6.4.2  古レールの刻印を解読する(日本の諸製鉄所製)

first wrote in 2001.01.04 / Last Edited in 2006.09.13

 古レールのメーカーごとの解説です。ここでは日本の新しい年代のレールを扱います(古い年代の官営八幡製鉄所製は前項)。時代的には、国内で使用するレールが国産でまかなえるようになって以降になります。なお、メーカーの沿革等については、『レールの趣味的研究序説』を参考にしました。 

 以下の順番は、系統・年代順としています。
 

福山〜釜石系: | JFEスチール ( 〜2003 ) | 日本鋼管 ( 2003〜1970 ) |
| 富士製鉄 ( 1970〜1952 ) |
八幡製鉄所系: | 新日本製鉄 ( 〜1970 ) |
| 八幡製鉄 ( 1970〜1962 , 1691〜1950 ) |
| 日本製鉄 ( 1950〜1948 , 1948〜1941 , 1940〜1934 ) |
その他: | 大同特殊鋼 |
 

日本鋼管

刻 印 の 例 同形月違い
(交通博物館)   60 LD NKK 1980 IIII  
(大宮) → 50N LD NKK 1978 IIIIII  
(宮の坂) ← 50N  LD NKK 1974 IIIIIIII  
(鷲宮) ←37A LD NKK 1970 IIIII  
会社名: 日本鋼管株式会社 (NKK)
所在国: 日本
所在地: 広島県福山市(1972年3月以降),岩手県釜石市(それ以前)
略沿革:
  • 2003年4月1日に川崎製鉄と経営統合して、「JFEスチール」社となる。
  • 1972年3月に条綱工場が釜石から福山に移転。
  • 1970年に富士製鐵釜石製鉄所のシェアと設備を受け継いでレール生産を開始。
  • 1912年に操業。
  •  日本鋼管は、1970年の新日本製鐵誕生の際に、(富士製鐵の事例と同様に)独占禁止法に触れることとなったことから富士製鐵の釜石製鉄所のシェアと設備を受け継いでレールを生産するようになりました。後年は福山にある福山製鉄所でレール(軌条)を生産していたようです。
     2003年4月に川崎製鉄と経営統合しました。これにより「NKK」の刻印も過去のものとなったと予想されます。

     @nifty 鉄道フォーラム専門館の鉄道歴史談話室(→古レールに関するリンク集)で教えていただいた情報によると、1972年3月に(名実の一致した)福山製鉄所の設備が完成するまでは、釜石にあった「福山製鉄所レール工場」での生産だったそうです。

    →50N LD NKK 1978 IIIIII
    大宮駅(ホームの柵)

    富士製鉄

    刻 印 の 例 同形月違い
    (西浦和),(武蔵浦和) 50N LD <角Sマーク> 1969 IIIIIIIIII  
    (草薙) ←50N<角Sマーク>1966 IIIIIII  
    (草薙) ←50N<角Sマーク>1965 IIIIII (西浦和),(武蔵浦和)
    (草薙) ←50N<角Sマーク>1964 IIIIIII  
    (交通博物館) ← 50N <角Sマーク> 1963 IIIIIII  
    (大宮@東武) 50PS <角Sマーク> 1961・IIIIII (伊豆急下田)
    (直江津) 50PS <角Sマーク>1953 IIII OH  
    (世田谷) 50PS<角Sマーク>1951 IIII  
    (久喜) ← 37AS OH<角Sマーク>1967・IIIIIIII  
    (鷲宮),(久喜) ←37AS<角Sマーク>1966・IIIIIIIIII  
    (北池袋) ←37AS<角Sマーク>1965 IIIII (久喜)
    (新河岸) ← 37AS <角Sマーク> 1964・IIIIIIII (伊勢崎@東武),(大宮@東武)
    (大宮@東武) ← 37AS<角Sマーク>1963・IIIIIIIII (上福岡)
    (久喜) 37AS<角Sマーク>1963・IIIIIII  
    (西新井) 37AS<角Sマーク>1962・IIIIIIIIIIII  
    (新河岸) 37AS <角Sマーク> 1961・II (館林),(久喜)
    (土浦),(曳舟) 37AS<角Sマーク>1960 IIII (朝日大野),(鷲宮),(西新井),
    (東武練馬)
    (業平橋) 37AS<角Sマーク>1959・IIIIIIIIIIII (曳舟)
    (土浦) 37AS<角Sマーク>1958 IIIIIII  
    (新河岸) 37AS<角Sマーク>1957・IIIIIIII  
    (大宮@東武) 37A.S <角Sマーク> 1956・IIIII  
    (追浜) 37AS<角Sマーク>1955・II  
    (追浜),(浦賀) 37AS<角Sマーク>1954・IIIIIII   OH (追浜)
    (東長崎) 37AS<角Sマーク>1953 IIIIIIIIIII OH (土浦)
    (北池袋) 37AS<角Sマーク>195? II  
    (畑田) − 30ALD<角Sマーク>1969 II  
    [大宮工展示] 30 AS <角Sマーク> 1962  
    (国立) 30AS <角Sマーク> 1960 IIIIIIIIIIII (南古谷)
    (北大宮) 30AS<角Sマーク>1957・II  
    (調布) 30AS<角Sマーク>1955 IIIIIIIII (調布)
    会社名: 富士製鐵 (Fuji Steel)
    所在国: 日本
    所在地: 岩手県釜石市
    略沿革:
  • 1970年に八幡製鉄と合併して新日本製鉄となる。この時、レール圧延設備は日本鋼管に譲渡。
  • 1952年よりレールの圧延を開始。
  •  富士製鉄でのレールの圧延は、1952年より釜石製鉄所で始められています。これは、八幡製鉄が独占していたレール製造に集中排除法が摘用されたことに端を発しているそうです。
     四角マークは、4つの富士山で囲った形のようです。字体が大きく、文字もはっきりしているのが特徴です。ロールの方向を示す「」は、1963年頃から入るようになるようです。
     どういう訳か、ほとんどが東武鉄道沿線のものとなっています。

    ← 37AS <丸Sマーク> 1964・IIIIIIII
    東武東上線新河岸駅(90度回転)

    新日本製鉄(現在〜1970)

    刻 印 の 例 同形月違い
    (交通博物館) 60 LD (Sマーク) 1977 IIIIIII  
    (武蔵浦和) 60 LD (Sマーク) 1976 IIIIIIII  
    (武蔵白石) → 50N LD (Sマーク) 1994 IIII  
    (大宮) → 50N LD (Sマーク) 1981  IIIIIIIIIIII  
    (武蔵浦和) → 50N LD (Sマーク) 1980 I  
    (草薙) − 50N L D (Sマーク) 1970 IIIIIIIIII  
    (大宮) ← 40N LD (Sマーク) 1972 IIIIIIIIIIII  
    (交通博物館) ← 37 A LD (Sマーク) 1994  
    (穴太) → 37 A 【穴】1970 IIIIIIIIII
    会社名: 新日本製鐵株式會社 (Nippon Steel)
    所在国: 日本
    所在地 : 福岡県北九州市(八幡)
    略沿革:
  • 1970年3月31日に八幡製鐵富士製鐵が合併して新日本製鐵が誕生
  •  レール(軌条)の生産は、名門の新日鉄八幡製鐵所で引き続き実施されています。
     Sマークは、外側が八幡製鉄の光芒のある円形、内側が富士製鉄の角形となっているようです。これが錆びたり、塗装されたりすると、丸Sマークに見えたり、角Sマークに見えたりして、紛らわしいです。
     また、圧延時の方向を示す矢印が入っているようですが、一般に左向きが多いのに対して、新日本製鉄は右向きとなっており珍しいです(交通博物館の1994年製は矢印の向きが逆であることから、製造年の読み間違いの可能性が高いです)。

    → 50N LD <Sマーク> 1980 I
    武蔵野線武蔵浦和駅近く(90度回転)

    八幡製鉄(1970〜1962)

    刻 印 の 例 同形月違い
    (草薙) 50N LD (丸Sマーク) 1969 IIIIIIIIIIII (草薙)
    (別所信),(武蔵浦和) ←  50N LD (丸Sマーク) 1968 II (草薙),(王子),
    (西浦和),(武蔵浦和)
    (別所信),(武蔵浦和) ← 50N LD (丸Sマーク) 1967 IIIIIIIIIIII (草薙),(西浦和),(武蔵浦和)
    (草薙) ← 50N LD (丸Sマーク) 1966 IIIIIIIII  
    (大宮) ← 40N LD (丸Sマーク) 1970 III (大宮)
    (大宮) ← 40N LD (丸Sマーク) 1969 IIIIIIIIIII  
    (草薙) → 50 N (丸Sマーク) 1965 IIIIIIII  OH (西浦和),(武蔵浦和)
    (草薙) → 50 N (丸Sマーク) 1964 I  OH (西浦和)
    (草薙) → 50 N (丸Sマーク) 1963 IIIIIIIIIII  OH  
    (草薙) − 50 N (丸Sマーク) 1962 IIIII  OH (草薙)
    (中央西線某) − 40N (丸Sマーク) 1965 IIIIIIIIIII OH  
    (朝日大野) → 37 A (丸Sマーク) 1963  IIIIIIIIIIII  OH  
    会社名: 八幡製鐵株式會社 (Yawata Steel)
    所在国: 日本
    所在地: 福岡県北九州市(北九州市は1963年合併,八幡)
    略沿革:
  • 1970年3月31日に富士製鐵と合併して新日本製鐵となる。
  • 1962年頃から、40N,50N,50Tレールなどの新系列のレール生産を開始(開始前)。
  •  ここでは、八幡製鉄(「所」は付かない)でロールされたレールのうち、普通レール(Nレール,Tレールなど)の生産開始となる1962年頃から、新日本製鉄となる1970年3月31日までとなります。
     八幡製鉄系のレールの刻印では、各個の標記の後ろには「.」(ピリオド)が入ることが標準でしたが、この時期以降は入らなくなるようです。またこの時期中に、平炉(OH)による製鋼が1965年頃に終焉を迎え、以降は純酸素転炉(LD)による製鋼が始まっています。これとほぼ同時に、レールの圧延の方向を示す矢印の向きも、右向きから左向きに変更になっています。


    八幡製鉄(1962〜1950)

    刻 印 の 例 同形月違い
    (福原),(上野) 50  PS  (丸Sマーク)  1961  IIIIIIIIII OH (武蔵小金井),(上野)
    (福原),(羽黒) 50. P.S. (丸Sマーク). 1960. III  OH (福原),(羽黒),(直江津)
    (直江津) 80 PS (丸Sマーク) 1958 IIIII OH  
    (福原),(稲田) 50 PS (丸Sマーク) 1957  IIIII  OH  
    (上野) 50 PS (丸Sマーク) 1955 IIIIIIIII OH (武蔵小金井),(南浦和)
    (御茶ノ水) 50 PS (丸Sマーク) 1952  IIIIIIIII  OH  
    (新治) 50 PS (丸Sマーク) 1951  IIIIIIIIII  OH  
    (新山口) 50.P.S.(丸Sマーク).1950. IIIIII OH.  
    (石和温泉) ← (丸Sマーク) RSR  II  1960  MM  OH
    《37kgASCE程度の断面》
    (長谷野) 37 A (丸Sマーク) 1963  IIIIIII  OH  
    (長谷野) 37 A (丸Sマーク) 1962  IIIIIII  OH [浅間神社]
    (向ヶ丘遊園) 37 A (丸Sマーク) 1961 IIII OH (直江津)
    (富山1) 37. A. (丸Sマーク). 1960.  II  OH  
    (富山1) .37. A. (丸Sマーク). 1959.  IIIIIIIII  O.H  (直江津),(土浦)
    (富山1) 37  A  (丸Sマーク)  1958  II  OH (三河三谷),(土浦),(業平橋)
    (富山K) 37  A  (丸Sマーク) 1957  IIIIIIIII OH (土浦),(東長崎)
    (富山2),(富山K) 37.A.(丸Sマーク) 1956  IIIIIIIII OH (登戸@小田急)
    (富山1),(東長崎) 37. A. (丸Sマーク). 1955. IIIIII OH (三河三谷), と↓
      (石和温泉),(山梨市),(大宮工場),(向ヶ丘遊園),(石神井公園),(東長崎)
    (大垣) 37 A (丸Sマーク) 1954  IIIIII  OH (武蔵小金井)
    (富山K) 37  A  (丸Sマーク) 1953  IIII OH (加賀笠間)
    (福知山),(御茶ノ水) 37 A (丸Sマーク) 1952  IIIIIIIIII OH (富山K),(蘇我),(東北沢)
    (富山1) 37  (丸Sマーク)  1952   IIIIIIII  OH  
    (富山K) 37  (丸Sマーク)  1951  IIII OH (沼津),(浦賀)
    (日田),(石和温泉) 37 (丸Sマーク) 1950  IIIIIIIIIIII  OH (加賀笠間),(富山1),
    (武蔵小金井)
    [東田記念公園] 30 A (丸Sマーク) 1961 IIIIIII OH  
    [東田記念公園] 30 A (丸Sマーク) 1959 IIII OH  
    (日進) 30 A (丸Sマーク) 1957 IIIIIIII OH (直江津)
    (小浜) 30.A.(丸Sマーク). 1956.  IIIII   OH (朝日大野),(影森)
    (武甲貨物線) 30 A.(丸Sマーク). 1955. IIIIIIIIII  OH (宇部),(中川辺),(安城),
    (清水)
    (日田),(小倉) 30 (丸Sマーク) 1955 IIIIIIIIII OH  
    (近江長岡) 30. A. (丸Sマーク). 1953. IIIII  OH (岸辺),(安城),(北大宮),
    (七里)
    (調布) 30 A (丸Sマーク) 1950 IIIII OH (小浜),(調布)
    会社名: 八幡製鐵株式會社 (Yawata Steel)
    所在国: 日本
    所在地: 福岡県八幡市(現北九州市)
    略沿革:
  • 1952年頃から、40N,50N,50Tレールなどの新系列のレール生産を開始
  • 1950年5月に日本製鐵から改称(解体 ?)。
  •  ここでは、八幡製鉄(「所」は付かない)でロールされたレールのうち、その発足の1950年5月から、普通レール(Nレール,Tレール)のJIS規格の制定および実際の生産開始前の1962年頃までとなります。
     八幡製鉄の刻印の表記は、日本製鉄のものを踏襲した形となっているようです。各個の標記の後ろには「.」(ピリオド)が入るようですが、はっきり読める例は少ないです。

    30  A  (丸Sマーク)  1961 IIIIIII  OH
    ↑東田記念公園 東田第一高炉(55度回転) ↓中央東線 石和温泉駅(90度回転)
    (丸Sマーク)   RSR  II  1960 MM  OH

    日本製鉄(1950〜1948)

    刻 印 の 例 同形月違い
    (武蔵浦和) 【穴】50 P.S. (丸Sマーク) 1【穴】 IIIIIII OH
    (西浦和) 50 PS  (丸Sマーク) 1949 IIII OH (西浦和),(武蔵浦和)
    (長谷野) 37. (丸Sマーク). 1950  III  OH  
    (東北沢),(豪徳寺) 37. (丸Sマーク). 1949.IIII.OH. (加賀笠間),(下北沢@小田急),
    (白楽),(長津田),(西新井)
    (興津),(十文字),
    (下赤塚),(東北沢)
    37.(丸Sマーク).1948 IIIIIIIIIII OH (越後湯沢)
    (富山2),(つつじヶ丘) 30.A.(丸Sマーク).1949.IIIIIIIIII. OH  
    (飯田) 30 A (丸Sマーク) 1948 IIIIIIIIIIII OH  
    (武甲貨物線) 30. (丸Sマーク). 1949. III.  OH  
    (上福岡) 30 (丸Sマーク) 1948 IIIIIIIIIIII  OH (五日町)
    会社名: 日本製鐵株式會社 (Nippon Steel)
    所在国: 日本
    所在地: 福岡県八幡市(現北九州市)
    略沿革:
  • 1950年5月に八幡製鐵に改称(解体 ?)。
  • 1948年11月1日に軌条工場が正式作業再開(正式再開前〜戦中)。
  •  『鉄道史見てある記』の解説によると、「八幡の正史によれば、終戦により休止していた軌条工場は、各界の要望と経済安定本部等の努力で、昭和二十三年(一九四八年)十一月一日、作業を再開したとある。」とのことです。ここに示した古レールは、操業再開以降で、日本製鉄が八幡製鉄になる1950年3月までのものです。

     刻印の内容と順序は、年号が西暦表示に戻って、日本製鉄製のうち1934〜1940年製のものとほぼ同様となります(ただし、重量の後ろに、断面規格(ASCEを示す "A" の文字)が入ることがあります)。

     確認しているのは2種類だけですが、越後湯沢の12月のものは八幡製鉄が操業を再開した翌月に製造されたものの様です。

    37.  (丸Sマーク). 1949. IIII. OH.
    小田急小田原線 豪徳寺駅(90度回転)

    日本製鉄(1948〜1941)

    刻 印 の 例 同形月違い
    (王子) 50 P.S (丸Sマーク) 2602 IIIIIIIIII OH  
    (土浦),(世田谷) 37.(丸Sマーク).1948 IIIIIIIII OH  
    (加賀笠間),
    (東北沢)
    37 (丸Sマーク)  2608 IIIIII I I I I OH
    (土浦) 37.(丸Sマーク).1948. III OH (東北沢),(若林),(中延)
    (米原),(十文字) 37.(丸Sマーク).2607  IIIIIIIIIII  OH (福知山),(木ノ本),(富山K),(用宗)
    (安土) ?? (丸Sマーク) 2606 III  OH (十文字)
    (虎姫) 37.(丸Sマーク) 2605   IIII   OH (高塚)
    (新山口),(北上) 3? (丸Sマーク) 2604  IIIIIIIIIII  OH  
    (高月),(富山1) 37 (丸Sマーク) 2603 IIIII OH (西小坂井),(山梨市),(土浦),
    (江古田)
    (所沢) 37 (丸Sマーク).2602 IIIIIIII OH  
    (三河三谷) 37 (丸Sマーク) 2601  IIII   OH (小出)
    (富山K) 37  (丸Sマーク) 26?? IIIIIIIIIII OH. (石和温泉)
    (新疋田),(米原),
    (大垣)
    30.A.(丸Sマーク).1948.IIIII OH (金光),(篠原),(米原),(土浦)
    (鴻巣), と↓ 30 A (丸Sマーク). 2607. IIIIIII  OH (小倉),(飯田),(武蔵小金井), と↓
    (武州原谷) (朝日大野),(天竜二俣),(近鉄富田)
    (米原),(清水) 30.A.(丸Sマーク).2606.IIII OH (石部),(南稚内),(三井寺),
    (明大前)
    (つつじヶ丘) 30 A (丸Sマーク) 2605  III  OH (嘉川),(富山2),(西小坂井),(袋井)
    (清水) 30 A (丸Sマーク) 2604 III OH (本由良),(彦根),(西小坂井),
    (盛岡),(太田),(五箇荘)
    (厚狭),(館林) 30 A (丸Sマーク) 2603   I   OH (熱田),(菊川),(影森)
    (牛津),(宇部), 30 A (丸Sマーク) 2602 IIIIIIIIIIII OH (有田),(久保田),(石部), と↓
    ↑と (日進) (近江長岡),(熱田),(乙川),(国立),(南古谷),(北千住),(東中山),(寄居@秩鉄)
    (富山2) 30 A (丸Sマーク) ??02 IIII OH  
    (指扇) 30 A (丸Sマーク) 2601 III OH (小出),(五箇荘),(寄居@秩鉄)
    (ひばりヶ丘) 30 A (丸Sマーク) 260?  IIIII  OH  
    製造年不明 →  (菊川)  
    (つつじヶ丘) 30 (丸Sマーク) 2606  IIIIIIIII  OH  
    (大垣) 30 (丸Sマーク) 2605 IIIIII OH (宇部),(米原)
    (富山5) 30 (丸Sマーク) 2603 IIIII OH  
    (つつじヶ丘) 30 (丸Sマーク) 2601  IIIIIIIIIIII  OH  
    会社名: 日本製鐵株式會社 (Nippon Steel)
    所在国: 日本
    所在地: 福岡県八幡市(現北九州市)
    略沿革:
  • 1948年11月1日に軌条工場が正式作業再開(製造年の神武皇紀表示中止)。
  • 1941年より、製造年表示が神武皇紀となる(神武皇紀となる以前)。
  •  日本製鉄時代のうち、1940〜1948年10月は、製造年が神武皇紀(→簡単な対比表)で入るようになります。
     また、重さの後ろに断面規格(ASCE を示す "A" の文字)が入るものが見られます。30kgレールの場合、入っていたり無かったりで、その意味するところは不明です。

     神武皇紀の製造年についてですが、神武皇紀2605年=西暦1945年であり、2606以上の年代が入ったレールは占領下の戦後製と言うことですので、非常に謎が多いです。この辺の話については、『鉄道史見てある記』に「レール余話・その3 皇紀ニ六〇八年製」としてまとめられてあります。皇紀表示のものは2608年まで存在するとのことで、実物は小田急東北沢駅と北陸本線加賀笠間駅で見る事ができました(下に写真も提示)。
     一方で、米原駅などで"1948"という製造年レールが見られ、9月のものまで発見しています。これらのことから、2608年表示なのは10月製の37kgレールだけの可能性が高いです。

    37  (丸Sマーク)  2608  IIIIII I I I I OH
    小田急小田原線 東北沢駅(90度回転)

    日本製鉄(1940〜1934)

    刻 印 の 例 同形月違い
    (蘇我) 50 PS (丸Sマーク) 1939   IIIIII OH  
    (蘇我) 50.P.S.(丸Sマーク).1937.IIIIIIIIIIII  OH  (蘇我)
    (花月園) 50 PS (丸Sマーク) 1936  IIIII (花月園)
    (豪徳寺) 37 (丸Sマーク) 1940 IIIIIIII OH (高月),(西小坂井),
    (十条),(向ヶ丘遊園)
    (富山K) 37. (丸Sマーク). 1939 IIIIIIIIII OH. (新山口)
    (高月) 37 (丸Sマーク) 1939  IIIIIIIII  
    (高月),(上福岡) 37 (丸Sマーク) 1938  III  OH (田村),(虎姫),(江古田)
    (長津田),(白楽) 37.(丸Sマーク). 1937. IIIII OH (中川辺),(西小坂井),
    (中延),[地下鉄博物館]
    (中延), と↓ 37 (丸Sマーク) 1936  IIIIIIIIIII OH (関ヶ原),(日暮里), と↓
    (伊勢崎@東武),(太田),(館林) (大井町),(白楽),(館林),(上福岡),(東武練馬),(北池袋)
    (追原) 37 (丸Sマーク) 1935  IIII  OH (福知山),(高月),(三河三谷),
    (十文字),(白楽)
    (倉敷),(湯沢), と↓ 37 (丸Sマーク) 1934    IIII   OH (肥前山口),(三河三谷), と↓
    (上福岡),(下赤塚) (由比),(長野),(石和温泉),(湯沢),(中延),(上福岡),(北池袋)
    (青郷) 37 (丸Sマーク) ???? III OH  
    刻 印 の 例 同形月違い
    (厚狭),(小浜) 30 A (丸Sマーク) 1940 IIIIIIIIIII OH (嘉川),(彦根),(鴻巣)
    (南古谷) 30.A.(丸Sマーク).1940  I OH  
    (近江長岡) 30 (丸Sマーク) 1940 IIIII OH (袋井)
    (湯沢),(日進), と↓ 30 (丸Sマーク) 1939  IIIII  OH (厚狭),(野州), と↓
    (南古谷),(石神井公園) (近江八幡),(田村),(富山2),(富山5),(熱田),
    (乙川),(袋井),(篠ノ井),(南古谷)
    (宇部),(宇部新川) 30 (丸Sマーク) 1938  III  OH (金光),(野州),(富山5), と↓
    (大垣),(乙川),(武蔵小金井),(南古谷),(日進),(佐野)
    (下関),(金光), と↓ 30.(丸Sマーク).1937.IIIIIIIIII  OH (大垣),(南古谷), と↓
    (岸辺),(近江八幡) (日進),(別所信),(天竜二俣)
    (調布), と↓ 30 (丸Sマーク). 1936 IIIIII O H (有田),(野州),(彦根), と↓
    (つつじヶ丘),(館林),(北大宮) (菊川),(草薙),(篠ノ井),(盛岡),(別所信),(つつじヶ丘)
    (日田),(富山2), と↓ 30.(丸Sマーク) 1935 IIIIIIIIIII OH (日田),(宇部),(金光), と↓
    (中川辺),(指扇),(北大宮) (彦根),(米原),(新疋田),(大垣),(亀崎),(伊那北),
    (沼津),(篠ノ井),(別所信),(上野),(足利)
    (金光),(飛騨古川) 30 (丸Sマーク) 1934 II OH (宇部),(石部),(彦根), と↓
    (米原),(富山1),(大垣),(熱田),(乙川),(安城),(篠ノ井),(石和温泉),(越後湯沢),(幌延)
    (近江長岡) 30 (丸Sマーク) 193? IIIIIIIII OH (近江長岡),(袋井)
    会社名: 日本製鐵株式會社 (Nippon Steel)
    所在国: 日本
    所在地: 福岡県八幡市(現北九州市)
    略沿革:
  • 1941年より、製造年表示が神武皇紀となる。
  • 1934年2月に官営八幡製鉄所などを母体に日本製鐵が発足。
  •  日本製鉄で製造されたレールのうち、1934年2月〜1940年に製造されたもの。この時期にはレールの輸入は終了しているので、八幡製の一人相撲です。
     刻印には、先頭に重量(kg)、続いて (丸Sマーク)、製造年、縦線の本数で示した製造月、製造法(OH)が入るのが特徴です。各個の標記の後ろには「.」(ピリオド)が入るようですが、はっきり読める例は少ないです。 

    30.A. (丸Sマーク). 1940. I. OH.
    川越線南古谷駅(90度回転)

    大同特殊鋼 など

    刻 印 の 例 同形月違い
    [亀戸中学校] DAIDO ELECTORIC STEEL WORKS. LTD.3384    1929  11  
    会社名: 大同特殊鋼
    所在国: 日本
    所在地: 名古屋
    略沿革:
  • 2002年にクロッシング鋳造部門などを「(株) 大同キャスティングス」に移管
  • 1976年に日本特殊鋼 (株),特殊製鋼 (株) と合併し、「大同特殊鋼 (株)」を設立
  • 1950年に企業再建整備法により大同製鋼 (株) を解散し、「新大同製鋼 (株)」を設立するが、1953年に再び、「大同製鋼 (株)」に社名変更
  • 1938年に「大同製鋼 (株)」と社名変更
  • 1925年に日本最初のマンガン製特殊軌条の製作に成功
  • 1922年に「木曽電気興業 (株)」などを経て、「(株) 大同電気製鋼所」に改称
  • 1919年に普通鋳鋼製軌道轍叉(クロッシング)を名古屋市柳橋交叉点に初めて敷設
  • 1916年に「(株) 電気製鋼所設立」
  •  大同特殊綱は、普通レールの圧延は行っていませんが、分岐器のクロッシング部分の鋳造を行っているメーカーです。
     現在は、マンガン綱を用いた、マンガンクロッシングを作っていますが、1929年時点でもクロッシングの製造を行っていたことがわかります。

     亀戸中学校のクロッシングの刻印中の 3384 は、コードナンバーの類で、レールの大きさや交差角(番数)を意味しているのではないかと考えます。


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