(Third-person)で行う様々なアクション、そして女性キャラクターが主人公という構成など、後のゲーム業界に多大な影響を与えた金字塔と言っていい作品。
開発は「CORE DESIGN」、販売は「EIDOS(Interactive)」という共にイギリスが拠点の2社が行い、この関係はシリーズ第六作まで続いた。

【関連リンク】
・サイト内の攻略ページを参照する ⇒ トゥームレイダー攻略TOP
・PS廉価版で手軽にプレイ ⇒ PS One Books『トゥームレイダース』
・PC輸入版には『1&2』のセットも ⇒ Tomb Raider and Tomb Raider 2 Double Pack
・完全攻略を望むプレイヤーに ⇒ トゥームレイダース コンプリートガイド
・シリーズの商品ラインナップはこちらから ⇒LARA's STORE

■ゲーム概要
ゲームのメイン部分は、古代遺跡などを模して構成された3Dフィールドで、主人公の冒険家「ララ・クロフト」を操り、その遺跡内部や謎の中心へと、時には敵を倒しながらも踏破しストーリーを進めるというものだが、用意された数々の複合的な仕掛けを発見する事からそれを解くに至るまでには一筋縄ではいかない難解さと、非常にシビアなアクションを要求される難度も加わって、それらプレイの達成感がファンの心を捉える一方、難易度の高いゲームとして敬遠される向きもある。

ゲームの構成としては、インカ、ギリシャ、エジプトなど、大きく4つの冒険エリアがあり、その中で各場所に3〜5箇所に分けられたレベル(ステージ)がある。その各レベルをクリアし、全ての達成で次の冒険エリアへと途中にムービーを挟みつつストーリーが進行していく。加えて、ストーリーモードとは別に、キャラクター操作の練習場所となる「ララの家/Lara's Home」がある。

アクションでは、歩く、走る、ジャンプ、泳ぐ、オブジェクトの押し引きなど驚くべき多彩さを見せ、操作の楽しさもプレイヤーが惹き込まれる大きな要因である。また、これらとは別の戦闘アクションでは、「ララ・クロフト」の大きな特徴にもなった2丁拳銃で主に行われ、フィールド中に落ちている武器と弾薬を戦闘用に入手していく事になる。他にも減った体力を回復するメディパック、さらに「シークレット」と呼ばれる隠しアイテムは、プレイ中に発見する楽しみとなっており、この後のシリーズにも継承された。

PC版 GOLD 外箱オリジナルPC版の発売当時、オフィシャルから追加でダウンロード可能だったレベルがあり、後にエジプトにあたる部分への追加2レベル「Shadow of the Cat」と、アトランティスにあたる部分への追加2レベル「Unfinished Business」、合計4レベルを元の製品版に同梱した『TOMB RAIDER: GOLD』というパッケージ版タイトルもある。ただし、このパッケージ製品の国内ローカライズ販売はなかった。

家庭機用・日本語版(SS/PS)では、大きな仕様の変更はないものの、セーブ箇所が各レベル内で回数制限されている部分が、PC版とは大きく違う点である。ちなみに、『トゥームレイダー』に(ス)を付けたり、「Lara」をレイラと表記したのは、国内販売を請け負ったビクターだけの仕業であり、他では通用しない。日本語版のララの声優には、この1作目のみ「緒方恵美」が起用されている。

■ストーリー
アメリカ、ニューメキシコ州のロスアラモスで行われた核実験。そこで引き起こされた地震により、古代の不気味な装置が地上へとよみがえる。
一方、ヒマラヤ遠征から戻ったばかりの冒険家、ララ・クロフトの元にある依頼話が届く。依頼主は医療やバイオ産業の大企業ナトラ・テクノロジー社、社長のジャクリーヌ・ナトラで、彼女はインカの遺跡に眠る古代の秘宝探索を手下のラーソンを通じララに依頼する。
初めは気乗りしなかったララも、最近の生活に退屈していたのか、新たな古代遺跡に惹かれたのか、気持ちを改め南米ペルーの雪深いインカ遺跡へ向け、ついに出発するのだった。





■パーソナルレビュー

[ mars / Aug.25 2007 ]
個人的に初プレイが『3』の後だった為、その『3』と比べて若干ポリゴンの荒さにスタート直後目が行ったが、そんな些細な事は洞窟の奥深くへ進み、遺跡や洞窟、草や木や水といった素晴らしい空間構成に目を見張り、圧倒されるうちすぐに忘れてしまった。実際、その空間の中でポツンと1人、自然の音や動物の声などを聞きつつ、走り、仕掛けを解き、キャラクターを操作する事が心地よい緊張感と共に、驚くほど楽しいのである。
また、中でも水中に潜り泳ぐ事やかなりの高所に登る、といった表現が絶妙で、特に現実でも高い所が苦手な自分にとって、ゲーム中とんでもな高所へ登って行く時には、本当にその高さへの恐怖を感じる程であり、しかも落下でもしようものなら、エレベータ降下中のアレとでも言うか、「落ちる夢」を見た時のアレとでも言うか、ゲーム中にこんな感覚を味わうとは当時衝撃であった。
さて、このゲームに関し国内ではその難易度や、キャラクターグラフィックスなどから敬遠される事が多い。よって人気や知名度も高いとは言えずセールスも芳しくはない。だが、これらの理由や洋ゲーというだけで手に取らないのはあまりにも残念な事、とだけは強く言っておきたい。ファンだからそう書くのではなく、かなり客観的に見てもこのゲームは、数多くゲームをプレイしてきた人ほど良作であると評すべき、エポックメーキング的なソフトである。
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国内販売 - 通常版

SS版 表SS版 裏
トゥームレイダース

発売元:ビクターインタラクティブソフトウエア
プラットフォーム:SEGA SATURN
発売日:1997年1月24日 価格:5,800円

PS版 表PS版 裏
トゥームレイダース

発売元:ビクターインタラクティブソフトウエア
プラットフォーム:PlayStation
発売日:1997年2月14日 価格:5,800円

PC版 外箱
トゥームレイダー
発売元:Virgin Interactive
プラットフォーム:MS-DOS/V
発売日:1997年3月7日 価格:9,800円




国内販売 - 廉価版

[サタコレ]トゥームレイダース
発売元:ビクターインタラクティブソフトウエア
プラットフォーム:SEGA SATURN
発売日:1998年2月11日 価格:2,800円

[PlayStation the Best]トゥームレイダース
発売元:ビクターインタラクティブソフトウエア
プラットフォーム:PlayStation
発売日:1998年3月19日 価格:2,800円

[PS One Books]トゥームレイダース
発売元:ビクターインタラクティブソフトウエア
プラットフォーム:PlayStation
発売日:2001年12月13日 価格:1,800円


その他シリーズのレビュー

トゥームレイダー2
トゥームレイダー3
トゥームレイダー4 ラストレベレーション
トゥームレイダー5 クロニクル
トゥームレイダー プロフェシー
トゥームレイダー 美しき逃亡者
トゥームレイダー レジェンド
トゥームレイダー アニバーサリー
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