ヒュパティア 古い相貌の新たなる論敵
お願いとご案内
こちらでは Charles Kingsley, Hypatia, London: Everyman's Library, 1907.(初版は1852年) の拙訳をお目にかけております。
ヒュパティアは5世紀頃にアレクサンドリアで活躍した新プラトン派の女性数学者・哲学者で、キリスト教徒の暴徒に惨殺されたことから古代の終焉を象徴する人物となりました。Hypatiaは彼女をめぐる人々を描いた歴史小説で、もちろん細かい設定は架空のものですが、人種・民族が入り混じる都市の熱気や、さまざまな宗教や思想が交錯する時代の雰囲気がよく描きだされています。
章末の注は訳者によるもので、原文にはありません。記述に間違いがあった場合は、責任はキングズリーにではなく私にあります。誤訳、誤記ほかお気付きの点をお知らせ下されば幸いです。
『ヒュパティア』目次
- ラウラ
- 滅びゆく世界
- ゴート族
- ミリアム
- アレクサンドリアの一日
- 新ディオゲネス
- 罪来るところ
- 東の風
- はぜる弓
- 会見
- ラウラふたたび
- 逸楽の園
- 奈落の底
- セイレーンの岩
- 雲上郭公国
- ウェヌスとパラス
- 見失われた光
- 都督の試練
- ユダヤ教徒対キリスト教徒
- 耐え難きを耐え
- 領主司教
- 万魔殿
- 報復の女神
- 迷える仔羊
- みしるしを求めて
- ミリアムの企み
- 放蕩息子の帰還
- 女の愛
- 報復の女神2
- 人の行く末
表記について
- 文中の記号「……」「——」「*****」などは原文に従いました。
- 固有名詞については分かる範囲で原語読みとし、英語訛りを避けています。ただし慣用に従ったものもあります。
最終更新日: 2011年11月1日
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